2008年02月07日

役員Aさん

またPTAがらみで、ごめんなさいね。

「うちの子、受験で第一志望、まだなのに。滑り止め受かったら、もう全然勉強しなくて」
「あら、合格したんだー。おめでとー」
「うちは来年なのに、まったく勉強してないよ、のんびりしすぎてるの見てると、こっちがイライラしちゃうんだよね」
なんて話は主婦ならお天気の話題よりも日常茶飯。私にも大変ファミリアなものになっている今日この頃です。
「いいじゃないの、元気で学校に行ってるんだからさ〜」
と、笑いながら話すAさん。その人の子は登校拒否で、それなのにAさんは、いやそれだからこそAさんは、役員活動を一生懸命やって、母親が襟を正そうとしている立派な人だそうで。
みんな一瞬、ひるんだらしいのですが、そこはそれ、Aさんの人柄をよく知っているだけに、場がひえこむことなく、でも冷静になって、逆に子ども自慢大会に突入……そりゃ、卑下大会よりは自慢大会のほうがね、楽しいし盛り上がるし。もちろんAさんも、かわいいご子息のお話をたっぷり。
……ってなことを、見てきたように書いてますが、お友達から聞いた話です。
ちょっといい話でしょ?
今は登校拒否をしているAさんのご子息ですが、繭を蹴破って、一気に羽化するんじゃないかなあとその話を聞きながら思いましたよ。
Aさん、たくましいじゃないですか。登校拒否をする子はダメダメとか思っていないところが、まずすばらしい。でもって、加熱する「勉強する子=いい子であれかし!」という陥りがちな単一価値観を、やんわり打ち破ってるところも魅力的だわ。
いい学校にいくことも素敵。だけど、学校に行かないことも素敵。
何するのも素敵、だって一回しかない、アナタの人生なんだもの!
額に汗して、悶絶して、疲れたら休んで、死んだように眠ったりもして、また走って、そんな風に自分のために誰かのために笑ったり泣いたり動いてるほうが素敵。
私は会ったこともないAさんという役員さんにふれられて、なんかちょっとうれしかったんだ。
ただ、私が「役員さん」をやっただけで、そんなエピソードを教えてくれた人がいることにも、感謝!

もうちょっと拘束時間が短かったら、きっとみんな手軽にPTA仕事が出来るんだよなあ。
実際に子どもを見てれば、ああPTAって必要だよなあ。と、実感できるし。
これ、面白いからホント体験して欲しいんだけど、なんだか拘束時間だけはめちゃくちゃ長いからなあ。
そこがネック。


2008年02月07日 10:45