2010年05月02日

黄金の休暇

「らうんど某ってさー、今行くと、ストラップもらえるんじゃなかった?」
中学男子が4人で山手線に乗っている。また゜ヒゲもないし、声も高い。
最近の男子中学生は、こぎれいでオシャレだ。
「え、ストラップ、一個だけかなあ…?」
というやや太くなった声がして、
「オレさ、超ほしいんだけど!」
太い声になっても、そんな、ボーリングピンのストラップが欲しいのか。そーか、そーか。かわいいな。
すると、ストラップの話をしもち出した事情通が、
「や、なんか4個もらえるんじゃね? 全員、もらえると思うよ」
「え、マジ? うちの親がさ、超ほしがってんだよね」
太い声、なんかすっげぇうれしそうなの。
こういうのを、正しい親孝行と言うんだな。

そんな目と心の保養がたくさんあるのが、都内である。いいなあ、都会だなあ。都会、大好きー!

先週の2日と、今週の4日間連続のスクーリングが終わり、明日からは、私の黄金の休暇だ。
まだまだ続けてとる予定のご学友たち、ガンバレ!
でも家事の停滞ぶりと相方への負荷と私の精神状況を考えるとここまでが限界なんだが、実は、明日からも、いやこの際、毎日でも、でかけて行きたいわ。
だって、毎回、すっげぇおもしろいんだもん。スクーリング。
一日9時間座りっぱなしの、新知識むぎゅむぎゅ詰め込みっぱなしは、さすがに腰に来て、昨日はたまたま同席だったご学友にその道のプロがいたため、サクッと治して頂き、最終日の今日は治療院にいってとんだ出費になったが、それでも充実感で、なんか幸せだったなあ。
グループ学習が基本なのだが、これは実に素晴らしいシステムだ。
理解度の高い数人がリーダーシップをとり、初心者に指導する。こころゆくまで先達を質問攻めにできるし、正確な知識を求めて互いに自学しあうので記憶が定着しやすい。ただ単に教科書を読むより、じっと講義を聴くより、明らかに覚えている。しかも眠くない。それって、すごくね?
正解のない、自分の考えを述べる課題の時には、対等に発言することで、新しい発見まみれになっていき、もう目からうろこが乱れ飛ぶ始末である。
うわー、私にはその視点が欠けていたのか!という気付きだらけで、なんだかとってもいい人になっていくような気がするよー。ご学友、医療福祉職が多いからなあ。
このグループワーク、娘の学校では教科によってすでに導入されていて、学びを確実なものにしている。教育研究校として成果を上に報告しているから、きっといつか公立の小中高でもデフォルトになると思う。
いいよー。これ。楽しいよー。
ただ、これは経験の豊富な先達と向学心に富む新人が、1グループに適度にばらけるからいいのかもしれなとも思う。同じ世代の、同じ偏差値の、ほぼ同じ地方から来た子ばかりの通学制の大学にはない、日本全国に散らばってて、働いて通うのが基本の通信制ならではの、メリットかもしれないな。

人はいくつからでも、輝ける。
別の通信制大学を卒業して、うちで二校目というつわものの団塊世代の方に会い、大学によっては学習システムがえらく合理的で簡単なところもあると伺って、
「あー。じゃ、鈴木はそっちにして、まずは簡単に大学卒業してから大学院を目指すのもあったかも」
と言ったんだ。そしたら、
「何を求めるか、だよねー。ここは確かに単位厳しくて大変だけど、その分、ものすごく知識が入ってくるからさ」
と言われて、ううう、先輩サスガだよと思う。
『大変なコトは、大変が大変な分だけ、自分のためになる』。
メモしとく。

ああ、こういうふざけた文章を書けるのもうれしいんだなあ。
終了試験は小論文だから、である調の文章ばかり書いていると、疲れるのである。

明日は娘ちゃんが大会で、小僧さんがサッカー普通の練習。
そして、私は、おかあさん。
ああ、それもまた、久しぶりで、うれしーな。

2010年05月02日 22:24