2009年08月20日

足の痛い靴を履いて

SかMかといえば、M。
サイズじゃなくて、嗜好の話。
サイズは隠すことなく、3Lですしね。
田舎から帰って来て、20代に落ち着いていた体脂肪率が、一気に30パーセント超えてました。
しかしこの私のたくましい体型は、一見40パーセント超えみたいに見えているのだということを、体脂肪率を公表したときの田舎の姪たちの驚き方で知りました。
なんだよー、おまいたちだって、でかいだらー。
姪たちと三人で並ぶと新弟子検査みたいになるのですが、彼女たちも巨大なのに「でぶ感」がないところを見ると、体脂肪率は案外そんなに問題の域ではないのかもしれず、つまりはいくらダイエットしたところで骨と筋肉は落とせないから、いわゆる健康優良児体型としていついつまでも生きていくことになるわけで。
筋肉太りの筋骨ばばあだという自覚で、時々悲しくなります。「悲しいほど、お元気」ってやつです。♪上水沿いの小道を〜 時折、歩いています。
今は日に一万歩強。
帰京した昨日も、吉祥寺と神田に出かけて、軽く一万歩を超えました。
根がMなもんですから、そういうちょっとした苦行っぽい運動は、かなり好きだったみたいで。
私が好きなことは、小僧もきっと好き。という発想の元、田舎では小僧、2.5キロの急な山道をノンストップで走らせてみたら、走るのよね。私は車で伴走。歩くだけだって、翌日全身筋肉痛みたいな、急な山道ですから。
すごい。走れるんだー。すごいなあ。……さすがに帰宅してすぐ麦茶飲んで、一気にゲロはいてましたが。
小3の夏の思い出ってやつですね。
小僧、体力だけはあるなあ。足だけは速い。
これは喜ぶべきことです。現代に、飛脚とかあったらよかったんだけどな。
話がどうも横道にそれ続けてますが、ちょいMで、ちょい体重増加の私は、昨日、意を決して一万歩をハイヒールで挑戦してみたのでした。下田の靴屋の閉店セールで買っただよ、990円。
一人坂道くだり状態の7センチヒール。負荷をかけて、脂肪燃焼を促します!途中、モデルウォークも忘れずに、きれいに歩くことを意識します。
ああ、長い前フリ。

で、短い結論としては、ものすごーく全身が痛い。
半端なく、痛い。しのびない。
足のマメ予防は万全にしてでかけたけれど、尖端が細いので、爪が食い込んできた。
さらに盲点がひざと腰とふくらはぎで。筋肉痛ですよ。それだけふだん使っていないってことを実感したんですけどね。足って痛すぎると、背中に汗が出てくる。
歩きながら、夏の汗のエコ的活用法があれば、さぞや貢献できるだろうにと思っていました。
それにしても、若いお嬢さんたちのやせ我慢ぶりって、すばらしい。
軽快にヒールで歩いていくもんなあ。足の形が外反母趾で変形するほどに無理をかけている人もいるだろうに。美しさを追求して。
思えば、妊娠してから子育てにハイヒールは不要と、ハイヒールそのものを履くことがなかったので、ヒールなんて、有に15年ぶりぐらいでした。
子どもが小さかった頃の散歩は、いつ駆け出しても一緒に走り出せることが大事だったけれど、今は痛む足と引き換えに若さを取り戻す、自分の時間として使えるのかも。足の痛みは苦痛だけど、なんだか初めてヒールを履き始めた時代を懐かしんで、悪くない気分でした。
だから、Mなんだってば。
最近は肩を並べて歩く生意気な娘を、見下ろす感じもね、こう……ちょっとよかったよ。
安いハイヒールひとつで、ずいぶん気持ちが若返りました。もし、あなたがMなら、オススメですよ〜。

吉祥寺で買ったもの。小僧のスパイク。
神田で買ったもの。娘の雪駄。袴と道着。
「足、痛くないものにしなさいよ!絶対に足、痛くないことが大事!!」
と、ふだんより、そこんとこ、うるさくなってた気もするんですがね。

2009年08月20日 01:09