2011年04月05日

丸まっている。

妊娠した。・・・かのような、体重の増え方である。
いや、そういう覚えがないので妊娠はしていない。
つか、そういうネタは4/1にやれ、ですね。
しかし、ちょっと尋常ではなくて。
右上がりで景気が良いじゃない、なんて笑っていたのだが、あまりにも急激かつ莫大なエネルギーの増加と蓄積はヤバイのではないかと思う。このままカエルのお母さんのようにはじけてしまってもいけない。

私には、古くは京塚昌子のおかあさん像があり、黒人のシスターのようなビッグなママに憧れていたところがあったので、相方がどんな嫌な顔をしてもでっかい自分をちょっとばかり愛していた。
子どもたちをぎゅっとハグするには、この柔らかいお肉が役に立つのさ。
でも、突然の肥満体は、着るものがなくなり、足の爪が切りにくくなり、狭いトイレで困り、階段で息が切れ、いろんなところにぶつかりだし・・・かなりマズイ感じ。普通にしゃべっていて、取り組み後のお相撲さん。これは本気で憂う必要がありそうだと自覚する。

自覚したところで、まずはビールをやめてみる。
ご飯を少なくしてみる。
震災後、買いだめならぬ食いだめが止まらず、ものすごく過食になっていたので、冷静であれとなだめてみる。
すると今度は、動けないほどの過眠がきた。一昨日なんか、7時間しか起きていない。どこか壊れたみたいに、眠くて起きていられないのだ。花粉症の薬のせいか?

私など、阪神の被災者でもないし、関東大震災の時には生まれてもいない。
なのに、心は被災者の方たちと共に。と思っているだけで、毎日、こんなに地震と原発事故が怖くて怖くて仕方がないのだ。
弱っちくて、申し訳ない。
だが、タフな復興に取り組んでいらっしゃる現地の方たちにだって限界はあろう。
ちゃんと休息はとっていらっしゃるだろうか。
ちゃんと栄養はとれているのか、忘れがちな運動はしっかり行われているだろうか。
休むどころじゃないのは承知しているが、被災した友達がちゃんと休んでくれていたらいいと思う。
なんでもない東京者が、情報だけでこんなに疲れてしまっているのだから、心配だ。
私自身が安心するために知識が必要で、ものすごい勢いでいろんなものを読みあさっていたら、やっと安心できたのだが、それは頭が飽和状態になって「もういいか」と諦めたせいかもしれない。
支援といってもたいしたことができるわけでもなく、ただ少しばかりできることをしているだけで、それだけでもう体が動かなくなっている。割と情けない。
地震の復興を祈りながら、私自身の再建も始めよう。
まずはゆっくり休んでから。

それにしても、花見すら中止を勧告する東京都知事って何だろう。
もはや、「年寄り首長は引っ込め」的に下野してリーダーシップを見せつけた彼自身が、その時の「年寄り首長」よりさらに年をとっている。
4/10は選挙に行こう。
花見の自粛を謳いながら、選挙だけは自粛しない、今の首長にノー!というために。
私は自粛ではなく、とにかく楽しいことをする気力が萎縮してしまって、ここのところいささかじっとしていたが、自身再建のためには仲間と陽気に過ごす時間も大切だ。
経済はまわしていかないとね。そこ、ちゃんと関東が担当しないと。
一人ひとり、気力も回していかなくちゃね。

自粛のあり方を考える。
自分の子どもを亡くした不幸のどん底のときに、まわりが浮かれて馬鹿騒ぎしていると、ぽつーんと一人になったような気もしたりもした。でも、明るく楽しいまわりを見ていて、皆が支えてくれて、だからこそ頑張ろうと思えたのも事実だった。
悲しみや苦しみからの立ち直り方は千差万別。まわりがどんなに慮ったって、痛いときは痛い。
そもそも自粛なんてのは、「あなたのために自粛しますよ」なんてことを言わずにするのが本当の自粛で、不謹慎だと指摘するべきものでも、言われて遠慮するようなものではない。そんなことはいろんな苦しみを経験したいい大人ならみんな大なり小なり知っていると思う。

今回の東日本大震災は、長くかかりそうだ。
忘れない、そばにいる。
でも、疲れ果てない程度のバランスで。というのが、今の私の課題である。
バランスの悪さが体型に現れたのだとすれば、まずはそこを多少なりとも補正していこう。
ずーっと妊婦みたいな体でいるわけにもいかないしさ、2年間も腹の中で子どもを育む象じゃないんだし。

15年前に妊娠した娘と、11年前に妊娠した息子は、学校と弓道部に、サッカーの練習にと、今日も元気だ。娘は私の背丈を超え、息子は練習試合も見に来てくれるなと自立モードだ。ありがたいことだ。
さーて、子どもに負けるな、がんばろう、ワタシ。


2011年04月05日 15:52