2009年12月16日

シンクロニシティ カニ篇

今、我が家のテレビの大画面は一時停止で止まっている。
画面には立花隆さんが不気味なまでに大写しになったままだが、私は一気にパソコンに向かわずにはいられなくなって、ここに来て、キーを打ってる!

NHKスペシャルで氏が「がん〜生と死の謎に挑む」と聞いて、録画していた。
それを見ていたのだが、立花氏の朋友・ジャーナリストの筑紫哲也さんが亡くなったことを受けて、私も一瞬、癌で亡くなったあるジャーナリストを思い出した。素晴らしい仕事をたくさん残された方だが、そのとき突然思い出したのは、彼の作品ではなく、彼が出家した時の名前だった。いや正確に思い出せたわけではないのだが、「なんかとってもおいしい音だったよなあ」と、まあ実にどうでもいい発想に飛び、とりあえずメモの横に出家名とだけ書いておいた。
話は進み、浸潤がどうした、HIF-1がどうしたというくだりで、ピンポーンと宅急便がやってきた。
荷物を見て、ひっくり返った。
そのジャーナリストの奥様からだったのだ。

彼女は義に篤い。
ちくしょう、その上ちょっとだけ、かわいい。
彼女を知る周囲が、彼女に夢中になってしまうのは、当然のことのように思う。志半ばで癌で逝った彼ではあるが、この広い世界で彼女と出会って、夫婦になって。そりゃあ、大当たりな人生のように思う。

しかも(この接続詞、変?) 中身はカニだった!
私が無類のカニ好きと知ってのことなのか? 実は昨日、無性にカニが食いたくなり、期末テストが終わった娘を誘ってカニ祭り実施中の回転寿司にいき、カニ茶碗蒸しを食ったオレである。カニ爪が入っていて、大変においしくて、二個食べたいと言って、娘に止められたオレである。
回転寿司での一貫ものは贅沢なので絶対禁止の我が家だが、カニの脚が回っていて冷静でいられるはずもなく、一本だけ! この弱い母を許して!と、頂いたのであった。そして、
「カニは、焼きガニが一番うまいらしい。お父さんはそういっていた。私はちょうど焼きガニパーティーのときに過労で入院して、焼きガニは食べたことがないんだが、死ぬまでに一度、焼きガニを食べてみたいよ」
と、熱く娘に語っていたのであった。
届いたのは、焼きガニセットであった。軍手までついている。

アナタは、 カニを信ジマスカ? と思わずベタなギャグをつぶやいてしまった。
私は神を信じるが、カニも信じた! いやもう、なんというか、今の私は大興奮状態だ!わっしょいわっしょい。

書いていて、少し冷静になってきたぞ。
いつもいつも与えていただくばかりで申し訳ない。ありがとうございます。
こんな神がかりな人とは知りませなんだが、私はあなたたちに会えて、幸せです。

さて、カニ…の前に、NHKスペシャルだった。
立花さん、おまたせしました。画面に焼きついていないといいな。

2009年12月16日 13:56