2010年06月13日

とらわすみだ。ただいま!

「ゆう子さん、ホント元気そうねぇ」
と、昨日はサッカーママにも、先生にも、地域班のママにも、PTA仲間にも言われた。
ああ、本当だ、元気ハツラツ、あふれちゃってる。
帰国翌日、朝からいろんな場所を駆け回ってたけど、全然疲れを感じないわ。この炸裂する元気を、どうしましょう。

つるつるピカピカになって済州島より戻って参りました。
なんのことはない、夫の実家にそっくりな場所で、売っているデコポンも甘夏も、天城みたいな道路も、金目鯛こそいないけれどサザエやあわび(伊豆はトコブシ)を売っている海辺の町も、ただひたすらなつかしい感じだったが、そこは外国。
78パーセントが観光関係の従事者という場所だけに、免税店で最低三ヶ国語を操る美人のお姉さんのやり手ぶりや、韓流ドラマを観光資源にする賢さを見て、感心することしきりだった。風と女と石が多い島、済州。
伊豆、がんばろうよ! と、随所で思う。
人の心を動かし、お財布の紐を緩めさせるのは、郷土愛と情熱なんだよなあ。
私たちのバスの添乗員さんが大当たりだったのが、実はこの旅行の勝因だ。動画をyoutubeで流したいと何度も思った。あれだけ笑わせてもらうと、あのガイドさんだけで元を取った感じがする。
白すぎる顔と、情熱的な韓国なまりの日本語と、かわいらしい冗談の連発が思いっきりツボだった私たちは爆笑しっぱなしだった。エステに行ったら行ったで、ホテルに戻ったら戻ったで、今度は三人、高校時代さながらに笑しっぱなしで、箸が転んでも可笑しい状態の、いろんな意味でなんだかおかしな三日間を過ごした。

運がいいのだと思う。
多分、私がいつも元気でいられるのは、人と出会う運がいいからだ。

カジノで私は勝てなかったけど、男前にオールインして十五万も勝った、いの字(仮名)に、翌日あわびとチヂミをご馳走になった。あ、ウォンだから……今日のレートで、11,036円の儲けか。うち、元金が4万ウォンということは3000円弱をひいて……あらら。ウォンだと、豪快に遊んだ感があっていいなあ。日本であのあわびを食べたら、大変なものよ!
あわびがおいしかったから運がいいってわけじゃなくて、なんていうか、二人と友だちでい続けられたことがね、よかったなあと思うのよ。一緒に行った彼女たちが、実にいい人たちで。

自らエクストラベッドでいいからねと買って出て、飲まないビール代までシェアし、しれっと豪気な賭け方をし、勝ったのにはしゃぐわけでもない淡々としたキャラのいの字。
高校時代から子どもの二人もいるような落ち着きっぷりで、人としての器が大きくものの見方がまるで違う。介護であったり病気であったり、普通の人だったら、ちょっと音を上げるような厳しい状況に追い込まれても、ちゃんとひとつひとつ片付けて行けるのだ。彼女を見ていると、知性というのはこうやって使うんだなとつくづく思う。いの字に愚痴をこぼせばたちどころに気持ちよくしてくれるコメントが十割の打率で返ってくるし、笑いのネタをコツコツ提供していると、時折、ホームラン級のコメントを放ち、走者一掃の大爆笑を生み出す。友だちとして理想的な彼女の、友だちでいられることがうれしい。
ペヨンジュンと東方神起をこよなく愛する一見普通の人だが、こっそり妖怪も愛していたり、密かに変顔写真を撮っていたりもする、可愛い一面もある。

そしてもう一人は、カジノで負けた事を素直に本気で悔しがりながら、でも自分が勝ったら人生を踏み外していただろうと冷静に分析する、さの字(仮名)。
とても堅実な、自分の人生を愛している人だ。私は、感情の起伏も経済的な浮き沈みも激しかったから、彼女にあこがれることでバランスを保ってきたのだと思う。絶対に私にはできない安定した生き方を実践する立派な社会人のさの字が私を認めてくれているのだから、私はがんばれる思っていた。
イビョンホンが好きで、東方神起が好きで、ドラマが大好きで、ちょっと巨乳な普通の人なのに、変なものを見つけ出してはおかしなコメントをつける名手でもある。ありふれた日常が、彼女の中でとてつもなく豊かに広がっている証拠だ。今回の旅行中の爆笑の半分は、彼女のステキでへんてこな視力という才能のおかげだったと思う。

それぞれが、それぞれの違う部分でものすごく熱い魂を持っていて、ちがう部分で冷静なのだ。
演劇部で知り合った以上、みんなちょっとだけ個性的なのがいい。
友だちになるのも友だちであり続けるのも、時間は関係ないと思うけれど、さすがに30年もののの友情は芳醇だと思った。30年前の私、よくぞ彼女たちと巡り会ったね。あっぱれ!!
時間貧乏性な私はたいそう忙しがりで、しかも今回だって単独行動が多かったりして、本当にたくさん失礼があるのだけれども、それでも「しょうがない、それがゆうこさんだから」と30年間許してくれっぱなしの彼女たちに、心から感謝したい旅行だった。

道中記は、また追って。
よもぎ蒸しエステの話とか、火山噴火ショーの話とか、いっぱいしたいわ。
また、旅行に行きたいな。月額3000円積み立てはこれからも続けることにして、三年後の次は、シンガポールかバンコクか、はたまたソウルなのか。楽しみは後になればなるほど、わくわくする。
年を重ねて、さらに楽しいことがある。ああ、健康でいたいなあ。

では、私は楽しかった旅行の思い出を胸に、レポート書きに精進しよう。さあ、やるぜ! やるぜ! 学生の本分は勉強である。

2010年06月13日 12:00