2009年09月29日

さよなら多摩テック

ええーっと、それでお誕生日にはどうしたか、というと、ルミネdeヨシモトの予定でした。
おいしいもの食べて、デパートで何か買って……。
もともとは寄席に行くつもりだったんですが、どうもいいのがない。
浅草演芸場は主任がさん喬なので、ネットでうーんどうしようかとちょっと迷ってたみたいなんですが、他にひいきの噺家がいないので、ヨシモトという選択で。
ところが、自転車に乗りながら、多摩テックがあと少しで閉園という話をすると、突如「じゃあ多摩テックにしよう!多摩テックがいい!お笑いのライブはお姉さんになってから、寄席はおばさんになってからでも楽しめるけど、多摩テックは今しかない!」ということになりました。
え。二人ともハイヒールじゃん……。

大人二枚で入場する多摩テックは、秋のイベントの代休と晴れ間と閉演間近で、48年分のごった返し、三時間待ちを覚悟してくださいと入園前にアナウンスが流れます。
それでも乗ったね。乗りまくったね。
ゴーカートで競争をし、タイムトライアルでは秒数を競い、一応お嬢さん主体で乗り物を選んだものの、私も全部一緒に乗りました。
待ち時間が長いのは悪くなくて、お互いの学校の話から、お父さんとの出会いの話、将来の行方まで、んまー実によくしゃべり倒した。
私は、若いうちに遊園地デートというものをほとんどしたことがないのだけれど、これ、男子も女子も、しゃべりの腕が問われるなあと思いました。
家族連れ、それもチビ連れが多い遊園地で、巨大なおばさんとひょろりとでっかい娘ちゃんが二人で走り回っているのは、ちょっと不思議な気もしました。
昔、ここにきた時には、小僧には乗れないものがたくさんあって、娘ちゃんも一人では乗れないからお父さんと一緒でしたよ。今じゃ堂々としたものだ。ゴーカートのレースじゃ、負けちゃったしな。タイムは勝って、ハイスコアカードをもらったたけどな。←意地。

閉演まで遊びまくって、ちとからのオオゼキでリクエストの国産黒毛和牛ステーキ肉を買い、ケーキの代わりに宮崎マンゴー一個を買い(この辺りの食へのこだわりはチビの頃から変わらない)、帰路につきました。きょろきょろしているのをいぶかしがられて、娘ちゃんに言い訳します。
「今でも探しちゃうんだよねー、盗まれちゃった、赤い自転車」
「さすがに駅には乗り捨てないでしょ」
「でも、返してくれないかなー、とか。また、ひょいっと出会えそうな気がするんだよねー」
というと、
「そっか。返すのは勇気がいるよねぇ。でも、きっと盗んだ人は切羽詰っていたんだと思うんだよ。どうしても急ぎの用があったとか、おなかが痛くて仕方なかったとか。困った人の役に立ったんだと思えば」
と、娘ちゃんに言われました。
「よかったじゃん、おかあさん。その青い自転車、すごくステキだし」
乗り物、乗りまくりの締めは、自転車なのでございました。
13歳は、子どもだったり、大人だったり。

で、44歳は、一日明けて、全身筋肉痛でございます。


2009年09月29日 21:26