不覚にも、泣いてしまった。
隣のクラスの、ある子どもが書いた詩だ。
そのままお届けしたいが、お母さんと面識がない。一部抜粋したのでは、伝えきれない。
その子は、
「つよくて、やさしくなりたい」
のだそうだ。夏休みの地域教室で、たまたま、私は彼に書道を教えた。以来、学校で顔を見ると、そっと近づいてきて、手を握ってくれる。他の子たちのようにくるくる変わるまぶしい表情はないし、われ先に自己主張するわけではないが、その手の握り方で、その子が饒舌に会話しているのがわかる。
そんな言葉がその子の心の中にあることで、ご家族のやさしく強い生き方がわかる。
学校が、その子にとっても、うちの子達にとっても、誰にとっても、居心地のいい場所であるように。役員という形で学校に関われることを、誇りに思う。
夏休みの地域教室も、私自身が楽しいだけでなく、こんなに素敵な詩人のお弟子さんに巡り会えたことを幸せに思う。
学校には、地域の方たちと学校運営について話す学校協議委員会というのがある。
役員には、校長先生を始め、民生委員の方、青少年育成委員会の方、町会長、警察、消防、その他いろいろな方たちとお話する機会になる。
いろいろな方たちが学校に関わって、地域で子ども達を見守り、いいことはちゃんと褒め、時にこうるさく叱り、育てて下さっているんだなあ。そういえば、この辺は大人たちがとても元気だ。大人が元気だと町は活性化するんだなあと思う。子ども達は元気なまま大人になれるし、大人になっても楽しそうに生きていく指針が見える。
朝、元気な挨拶がこだまする。子ども達は元気だが、見守りパトロールの大人が子どもに対して大きな声で挨拶を投げかけてくださるので、挨拶は普通のこととして染み込んでいく。元気のない子どもには、どうしたの?と声をかけてもくれる。
学校がどのように子どもを守り、どのように子どもと接し、現状、どのような子どもがいるのかをきくのも、とても興味深かった。
しかし、見えているようで見えていなかったなあとも同時に思うのだ。
娘は小5で、五年間、近所の方たちは声をかけつづけてくださっていたのに、私がそういうことに気づいたのは役員として朝から学校にいくことになってからだ。
地域の方たちがこんなにつながっているのを知ったのも、それに対して有難いと思うのも。
それまでも、委員やお手伝い、学校にはずいぶん関わってきたのに、見えていなかったんだなあ。
私も、なりたい。
つよくてやさしい人になりたい。
せっかく子どもに恵まれて、子どもとの日々の中に学校があって、学校の友だちがいて、地域があって、地域でもたくさんの人と触れ合う機会をもらっている。そこには原石のままだからスルーしてしまいがちな「感動」が転がっている。とてつもない報酬だと思う。
すごく正直に言うと、時々「ああ面倒だなあ」と思わなくもなかった。後手に回っている数々のお楽しみに手が届かずイライラすることもあった。弱い自分だ。でも、もっともっと強くてやさしい人になって、頂いたご恩をちゃんとお返ししたい。
| HOME |
|
Topページにもどります |
| AFFILIATE |