2007年06月04日

授業参観日

「運動会の徒競走、走る前に、みんなはどんなことを考えましたか」
道徳の時間に、一年生の担任の先生が聞いた。
と、一年生はみんなその感想を口々に言い放つ。
「絶対に一等賞をとると思って走ったー」
と、あきくん(仮名)が大声で言う。と、その前の座席のよしくん(仮名)がすかさず、
「だけどあきくん、三等だったんだよね」
と大声でフォロー。フォロー? まったく悪気なく言ってて、言われてるほうも堂々としたもので、こんな漫才のネタみたいなのが日常に転がっている一年生って素敵。
福助が後ろに立っていたおかあさん達の中に私を見つけて、僕二等だったねとちょっとはにかんで言った。
道徳の時間の教材は「うみのうんどうかい」。
イルカ二頭が泳いで、イセエビ先生が同着一等といったのに、主人公は相手のほうが少し鼻が先に入ったから彼が一等だと申請したという、正直者はバカを…もとい、正直者はすばらしいという教訓話を聞いて、小僧の運動会の徒競走、二等賞に納得がいかずにコマ送りまでして順位を確認したのは私です、おとな気なくてすみませんでしたと教室の隅でこっそり反省する。イセエビ先生、ごめんなさい。

おそらくまったく意味はわかっていなかっただろう、難しい道徳の時間、ふらふら立ち歩いてしまう子どもや、飽きておしゃべりしたり、靴下を脱いだりしている子どももいた中で、とりあえずじーっとすわっていられた福助をえらいなあと思う。だが、それも担任の先生のおかげが大きいことを、クラスに入ってすぐに知った。
余計な刺激が入らないように、部屋はいつも片付いている。
黒板には長い針がいくつまで、と黄色でかかれていて、授業の終わりがすぐわかる。
今日の科目も黒板に全部書かれていて、先の見通しが立つので、子ども達が迷わない。
図を多用する。
指示はみじかく、必ず二度繰り返してくれる。
筆箱をしまう、いすを引くなど、細かいことも休み時間ごと、毎回おっくうがらずに言葉にしてくれるので、みんなよい癖がついている。
ありがたいことだ。
先生は、さまざまなところで療育テクニックを駆使されている。
ほんの少しの工夫で、生きにくい子にも生きて行きやすい道は示せる。最初にお願いしていたとおりのことだけでなく、さらに先生独自の工夫がなされていて、感激して泣きそうになってしまった。
窓際のトットちゃん的な子もいるのだが、初めて触れる学校なのだから、一年生なら誰もがいい感じで活用できるだろう。
友達同士の遊び方も、じっくり見せてもらった。かなりお姉さん的な女の子達と、誰と組んでも笑いあってそれはそれは楽しそうな男の子たちと。みんなでとっても仲良しな感じが、大変にいい気分の参観日だった。

2007年06月04日 19:44