2008年02月16日

壊れた

夕飯を食べた後、お茶を飲みながら家族でナニカのテレビを見ていたらそのままうたた寝。
ちょっとだけ横になろうと子ども部屋のベッドに入って目覚めたら朝八時だった。
「ちりとてちん」を見て、ぼーっとしていたらこんな時間になっている。

壊れたのは私だけではなく、食器洗浄機もである。
アジア放浪から帰ってきて、突然のしかかってくる家事に分担を申し出たところ、相方が即刻購入を決定して以来、食器洗浄機は私の右腕だった。
食器洗浄機が普及する前だったので15万は高かった気もするが、メイドさんを雇うよりはずっと安い。フル稼働でこき使ったところ、ここ数年は一年に一度必ず動かなくなるストライキを覚えて、そのつど一万八千円の出費が続いていた。
また一万八千円出して修理するか……、そろそろ新しいスリムな美人ちゃんにするのか……考えどころだ。土日は修理も動かないだろうし、ご相談しなきゃならないのに相方は地下仕事部屋で即身仏状態なので、とりあえずしばらくは手洗いの日々。
といって、文字書きマシーンだった二十代の私は自分で食事を作ったことがなく、結婚して以来ずっと食器洗浄機は一緒だったので、そもそも私が手で食器を洗ったことはほぼ皆無だということに、今更気づいた。相方の実家に行ったときぐらい。ストライキで週末をはさんだことはない。
必要以上に不器用な私は人前で調理をすると心配されてしまうか笑われるかするので、できるだけ調理をしないようにしているのだが、洗い物も実は経験不足だったとは。
皆が普通にやれていることが、できない。というのは、なかなかつらいものだなあ。
みんなの出来ない着付け(へたくそですよ)だのお習字(そこそこですよ)だのが難なくできるので、ものすごく器用だと勘違いされることがあるんだが、まともに包丁が握れず、あらいものに辟易として、なんの器用な主婦だ。要は慣れの問題で、私にとって着物とお習字が当たり前の環境にあったからたまたま慣れていただけで、慣れるべき台所仕事には慣れていなかっただけなのである。
つまり、やったことないのにに突然着付けをしてください。と言われているようなもので、洗い物、すごーく困難なのよ!

そんな簡単なことができない。
というのも、こう、見方を変えると、ああそうか。と思ってもらえたらいいなあと、同じく不器用な小僧を見ていてふと思う。シュートとかドリブルとか上手なんだけど、女心がわからない、みたいな分野を、特に。
うーむ、それは赦されないかな、やはり。
小僧、生まれて初めて手作りチョコを頂き、ふわふわ帰宅して、ものすごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉく、うれしそうだった。その気持ちを大事に、女心を理解する特訓に励んで欲しい。

でも、なんかここんとこ疲れ果てているおかんは、13時間以上寝ているのにまったくフリーズで頭働かず。特訓まで手が回らず。
昨日も運営委員会というPTA活動で、とてつもなくしゃべるのが下手になっていて、ダラダラ長話になってるわ、気の利いたシャレもいえないわ、終了後一人ダメ出しをしてみたりして。
生徒会活動を思い出すなあ。役員に立候補して役員に当選して、最初に先生に言われたことは、滅私奉公の理念だった。自分の功績を誇るな、支持されて当選した以上、それは当然のことなのだ。ダラダラしゃべるな、大事なことは3点にまとめてポイントを示せ。理解されなければ人は動かない。
小学生の自分にしみこんで、中学での活発な生徒会活動、高校での部活動設立と文化祭実行委員会、社会に出てからは法改正のための活動も……ブランクがあって、父母会とPTAにたどり着いた。こんなところで生徒会活動が生きてくるとは思いませんでしたよ、藤原先生。私は結構使える尖兵だったと思う。でも、多分、今が1番ヘタ。
最近、消耗が激しくて、いったいどうしたことかと思う。

……使い込んで動かなくなってる食器洗浄機、なんとなく他人と思えなくてなあ。
さ、手洗い、手洗い。

2008年02月16日 12:19