家庭内別居になる気もするが、相方が事務所を地下に移すことにした。
私が仕事部屋にしていた納戸の地下を、つまりは納戸部分をとっぱらい、広く使う形で、リフォームで大工さんなんかもいれちゃって、大々的に男のDONだか、DENだか、なんだっけか、隠れ家的なナニにするらしい。ベッドも持ち込んで、そのまま事務所泊まり込み体制。昔の編プロ時代の大部屋が懐かしくなったのか? 鮭は生まれた川に帰るというし。
というわけで地下納戸にしまわれていた大量のモノを、リサイクルショップと粗大ゴミ屋さんに取りに来てもらうことにした。さらに、どうしても必要なモノだけ、天井裏に運んで、しまい込む作業中。
作業中に、サボってコレ書いてます。
壁紙かえたりなんだりするというのに、地下の荷物がまだ全部上に持ってこられない。納戸だからねぇ。それにしても、いったいどれぐらいのモノと暮らしていたんだ、私は。
で、結婚する前は、いつもシンプルだったよなあと思い起こして、その来し方を考えてみた。……私はただバカだったのかもと、思う。
「あー、モノで飽和状態だ」と頭をかきむしったら、次の瞬間、引っ越ししてる。
あるいは「あー、ダメだ、モノがありすぎる」と思った瞬間、家具を捨てる。そして家の中を全取っ替えしてるのだ。ああ、スッキリ!
……って、エコロジストから殺すリストのトップにあげられそうな懺悔をしてしまったな。それは厳密に言えば、整理整頓ではなくカタストロフだ。定期的カタストロフ症候群。
欲のない話といえば徳の高い僧侶のようではあるが、多分に頭の弱いおねえちゃんだったんだと思う。次々安物のインテリアを買って、どうぶつの森並に取りかえっこしていた。
そのお金で何が出来たかは、考えないことにしたい。
あと二年ぐらいでタイに引っ越すつもりだったのが、諸般の事情で延び延びになり、この際だから家を愛しむ方向で、ということになった。
お正月には、ゆったりバカンス気分で、この家で過ごしたいものだが、果たして間に合うのか? 相方はいつから地下室で仕事をするのだろう。
もう間に合わせの家具を買うのはやめよう、と、相方と話す。
そんな初歩的な話が出るぐらい、つまり私が買う家具、いや何もかもが、すべて間に合わせだったのだ。
リビングにある家具も、安物の極地だ。そして、どうにもこう、雰囲気と言いキャパと言い、今の暮らしぶりにはまるで合わなくなってきた気がする。普通に相方に「よーし、ゴミ捨て魔神が降りてきた。家具も捨てよう! 」と猛々しく提言した。
で、叱られる。きゅー。
家具というものはそういうものではないらしい。……そうだったのか。
さて、相方の現在の仕事部屋、我が家の一等地がP子の部屋になる。P子には、この家の思い出もたっぷり作ってほしいから、ちょうどいい時期だろう。今使っているノート型PCは個別につかうことを 禁止し、鍵もかけられないように細工する。
小僧には、リビングの横の、現在子ども部屋になっている和室を。ひとりでも使えるように。
そして私の部屋は、平成新山のうず高く積まれた、衣装部屋、もとい、夫婦の寝室を改造する形になった。合理的である。しかし、今まで出来なかった平成新山崩しが、果たしてこんな短時間で身に付くのか?
できなかったら、衣類の海に溺れながら書けばイイコトだわ。って、何、初手から言い分けしているのか。とりいそぎ、いるモノ要らないモノに分別。分別。
はぁ、どうしてこんなに無駄なモノを買ってきていたのか!!
さあ、やるぜやるぜ。捨てるぜ捨てるぜ、過去を。大切なのは現在の自分だけさベイベー。そして将来的に一家離散みたいに別々の部屋でくつろいでいるにしたって、それはそれだぜ、べイベー。だからって、家族愛は変わらないのだ。
あ、睡魔が。
どうするの、この乱雑なままの部屋は!?
うう、きゅー。……また明日。
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