2008年08月19日

夏ばてと桃

今さら夏バテですよー。
昨日は何も食べられませんでした。水飲んでも吐く。
出かけている最中に夕立の雲のように体調がみるみる悪化していき、帰路、途中トイレ下車しては必ず戻す有様で、私はヘンゼルとグレーテルか!と自分突っ込みしていました。

途中も睡魔に襲われていたのですが、家に帰りついたときにはもう、起きていられない。スイッチ入ったみたいにくぉーっと寝てしまいました。
相方が在宅仕事で助かりました。

そんな状態ですから、当然ごはんなんて食べられません。
腹の周りに浮き袋みたいに脂肪という名のお弁当をつけている私ですから、一週間断食したところでへでもないんですが、「食べられない」という現実が、なんとなく絶望的な気持ちに導くものなのね。
一生気持ち悪くて一生頭痛が治まらなくて一生こんなに体が痛くて一生眠いんだろうか。これが、テメコノヤロ、眠すぎるじゃねえかよ!と怒る気力になってくればいいんですが、腹に何も入ってませんから、力が出ない。もうひたすらよわっちい。ただもう、絶望的なのね。

ところが、今、我が家には超うまい桃があったんですね。
到来物です。ありがたいことです。
それなら食べられそうだなあ、と思って、いただいてみました。剥いているときには吐いたら惜しいなあと思ったりもしましたが、目の前に輝く実を見たら吹き飛んだ。
あら不思議。するっと食べられて、吐き気無し。
ああ、果物って素晴らしい!と、改めて思いましたね。病気見舞いに昔から果物をお持ちする理由も納得がいったわ。
そして、腹に桃が入った途端、なんとなく元気が沸いてくるんですよ。痛いんですけどね、だるいんですけどね、まだいける!みたいにね。生きていたい!っていうかね。…大げさだなあ。

ただの桃をいただいたんじゃなく、幸せな気力をいただいたんだなあと思いました。
中国では桃、とても大事に扱うんですよね。
神仙に力を与える樹木ですよ。邪気を払って、不老長寿の霊力があるそうですよ。わかるなー!と思っちゃったわ。
ご馳走様でした。本当においしかったです。

夏バテには、桃が一番というお話でした。ばてている方、ぜひお試しください。

2008年08月19日 10:42