2008年10月27日

私のお仕事

http://eg.m78.com/cam/

本日、最終回の落語エッセイ。
うーん、私はよくよくツキがないのか、創刊からからんだ雑誌は全部つぶれるという運命で。
今回は創刊からではなかったので、私のせいではないと思うんですが、考えてみると、不滅だと思われた集英社の「月刊プレイボーイ」も休刊するんだもんね、私が書いていたのが……今からもう20年前! 時代の趨勢を感じます。書いていた雑誌で今も休刊せずに頑張ってくれているのは、講談社の「With」ぐらい。ガンバレ、With!……もう長いこと、読んでいなくてごめんなさい、なんですけど。

ライターとして駆け出したとき、目標に掲げたのは、「いつでもどの本屋でも、私の署名原稿が載った雑誌が買えるような状態」でした。
もちろん、目標達成するまで、頑張った、頑張った。週刊誌もやったし、月刊誌も、ムックも、時々広告も。でも、ちっとも「努力した」感はなかったんです。頑張ったといえば、睡眠削って、若いおねぇちゃんなのにそうそう遊びにも行かずに、頑張ってたんだけどさ。ちーっとも、つらくなかったの。
楽しかったんだぁ。原稿書くために取材に行くのも大好きだったし、誰かに会うのもうれしかったし、それで記事を書いているときが、一番楽しかった。

そんな楽しいことからジョブチェンジして、今おかんをやってます。
おかんって、制約があって面倒だったりする。基本、うそつきじゃない? セックスなんてしたことありません、って顔して、子どもに接するわけで。けど、みーんな、あんなことや、こんなことや、そんなことをして、子どもを授かってます。そんなこと、知りません。少なくとも、今はしていません。って顔をしてる自分が、時々、可笑しくなることがあります。……いや、今はしていないっていうのは、案外本当だったりするんですけど。
自分の時間だけを自分のために使えない、というのに慣れるまで、ずいぶんかかった気がします。
自分のことだけならいいんだよね、何書いても。でも、面白おかしく私を取り巻く環境について書くと、私の友達は面白がってくれても、子どもの友達の親は面白がってくれる人ばかりでもない。おもしろいよ〜読んでごらんよ、と言ってくれる宣伝マンは大歓迎なんですが、あることないこと、自分の誤読した感想を中心に語ってくれちゃうタイプの宣伝マンもいて、その対策で、最近は自分の家のことだけに限定して書いているのも、なんか屈した感が満載。いや、どんな読み方も自由なんで、いいんですけどね。ただ、面倒を避けるためのそんな自粛も、息が詰まることがあります。実際に見に来てくれたり、直接感想をいってくれるならいいのになあと思うけど、なかなかねぇ。(ため息)。
ま、コレも大人の配慮というもんだな。
どんな仕事にも、マイナスはつきものだ。そのマイナスを凌駕するプラスがあるから、楽しく日々おかん道に励んでいられるわけで。
公に愚痴をこぼすこういうブログがあって、ウェブを通じてたくさんのお友達が出来ていることだけでも、ラッキーとしなきゃあね。

今日の俳句。日光にて、詠めり。
鳴き竜の ひげを剃ったら もっといい
六年の、モジャンボこと我が娘ちゃん、作。日光修学旅行の思い出をみんなで俳句に託しているわけで、中には芭蕉か一茶かと思う作品まであるというのに、この自由さ加減はなんだ!
……いや、いい。みんな違って、みんないい。モジャンボの 髪をとかせば もっといい。
そして、一応いっとこ。おかあさんは、おひげが好きよ。
こんな収穫があるもんだから、おかん稼業は辞められないのだ。

とにかく書きたくて仕方がないので、書いています。コレは半分ビョーキだと思う。小僧がずーっとボール蹴っていたいのと同じビョーキ。
何か書かせていただける場所があれば、ぜひ与えていただきたいと思います。お心当たりの方、宜しくお願いします。

なんかねー、カム!の落語話も、自発的に書き続けちゃうような気がするなあ。ビョーキだから。

2008年10月27日 18:21