2006年10月08日

運動会3

園庭で相方とがっちり握手した。
秋晴れの運動会、最後の種目で福助がゴールテープを切った後、閉会式がまもなくでそこが雑踏めいた瞬間に、私と相方はどちらからともなくがっちり握手した。多分同じ思いだった。

まだ陽も高いし、どこに行こうか?
温泉がいい!! と行ったのは福助だった。そして、私たちは近所にある「美しの湯」に出かけた。
もう福助は女湯には入らない。男湯に入っていく二人を見送って、私はP子とふたりでのんびり湯につかる。他愛ない話をして、ああ今、君たちのことがないなら死んでもいいほど幸せだよというと、P子にこう言われた。
「私たちがいなかったら、そんな幸せもなかったんだから、私たちのことがない前提なんか、おかあさんにはないんだよ」
……その通りだ。これからも私はおかんとして誇り高くしぶとく、生きていくよ。生きてこそだよな。

つらいこともある。
泣きたいことも、悲しいことも。
相方ともずーっと、一ミリも違わず仲良しだというわけでもない。愛が枯れない暑苦しいタイプの私が、相方には息苦しいことも多々あるだろうし、私にもそれなりの理想はあるし。
でも、私たちは夫婦で、そして、子どももいて、家族なんだ。
越えなければならない壁を共に手を携えて登っていくなら、私には今、相方以外は考えられない。
……そんな、握手だった。

温泉でよれよれになって、帰宅して卓球をする子ども達。
温泉の後には卓球、というきまりでもあるかのように。
そして九時を回った辺りで、
「大変だ、まだお風呂に入ってない!」
と福助、大あわて。おいちょっと待て、今、どこに行ってきたんだ?
いつものルーティンだと、この時間でパジャマを着ていないことがないからね。
温泉はいいなあ。身も心も、ゆったりほぐしてくれるよ。
今日ばっかりは、もう特殊学級の話も何も考えないで、運動会の楽しかった思い出を噛みしめて、ゆっくりゆっくり眠ろう。


2006年10月08日 21:44
コメント

よかった。いろんな意味で。

Posted by: はる : 2006年10月09日 08:59
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