2008年02月10日

ぶんたん

加藤諦三氏の新刊を買ってしまうぐらいなんだから、きっと、たいそう疲れているのだ。
……というような駄洒落を言うぐらいにはまだ余裕があるわけで。
同じ加藤なら、加藤鷹の新しいのを……というぐらい、勢いが欲しいなあ。

肥えた。枯れた。それでも案外、笑ってんだよなあ。

相方が、ホストの取材に行って以来、日々おかしな表情になっていく。
なぜだろう……とよーく観察してみたら、眉毛がどんどん薄く細くなっていたのだ。
しかし整え方を知らないので、微妙に間違った福笑い状態なのだ。
かくいう私は、と見ると、無駄毛も産毛も生え放題。そんなところこそ、枯れて欲しいのに。

多分このぐらいの元気さで、普通の人のテンションだ。
食欲も消えない。でも、なんかこう、具体的にいろいろあってくじけがち。寒いしさ、暗いしさ、冬場はみんなこんなもんだろう。冬眠してる熊だって、静かなもんだ。

そんな折、「ぶんたん」が届いたよ。
私の大好きな、とても大切に思ってる人から。
「ぶんたん」は、四国の、みかんのでっかいの。「でっかん」とか名づけなかったところが、グッジョブ!
部屋中がぱあーっといいにおいになって、鮮やかな黄色が「てめ、いつまでもしけた面してると張っ倒すぜ」と目に飛び込んできて、強制的に軽い憂鬱をリセットされた。
ははは、彼女の分身みたいな果実だなあ。
果実に、こんなにも癒しの効果。
私はいつも彼女から与えられるばっかりで、彼女に対して何かしたいといつも思っているのに、気がつくといつもいつも、やっぱり与えられている。
与えられるより与えることを選ぶ彼女の強さと愛に触れて、チクショー!かなわねぇなあ。と思う。

枯れてる場合じゃないや。
こんなかっこいいメッセージを送ってくれる友達がいるのに、受け取った私はゴム引きの1000円ジャージと毛玉のついた安物フリースで、休日雪見酒だ〜なんちて、ちょっとお酒に逃げてた。
熊のように猛々しい体躯を持ちながら、一寸の虫より弱虫ちゃんなのだった。
しゃきっとしよう!
背筋伸ばして、生きよう。明日はまた、新しい一日。

ありがとう、ぶんたん。


2008年02月10日 03:14