世界一幸せなお母さんへ。
と書かれたメッセージカードをもらう。どういう意味なのかなと問うと、娘は、
「だってこんなにいい子たちに恵まれました」
とにっこり笑って答えた。そのあまりにも自信たっぷりな自画自賛ぶりについうっかり、笑ってしまった。
それは、児童館かどこかで習ったと思しき手作りのカーネーションが一輪、猿の模様の植木鉢に入った観葉植物に突き刺してある、なんともエキセントリックなギフトであった。
が、大変にP子さんらしい気もして、とても……いやまあ、その、ほどほどに、うれしかった。
小僧は夜、買い物に付き合ってくれて、荷物を全部袋づめし、運んでくれた。
「母の日だからね、やさしくしてあげるんだ」
と、意味がどこまでわかっているのか。
母の日じゃなくても、たいていしっかりお手伝いしてくれているじゃん。
母の日じゃなくてもたいていゴールを決めるのだが、今日の小僧はサッカーの親善試合に出場しており、そのゴールはすべて私のためだと勘違いするにちょうどいいシチュエーションだった。
4試合中、3試合は各1ゴールずつ得点し、強豪相手に、チームを勝ち点10に導いた。
独壇場というほどには目立たなくなったのは、周りがぐんぐんうまくなっているからだ。それでもまだ、全体を見る眼とルールの熟知度と、シュートの精度はダントツで高い。それで私は十分ハッピーだった。
ところで、試合後、小僧が今日もっとも興奮したことがあると報告を受けた。
それは和式のトイレで始めてウンコができたこと。
三試合目の無得点の後、トイレにこもっていたらしいのだが、ちゃんとできたのだという。四試合目、どうりで体のキレがよくなっていた。敵は体内にあり、だったのね。
よしよし、成長、成長。ウンコが何よりのギフト、というのも、アレだけどさ。
母の日じゃなくても、いつも、たっぷりギフトをもらってる。
あなたたちが生きていて、笑って、食べて、眠って、泣いたり苦悩したり悶絶したりして、また楽しそうに笑っていたりすると、ホント、それこそが日々ありがとうだもの。
どんな人も、生まれてきただけで十分親孝行だと思うんだ。
元気に生きていれば尚、結構。ただ生きているだけで、誰かの役に立ってるって、ちょっとすごいなあなんて、考えてみたりした母の日。
「世界一幸せなお母さんへ」
こんなメッセージをその年齢で託たせるP子さん、
素敵過ぎです。
悲し過ぎです。
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