2008年05月01日

僕らは少年蹴球団

週二回のサッカースクール、小僧は実に楽しそうでそれはそれで結構なんですが、これは練習というよりも道楽だよなあと思いながらコーヒー片手にぼーっと見ていました。
先日の試合の疲れが出ているのか、絶好のシュートチャンスに、空振りしたりもしています。大丈夫なのか?
片道30分。ガソリン代も高騰の折、来年からは電車で通わせたい。なんて思っていたら、ふと、話しかける人がありまして。
お上手ですね、地域ではどこに所属しているんですか。
その質問はそのスクールではご挨拶代わりによく聞かれるので、いつものように答えたところ、その方、なんと小僧の少年団をご存知で。つい先日問い合わせしたばかりだとおっしゃる。
ご自宅がそう近いわけでもないのに、なぜ?と問うと、なんでも大変よい評判が、地域近隣に高らかに響いているらしいんですね〜。そこに行くといいとリコメンドしてくれる別のチームのコーチまでいたらしく。うれしい話だなあ!
なんと、その子は今まさに所属するチームを考えているところで、遠いかなと迷っていたけれど、これも何かのご縁、近々、体験入部をということになりました。うわあい、チームメイトが増えるのはうれしい、で、いったいどのお子で?と教えてもらってびっくり。あらま、ばかうま!すごい大砲ですよ。もしも入部してもらえたら、戦力倍増です。
こうやって、いいチームはどんどんいいチームになっていくのだなあ。
最初は、そんなに大勢ではありませんでした。
朋友リン君と一緒にボールが蹴りたくて、小僧が彼を追いかけて入部したのが去年の四月。どこの少年団もそうであるように、一年生は十人ちょっとでした。
けれど一年たって二年生になった今、気がつくと、二チームに分けてエントリーできるほどの人数になっていました。いつもきっちり実力を均等割して対外試合に臨みますから、夢だったリン君と同じピッチにたつ大会は難しいのですが、チーム同志の練習試合を見ていても、常に結構な見ごたえがあります。(親ばかモード全開ですみません)。
なんか少年誌か何かに連載されているサッカー漫画みたいだと思いました。
評判が評判を呼び、人がどんどん集まってきて、切磋琢磨し、強くなっていく。ポジションを監督が決めなくても、それぞれの個性がどんどん光り輝いて、自然と自分の居場所のスペシャリストになっていき、さらにみんなで作戦会議したり、教えあったりしているのも、見守るほうには魅力的なストーリー。
技術向上を目的にするスクールと完全に異なるのは、パパさんコーチが子ども達に自ら考えさせようとしているところです。資格もインテリジェンスも経験もありまくりな彼らが、少年団ならではの、ものすごくいいコーチングをしてくれているんですね。
一番大事なこと、それは仲間がいること。
それらをやさしく、時に厳しく、指導してくれるのです。
だからなのか、我が少年団の子ども達は、技術の優劣に関係なく仲良しで、自主性にあふれています。放っておくと、勝手にみんなで自主トレしちゃうような子ども達に成長しているのが頼もしいです。優勝すれば祝賀会の飲み会だ〜とはしゃぐところもね、なんていうか、みんな本当に仲良し。
内部からはどんどんうまくなって、外からもうまい子がやってきて、やがて、地区予選、都大会、全国へ……。いやん。妄想はぶりぶり膨らみます。
親の転勤やセレクションで抜けていってしまう子も、そのうち出てくるでしょう。
かくいう小僧だって、セレクションを受けてみたいといえば退団も余儀なくされますから……先のことはわかりません。
その、精悍な大砲の少年が我が少年団に入るかどうかもね。
でも、なんとなく愛する少年団が地域にも浸透していて、南総里見八犬伝みたいに人が集まってきて、ゆくゆくはでっへっへっへっ、なんて、そこからそんな妄想の種をもらって、上機嫌で帰宅したのでした。


2008年05月01日 21:50