2009年05月14日

もうひとつ

カラダはひとつしかないんだから、いくつもいくつもと楽しいことを欲張っちゃいけないんです。
わかっちゃいる。わかっちゃいるけど、やめられない。

娘ちゃんのPTAも、ついうっかり面白そうだと首を突っ込んで、いや実際これがまた面白くて、今までとタイプの違うママ友ができたり、委員会のシステムが違っていると知りたくて仕方なくなっちゃったり、なんとも大変いい感じで動けるだけ動きたいわけですが。
いよいよ手帳が真っ黒で、優先順位の上位において、極力学校に通わせていただくものの、そのために身を挺するわけにはいかない。つまり、最初から不完全燃焼の覚悟がいるってわけです。
私は不器用ですから、ホントはひとつのことだけをやってるのがいいんですよ。
あれもこれもと手を出したら、とんでもないことになる。なることはわかっているのに、やっちまう。
平たく言うと、バカなんですね。
小僧が遠くのサッカースクールに行くにも、一人で通えるよと言い出し、ここは手が離れた。
娘ちゃんの骨折も、やっと車の送迎はいらなくなった。まだお弁当は私の担当だけど。
適度に子どもたちが自立してくれるので、自分の時間も少しは増えているんですがね、そうなってくるといよいよ、この底抜けの好奇心との戦いになってくるわけですよ。未だ溢れいずる泉のように、全く枯れない「知りたい」欲。ああ、性欲のように、適度に枯渇してきてくれればいいんですがねぇ。
おっと、どうでもいいカミングアウトをしちゃってるよ。
地域のボランティアはいよいよ盛んで、複数背負うなよと自分に言い聞かせつつ、一日だけのお祭り要員とか、町会のアレとか、区のソレとか、夏休みの子ども用講座とか、できる限り参加しようと思っちゃうわけだ。何しろ子どもたちが喜ぶ顔が、私にとってはご馳走なもんで。
これは「知りたい欲」とはちょっと違って、大人としてのたしなみっていうんですかね。
地域のお役に立つのは、税金払うようなもんだと思ってる。で、いっぱい時間使って、いっぱいしゃべったりするとね、、子どもたちと友達になれるんですよ。
これが、すごく嬉しくて、クセになっちゃって、やめられない。
ホント、一言声かけるだけで、子どもなんていくらでもいいほうに突進していきますからね。すごいですよ、フリスキーにまっしぐらに進む猫よりもずっと真剣ですから。
若い頃にはこんなに子どもたちに対して執着もなかったんですが、年いくとできないことも増えて、子どもに近くなるのかもしれません。寛大になるよ、だって私にはできない分数の計算なんかを、ささっとやってのけたりする連中なんですから。

って、分数ができないのはやばいだろう、一応、大学生なのに。
そうなんですよー、大学の方は科目履修届けを出したのでいよいよスクーリングの申し込みも始まるというのに、この真っ黒の予定をどうしろと!

時間刻みで動いていた、予定表真っ黒の売れっ子だった昔を思い出しながら、お金にはならない仕事をやりくりします。
お金にはならないどころか、大学なんか、高い金額支払うばかりだけど、結局満足度としちゃあ、売れっ子の頃となんら変わらない気がするのよ。忙しいのが大好きで。
忙しくて、忙しくて、知りたいことを追求して、人に会って、本を読んで、遊んで遊び倒して、笑って、泥のように眠って。ああ、カラダがもうひとつ欲しいって、ずーっと思っていた気がするんです。
これが恋だったら、恋多き妖艶な魔性の女なんでしょうけどね。お肌なんかもしっとりしそうなもんですが。
恋は、どうも数人に興味が分散しなくて、この情熱的な好奇心が全部その人に向かうカメハメ波〜。……結果、疲れすぎちゃってダメなんだ。韓流にはまっている親友なんか見ていると、うらやましいんですけどね。
人は、そうそう変われないもんなんだなあ。
私はこうやって、象のような体型のくせに、せっかちなネズミのように、生きていくのでしょう。
そばにいる人たちには、ご面倒様でも、関わっちゃった以上申し訳ない、ヨロシクお付き合いください。

ちょっと風邪ひいたみたいで、つらいんですけどね。こんなときには改めて、自分の忙しさを少しだけ後悔したり反省したり、するんですが。
寝込んでる暇はないぜと言い聞かせて、颯爽と起き上がっちゃうわけです。
平たく言わなくても、バカなんですね。


2009年05月14日 15:24