ノート型パソコンをノーパソと略していたのに、ノーパンと読むのは、潜在意識に何か問題があるのだろうか。それとも老眼だろうか。
こんにちわ。いろいろなところに問題だらけの鈴木です。
やっと拡散していた室内が集約し始めたが、昨日、福助のお友達が遊びにきて一気にまたサンジラサンボウった。サンジラサンボウというのはインド人ダイバダットの友達のような名前だが、ここのところ頻繁に出てきている下田(大沢地方)の方言である。
同じ下田でも、西のほうと山のほうでは微妙に使う言葉が違うらしい。
私の親愛なる下田コネクション、おとやさんによれば、明日葉=ちんたち草であるが、大沢ではちんだち草と濁る。
なんでそんな名前をつけられたかといえば明日葉の持つ滋養強壮力でそれはそれは立派にちんがたつからだそうだが、恐れ多くも畏くも、昭和天皇陛下に下田弁の方にて、命名の由来つきでご献上したというエピソードが残っている。
そのときは濁ったのか、濁らなかったのか。
かの方の一人称は朕であらせられたが、どうリアクションされたのか。
歴史には残らないそんなどうでもいい事が、気になって仕方ない。笑っちゃうこんな逸話が、後生大事に語り継がれている、そんな下田が大好きだ。
……でも、もうしばらく行っていないのである。
12月は毎週末に試合。それも大きなものばかり。明日も試合だが、この雨ではどうなるのかなあ。ぜひ応援に来てよ、と気軽にいえる距離でもなく、次に会うのはお正月になりそうだ。
お正月までに、ぜひともこのサンジラサンボウを片付けたい。
方言を持たない私には、方言がある相方の故郷が豊かに思える。
「ショウがイイ」という言い方があって、それはどういう意味かとたずねたら、「がんばって長生きしている状態を指す」というので、義理の父が元気に植物状態なのを指して、「とうさんも本当にショウガイイよね」と言ったところ、大爆笑された。
往生際が悪い、とか、くたばり損ない的な意味を含んでいるのだと相方から説明されて、私は一瞬青ざめたよ。先にそう言って。
それを笑い飛ばしてくれる親族だからこそ、私は下田を愛しているが、お国が違うって大変なことかもしれない。
相方の土地では、モノを色で指し示す。
たとえばそこに私の黒い革のジャンバーがあったとすれば、「そこの私のジャンパーをとって」「革のやつ、とって」というものだと信じて育ってきたのだが、この場合、下田の山あいでは「そこの黒いものをとって」という。
それを方言でいうと、「そこのクレーガーとって」となり、私はピンクパンサーの世界に入り込んでしまうわけである。なんかそんな名前の警部だった気がする、違っていたらごめんね。
赤いものはアケーガー。
白いものはシレーガー。
緑のものは、みどりんがーかと思いきや、アエーガなのである。もちろん青も、ちなみに紫もアエーガーである。ゆるゆるの境界線なのである。
それならば茶色はクレーガーに含まれるのかと思いきや、チャイレガと、なぜか厳密である。
黄色いものはキイレイガー。
では、きれいなもののきれいが、と区別はつくのかと聞くと、キレイガなんて言葉は使わないという。美醜はまったく問わないのである。(あえて言うなら、キレイナガで、発音がまったく異なる。頻度としては汚いもののキタネェガで説明するほうが圧倒的に多いが、そのいずれも、色で指定する比ではない)。
形容詞はめったに使わないのである。使ったとして、せいぜい主に大きいもの=イッケエガ、小さいもの=チンケェガ、程度である。
金色の、銀色のは、キンイロガーなのかキンガーなのか、銀色とどう区別するのかわくわくして問えば、「ヒカッテンガ」で片付けられてしまった。
所有も識別名詞も素材もすっ飛ばして、オールマイティーな、何色の。
しかし異国人には、実にとてつもなく難しい発音だし、色で指し示すことに慣れないので、
「アエーガトッテ」「コレダラ」「いや、イッケエクレーガノヨコノ、アエーガダッテ」「コノアエーガカ」
なんて会話で意思疎通しているのを見ると驚愕する。
外国語みたいで楽しくなって、真似して使ってみるんだけどね、的確に使えないばかりか、何度言っても笑われてしまうのであった。
ああ、そんなこと考えてたら、行きたくて行きたくて、ああんもう、行きたいなあ、下田。
ついでに毎度、伊豆の温泉めぐりをしているのだが、これもすっかり絶えて久しい。
嫁いだ以上、相方の家が自分の家……とかなんとか、殊勝な嫁みたいなことを言えばいえるが、正直、この散らかった惨状と忙殺されている日常から逃避したいだけだ。
いや、コツコツやっていくしかないんだけどな。
明日は大きなサッカーの試合なので、福助もくもんの宿題をコツコツやっている。私もお片づけをがんばろう。
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