2008年09月03日

ザリガニその4

逝く夏や ザリガニ臭だけ 手に残り 

いや、まだ元気ですけどね。うちのザリガニ・サバイバー。

ザリガニの水がえをしてきました。
別の水槽に水道水を入れて丸一日、カルキ抜きをします。
翌日は、水草だけ移して、酸素を含ませる。
で、今日作業に入ろうと水槽を見たらですね、

新しい、命が!

ザリガニも一匹じゃ寂しかろうと、水蓮鉢から連れてきたメダカが、多分水草に産みつけたんでしょうね。稚魚が、わずか二匹、ぴこぴこ頼りなげに泳いでます。
か、かわいい!
わずか二匹しかいなかったのは、カルキのせいかしら。仲間は、ザリガニ小屋のエアポンプにまきこまれてしまった気もしますが、孵化の可能性がある以上、メダカは元の場所に戻してあげたくなりました。
ザリガニ小屋?をきれいにして、今度はメダカではなく、祭りですくってきたひらひら金魚を三匹、いれてみました。
ここ三日ばかり、別の水槽で飼っていたんですが、なんだかもう、こいつらものすごーく元気なの。飯はもりもり食うし、糞は大量にするし、猛スピードで競泳してるし、蛙王の称号をあげたいぐらい。……金魚だけど。
タモで救うのすら大変な状態で、よくまあこんなのをポイですくえたもんだと驚くほどの元気さ加減です。金魚って、こんなにピチピチしてたっけか。
この夏、自由への逃走を試みたが強制送還され、仲間との内ゲバに勝ったもののも多分深いトラウマ抱えて引きこもりがちなわがザリガニには、この金魚のお嬢さんたちがいい刺激になってくれればいいんですけれど。赤いものは赤いもの同士ってことでね。
そして、メダカは赤ちゃんと共に、我が家のビオトープと化した水蓮鉢に戻しました。
さすがビオトープ、ホテイアオイが水面全部を覆いつくし、めだか全く見えません。名も知らぬ虫もうごめくから、それは見ません。もう何年も世代代わりしながら、うちの建蔽率の隙間に置いた水蓮鉢で豊かな生態系を繰り広げているようです。

今日、ザリガニ小屋を洗いながら見上げた空は、秋の空でした。
セミも、「最後のご挨拶にやってまいりました」状態で、ガンバレ独身男!と応援したくなる鳴きっぷり。
都心では、そんな風に自然と関わるしかないんですが、それはそれで楽しいわけで。
慣れてしまえばこの手に染み込んだザリガニ臭もそんなに苦痛ではなくなっており、私の経験値があがったんだなと思います。
夕方には、そろそろコオロギも鳴き始めました。

逝く夏や そして鳴くのは 腹の虫

2008年09月03日 10:47