Amazonで漫画を出版02

AmazonでKDPで出版するための覚書。

まず原稿を用意する。
紙の場合はスキャンして、電子の場合は縮小すればいい。ここ10数年、漫画をデジタルで描いてきたので変換は楽ちんだ。
と思っていたのが大間違い。

紙からスキャンの方がずっと楽。
紙の場合、ふきだしにもうフォントが貼られているから、スキャン一発で済む。
デジタルの場合、特に昔は文字周りが全然ダメだったので、イラストはフォトショップで加工しても最後の文字はイラストレーターかインデザで作ったものを添付。という工程だったので、いちいち文字を画面上で貼り付けないといけない。これがまた統一されていなくて、初期はイラストレーター。バージョンがだんだん新しくなっていって、途中からコミックスタジオ。バラバラなのだった。昔の自分に文句をつけたくなる。統一せいや!
コミスタ上では文字を打ち込んでいるが、フォントのことは考えていなかったので、それを漫画用にひらがなを明朝、漢字をゴチックに変換。
一括でフォントを変換すると、一律14Q、という変換しかできないため、一コマずつ文字の大きさを変えて吹き出しにはまるようにする必要がある。それで終わればまだいいが、自分はそこからフォトショップに貼りこんで最後の調整(バックを貼り付けたり、フォトショップにしかできない処理をしたり)をしていたので、psdで書きだしたあとに、フォトショップ上で作業。フォトショップの文字なし原稿にコミスタから打ち出した文字ファイルを重ねて完成。
 ここで書きだした文字の行間が伸びるバグが発生。一コマずつ手で調整。ああもう。

とまあ、なんとか文字の入った漫画ファイルを用意しました(本をスキャンした状態にやっとなった)

次にこれをKindle用に縮小。
最初はKindleWhitePaper用に縦905px 横658pxに変換していた。
これはPaperWhiteにはジャストサイズなのだが、Kindleショップは他のマシンもあり、カラーのHDはもっと解像度が大きい。
いったいいくつで作ればいいのか。
コミスタのセルシスは、縦1268px横900pxを推奨している。
漫画家のうめさんに人づてで聞いたら、縦1200px横844pxで作っているという。
このくらいの大きさならなんでもいいらしい。アメリカ人は解像度には鷹揚らしく、Kindleの説明サイトにもピクセル単位の話は出てこない。
とりあえず後者の数字を使ってみることにした。

Kindleで漫画を読んでいると、枠の外側の白い部分はいらないなあ、と思った。
白い部分をできるだけ少なくして、というやり方で最初作ってみたが、どうだろう。やっぱり白枠はあった方が見やすいか。などと迷って結論がでない。バッチ処理をするには枠アリの方が楽である。
とりあえず2種類作って比べてみた。※できれば後で写真アップ
やっと見えてきたかなと思ったが、モアレの問題が出てきた。
一難去ってまた一難。しかもこれは最大の敵かもしれないのだった。(続く)