2006年07月06日

うちのロナウジーニョ

眠い。
ああ、眠い。
眠いけど、W杯、素敵。

ナカタ引退に関して、P子のクラスで話題沸騰だったらしい。
「で、小四の見解は?」
「負けたからやめる、っていうのは、なんかダメっていうか、こう、だらしないっていうか?」
……世界のナカタ、ヘタレ扱いかよ! 9才児め、武士道を唯一実践したサムライぞ。
「ふぅーん、そうなんだ」
ま、P子にはW杯、関係ないわね。むしろ迷惑かもなあ、ニッポン敗退……ああナカタが……ああブラジル負けた……と母は暗い顔してるか、眠い顔してて、さらにテレビはずーっとDVD再生中、小僧に占領されて、サッカー三昧の毎日。

今日は昼寝しちゃった。
それでも小僧のサッカーの日、ベッドから体をむりむりっと引きはがして、グラウンドに連れて行く。
小僧、やっと体の大きな六年生から球を奪うコツを覚えた様子、ドリブルで本日6人抜き、ゴール前に絶妙のスルーパス! 
でも、ハーフタイムで「ロナウジーニョみたいだった?」と歯茎をみせてにこにこ自慢する態度に、顔までロバに見え、カンに触る。もうちょっとこう、「謙虚」でありなさい、六才児よ。と思う。
案の定、後半、まったくいいところナシでロバ群に沈む。
まあ、今回はロナウジーニョの大会と言われながら、彼もイイトコナシだったし、サッカーは失敗することが前提のスポーツだから、「期待」の加減が難しいね。
スクール修了後、薄暮の中で大きいお兄さん達と球を蹴る。ケラケラ笑いながら、フリーキックでゴールをせめ、お兄さんキーパーにはじかれては球を追いかけている、まるでフリスビー犬のように。
私には何が楽しいのかサッパリわからない。しかし、きっとこれが楽しくてこのクラブに入っているのだろうから、と見守ることにした。大きいお兄さん達とのぬるいプレイを見ていて、「楽しむ」ってのが基本なのよなあとつくづく思う。
先日の味の素スタジアムの大きな大会、会場を見るやいなや「僕、君が代、歌えないよ……」となんか別のところが不安になっていた福助だったが、試合は堂に入ったもので、福助のエントリーした年長組は銀メダルだった。しかし、大きいお兄さん達は緊張で思うようにならなかったらしく、惨敗だったと聞いた。この近所ではめぼしい子はすぐにプロの下部組織に所属するわけだから、うちのクラブの小学生は、味スタで緊張してしまうほどの初心者がメインなのだ。
でも、グラウンドでは実に楽しそうにボールを蹴っているんだな。それでいいんじゃないかなあ、と思う。
世界の言葉になっているサッカーを身につけて、そこからたくさんのものを吸収して、「ああ、コレって楽しい」と思えることがあるのが、なんたって一番だ。そこから何か芽が出るようなら、あとは勝手に伸びていくだろうし、大人になってもフットサルなどでいい仲間に恵まれたら、とてもいいじゃないかと思う。鬼ごっこしたり、時々ドッヂボールみたいに球を投げたりとったり。サッカー以外の遊びもまた、楽しそうなんだ。「お前、いいシュート打つなあ」とお兄さんから褒められてすっげぇ喜んでたり。
ああ、いいもんだよ、君が嬉しそうにピンクの歯茎を剥き出しにしているのは。
「おかあさん、福ちゃんのこと、大好き?」
自転車の後部座席に揺られて、福助が聞く。
「大好きだよ」
「サッカーが上手だから?」
「福ちゃんはサッカー上手だから、大好きだよ。だけど、サッカー下手になっても、大好きだよ」
例え、顔だけがロバみたいな大人になっても、きっとね。

2006年07月06日 22:58
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