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電気鍋は、家族より友達より何より仕事を愛した母が、一時とてつもなく愛用していた品物です。飽きられてあっさり捨てられたので、懸念はあったのですが、同じデザインのものを見つけたら無性に欲しくなり、購入しました。
幸い、我が家では今の所まだ大活躍です。
冬場はとりあえず、温かいスープさえあれば、食卓は幸せな湯気で包まれるもの。骨付き肉や牛筋など、一種類の肉をテーマに、たっぷりの水にひたして、調味料で味を調えて、場合によってはハーブなんかも入れてみて、適当に野菜も入れておくと、翌朝にはそれなりになっているから有り難い。私はおよそ料理ができませんが、この使いまわしがきくスープおよび下ごしらえのできた肉や野菜は、もうひと手間で一応料理らしく変身し、それも手をかけた料理みたいにみえるので、気に入っています。
しかも、電気をオンにするだけで、二三日、持つしね。煮物なんかも、レシピ通りの汁を作って一晩ことこと弱で煮込めば、これが料亭の味さ。おいしい汁はもちろん別の材料で次の日にも使いまわせるし。楽ちん。
きっとこういうことって、みんな母親に習って知っているんだろうなあ。と思いながら、しかしまあ、電気鍋の便利さはある意味、母からの伝承なわけで、こんなのもまたアリかなと、思ってみたり。
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