2008年09月02日

面倒くさい

夏休みが終わって、自分の時間を満喫している……かというと、実はそうでもない。
意外に寂しいのよ、子ども達がいなくて。
私のような暑苦しい、ちょいウザ系は、「空の巣症候群」予備軍なんだろうな。愛情と言う名を借りて、子どもに夢中になって、子どもを私の腕から離そうとしないことがないように、彼らが巣立っていった後もちゃんとワタシを確立できているように、自分を戒めていかないと! メタボ予備軍だったり、脳卒中予備軍だったり、更年期障害予備軍だったり、めいっぱい予備軍。ベンチ、暖めてまーす。

じゃあやることがないのかというと、山積みなんだが、子ども達がいないとやる気がしない。
何見ても、面倒くさいの。
ほら、一緒に掃除しようぜ!洗濯干してる間に、ザリガニの世話しちゃいな!今日はどこのスーパーに買い物に行く?って、夏休み中、かなりの頻度で一緒に遊んでいた……というか、家事を手伝わせていた……のが、ホント楽しかった……っていうか、ラクだった……のよね。

いつかじいさんとばあさんになった時のために、面倒くさがらずに、相方と一緒に遊ぶことも覚えなきゃと思う。
私たちには「おしゃべり」以外のコミュニケーションがないからなあ。……ソレがあれば十分かという気もするんだけど、このペースで話してたらジジババになった頃には、いい加減、話題も枯渇するだろう。石油みたいなもんだ。代替エネルギーも、考えなきゃ。
テニス、カラオケ、ジョギング……相方にあわせてばかりじゃ、ダメなんだ。
お互いに歩み寄らなくちゃ。
でも、何がある? 何か書く、人と会うが最優先で、あとは観劇、寄席、散策、旅行、楽器、ライブ、語学、着物、江戸文化、FOXチャンネル、読書、少年サッカー……どれも相方の好みじゃないのよ、ワタシの趣味。基本的に、一人で楽しむものばかりだしねぇ。
今更、夫婦で始める新しい趣味、ってのも、ねぇ……。うーん。何がある?太極拳でも、始める?

面倒だという感覚は、エネルギーを枯らすわ。
ちょっと大変なほうが面白い。面倒虫は、見つけたらつぶしておかないと、どんどん侵食される。
課せられた作業は、気がつくと重い荷物を背負わされているようで、面倒くさい。面倒くさいと思ったら、先に進む一歩が重い。元気がでない。面倒虫の存在にとらわれて、必要以上に熱を使う。自分のエネルギーがカスカスになっていく。「太極拳、何それ。めんどくさいわ。寝てた方がいいわ」……みたいなね。
でも、自分から「面白そう」「これ、ほしい」と背負ったものなら、案外苦もなく重さも気にならずに前進できて、その荷物がもたらす効果は報酬になり、ついでにその負荷のおかけで筋力だってついちゃうのだと、経験で知っているから、「太極拳、やせるんじゃないの?中国四千年の歴史に触れまくるわよ。わお!」ってなノリなら、いけるかも。
……いや、無理か。太極拳は、無理だ。

面倒くさいって思ったら罰金。とも考えたんだけど、もうそういうのを考えて実行するのが面倒くさい。
ま、時々こうやって熱さまししないとたいていヒートアップしすぎだから、いいのかも。きっと熱い生き方の師匠・松岡修造師にも、そんな日があるに違いないわ。と、勝手に決め付ける。
うん、今日は寂しさのあまり、いろんなことが面倒くさい、そんな日ってことで。

でも、これ書き終わったら洗濯物は干そう。
ひとつずつ、片付ければいいや。
自分をゆるそう。

2008年09月02日 11:06