2011年09月24日

弓道って、すごいっ!

文化祭で、弓道体験をさせてもらう。

射法八節という、足踏みしてシャドーダンスみたいのして構えて狙って打ってぱーん。みたいなのを何度かやらされた後、←不謹慎! 2本の矢を持って、25メートルほど的に近づいていって、弓を持たせてもらう。
引いて離せばいい。わかっちゃいるのに、これが、打てない。
矢が離れない、弦が離せない。
弓を握る左手はプルブル震え、姿勢がどんどん悪くなる。シャホーハッセツシャルウィダンスももう知らん、もうとにかく飛ばないのはなぜ。飛べ。飛んでいけってばもー。
ぶんっ。バチーン!熱っ!!
弦が左うでに当たって、痛いの痛くないの。
矢はあさっての方向だ。
風船に当てたらお菓子をもらえる、って、こんなん当たる人がいるんか?

あんまりにも不様だったので、もう一度チャレンジする。
今度はうちのお嬢が私の指導教官だった。
で、とりあえず全神経を集中させる。親のこけん。親のこけん。絶対に、今度はこけん。
ぱすっ。
まっすぐ安土に突き刺さったけど、風船は遠く。

これを・・・この前の大会で、お嬢、28メートルのところから、3つ当てたの? そのあと、4つ、皆、あてて拍手されてたよね?
と、改めて大会を思って、ぞっとする。
彼女の連中記録を見ても、ぞっとする。
それって、人なの? 実は侍の幽霊とかが乗り移ってるんじゃないの? あんたのその落ち武者みたいな髪型は、実は・・・。

「あらら、Pさん、はわけ(2射)なんて、精進が足りないよねー」
なんて、どの口が言っていんだお恥ずかしい。
3m先の風船にかすってから言え。
余計なことばっかり考えたよ、当てたい当てたいって。
弓を引いたときには無心がデフォルト。何も聞こえない、のだそうで。
私はたかが風船に当てたくて当てたくて、雑念との戦いだった。
無理。無心、無理。
28メートル先から風船を狙えるよ〜という、弓道部の皆々様を尊敬する。
正しく射れば、必ず当たる、んだそうだ。
遠的は60メートルですってよ、奥さん。
ありえねーでしょうよ。

留学より、弓道かな〜と言い出して、んじゃあ何のために月末、下見旅行にいくんだ、学校見学だったんだぞとマグマが噴出しそうになっていた。
パックツアーじゃないから、払い戻しはきかないんだよ。
初段試験も落ちたと聞いて、えええー、才能ないんじゃん?と思っていた。
20%の合格率、ってネットで読んで、あらためてうちの部の主将の合格を寿いだ。
まあ、実にね、楽しそうに袴姿で弓道を教える私の指導教官=お嬢を見ていたら、留学はとりあえずあとでもできそうだし、中学高校時代を弓道に賭ける青春、ってのもいいのかもしれないね、と思う。

私にはできないことが、たくさんできるようになって、私の背も抜かされた。
タイ語も、英語も、すぐに抜かれてしまうだろう。
体重だけは、まだまだ余裕があるけど、いつか体重も抜き去っていくんだろうかねぇ・・・いや、無理!であって、欲しいわ。これは。


2011年09月24日 17:30