2008年02月12日

自立の時

そういえば、お嬢さんの反抗期が終わっている。
憑き物でも落ちましたか?という感じだったので、一緒に長風呂して、話を聞く。
穏やかに微笑みながら、娘ちゃん、
「学校でちょっといろいろあって、私、ストレスが高かったんだと思う。なんか、お母さんに八つ当たりしていたと思う。ごめんなさいね」
といわれ、びっくりする。
そうかそうか、そんなにストレスが高かったのに、おかん、あんたを叱りつけてばかりいたよ。ああ、恥ずかしい。
抱きしめて頭をなでてあげなければいけなかったのに、ごめんよー、ごめんよー!!

五年生ともなると、ちょっといろいろどころか、いろいろてんこ盛りだ。くじらにみっしりついたふじつぼよりもたちが悪い。彦麿呂なら、「問題の宝石箱や〜」というだろう。言わないか。
もっとも大きなイライラは、針路にもある。
四月からの習い事、英語劇団のオーディションはもうすぐだが申込むのかどうか、受検を考えるなら塾に行くかどうか、やっと面白くなってきた少女サッカーをどうするのか。
時間の使い方は暗中模索だし、激戦の公立中高一貫校の受検だって「いきたい」気持ちは揺らがなくても、羅針盤はないのだ。
ひとつひとつ優先順位をつけて、ひとつひとつ出来ることを探して、もしダメだったときのリスクマネージメントの仕方を教えてみた。
決定は自分で、というのは、寛大に見えて実は冷たい。けれど、私に出来るのは選択肢のメリットとデメリットの提示までだと思って、娘ちゃんを大海原に突き落とすのである。救命具もって、そばにいるんだけどさ。
P子の未来は、全部、P子のためにある。だからこそ、難しくても、自分で決めていかないとね。
自分で目的地を決めて、泳ぎきらないとね。
自分で決めた目的なら、泳ぎきれなくてももう一度挑戦する気持ちになれる。
自分で決めた目的地にたどり着いたら、喜びは全部自分のものだ。
自分で決めた目的地が迷い迷ってたとえ間違っていても、責任転嫁出来ないから泳ぎきるしかなく、たどり着いたときには、それが必ず自分の力になる。
頑張れ、P子。
親としては経済的にはコレ、親のお楽しみ的にはコレ、親が見るあなたの適性ではコレと、いくつかリコメンド出来るゴールはあるんだけど、そんな親にとって都合の「いい子」は、私にとって都合がよくない。
あらら、なんだ結局、私の都合か、わはは。

問題は長風呂で私の風邪を悪化させたことだ。……マジ、つらい。


2008年02月12日 21:28