2008年10月31日

うれしかった話。

「鈴木さーん、鈴木さーん」
と、道路で手を振る小学生の女の子がいる。
ぶんぶん手を振っているので、私もブンブン手を振ってみたけど、ゴメン、名前まではわからないや。
なので、近くに駆け寄ってみた。すると女の子も走ってきて、私の手をとるや、
「ねえねえ、鈴木さん、もうすぐ学芸発表会なんだよ。私、○○○っていうお芝居やるから、鈴木さん見に来てね。絶対見に来てね。とーっても大きな声が出るようになったんだよ」
と、うれしそうに報告してくれた。
名札を見るまでもなく、その言動で、ああ、そうか、夏の演劇教室の子だ……と、わかる。
鈴木さんは、夏、ちょっとだけ演劇教室の講師をしてみたんだった。
かわいいその子は、瞳をキラキラさせて、自信に満ちた笑顔で私を見つめてくれる。
うれしいな、たった一時間半のレッスンだったのに、鈴木さんのこと、覚えていてくれたんだね。
その子にとって、舞台は楽しい、表現の場になったんだね。
よかったー! 
夏休み、講師やってよかったー!
鈴木さん、いいお弟子さんに恵まれて、マジ幸せ者だなあ。
「うんうん、いくよ。いつなの? ○○○だね? よーし、鈴木さん、絶対に見に行くからね、舞台、頑張るんだよ」
と、がっちり約束した。
子どもとの約束は絶対に守るのが大人の務めだ。ええーっと、さあ、予定調整だ!


2008年10月31日 15:40