2009年04月07日

冒険の旅

新学期。からはじまる「祈り」の文章、 ↓ どうも辛気臭くていけねぇや。
ここはひとつ、春らしくご陽気に。
でも、辛気臭いことを考えたのも事実なので、そのままキープはしとく。寄る年波もあり更年期も近づいたら、そうそう年がら年中、おめでたい〜ってわけにも行かないんだけど、今朝は大変気持ちよく目覚めて、なんだか世界が美しく輝いていたのね。
本日、地元中学の入学式。桜満開、春爛漫ですよ。ピカピカの制服が歩いていくのはきっと素敵だ。
我が家の娘ちゃんは明日が入学式です。
イベントの日は、たいていバタバタになります。
和服で全力疾走しなくてすむようにがんばりたいと思うんですが、六時起きの練習をすると9時に就寝したはずなのに、まだ起きてきやがらねぇ。この際だから、ずーっと寝かせておいてみよう。いつまで寝るのかな〜。今日の予定が台無しになりそうだけど、どう帳尻を合わせるのかな〜。

冒険の旅疲れが出ているのかもしれません。
この旅、最大の試練は、早くも出発の東京駅で11時発・踊り子号のチケットが満席だと知ったときでした。
「おかあさん、11時も12時も満席なんだって。13時のなら買えるって」
「ふーん、で、どうするの?」
「新幹線で行く方法もあるって。どっちがいい?」
「それは君たちで相談して決めなさい。決まったら報告だけしてね〜」
といって電話を切ります。そらー、今すぐ東京駅にワープして、不安になっている彼らを両脇に抱えたい思いをぐぐっとこらえてますから、逆にぞんざいです。
程なく電話が。
「おかあさん、福助がどうしても踊り子で行きたいんだって。だから二時間ちょっと待つことにした」
「わかった。まずチケットを確保してね。お迎えの予定があるから、買えたら、何時発の電車に乗るかだけ教えて。あとは、ご飯食べるなり、お土産買うなり、ご自由に」
最小限の指示、最小限の!
うちは教育方針で携帯電話を持たせていませんから、親にも気構えが必要です。
それからしばらくして、また電話が。
「おかあさん、二枚だけ12時発のがあるというので、即買いしちゃったんだけど、8000円もするの。ねぇ、ぼられてないよね。大丈夫なんだよね?」
……みどりの窓口でぼられたのではと心配する12歳って、いったい。

双葉社刊 「アジアを食う」鈴木みそ著 旅のお供に一冊。娘の愛読書です。アジアでたっぷり、ぼられた話も入っています。好評発売中。

娘にとって下田までの旅は、アジア放浪と同じスタンスだったんだなあと思いました。
そりゃあ、さぞ楽しかったに違いない。
「もう、どこにでもいけるよ」
と、自信満々で帰ってきた小僧は、RPGの主人公ヨロシク、いろいろな人に話しかけて情報を収集したそうで。姉も驚く、コミュニケーション能力。ゼルダの冒険と違って、空とぶ鶏はいなかったでしょうが、福助の冒険、天にも昇る楽しさだったでしょう。
かわいい子には旅をさせろ。先人の言うことは偉大なりであります。

福助には昨日から始まった、P子には明日から始まる、新しい旅。私の手の届かない場所で、きっと楽しい毎日になるんだろうなと思います。親は、ただただ、木のように立って見守るだけだね。

2009年04月07日 10:07