2008年11月26日

足を褒める。

週末は親子サッカー大会。
同じピッチに立って、超かっこいい福助にしびれる。
「親ばか」という言葉は、素敵な日本語だ。親ばかである限り、たいていのことは大丈夫な気がする。

週明け、私自身の体がしびれる。
っていうか、疲れが出まくって、ぱらぱら死体をやっと張り合わせて歩いているゾンビ気分である。連日のサッカーではいいパスがほしいと思ったりしていたが、今は私のためにサロンパスがほしい。

つい先日、同級生のお嬢さんが描いた絵を見て驚く。
福助はやっと棒人間から脱却したばかりなのに、彼女はすでにコマを割ってストーリーを展開していた。これはホモサピエンスとオラウータンほどの差があるなあと思う。
道具は使えなくても、玉を蹴る。得意なことがひとつあってよかった。
福助にはとりあえず、シュートを決められるその足があってよかったと思う。

今週は娘さんの受験がらみと、公演が近づいてきているために稽古が何かと忙しい。
私立の志望校過去問で満点を連発し、いい気になっていたが、第一志望の公立用に練習している作文がすでに作文ではないような状態でぐしゃぐしゃ。部屋も散らかり放題でごちゃごちゃ。
今朝も髪をとかすのを忘れて学校にいこうとしているモジャンボP子にゲキを飛ばす。なんか、いろんなことがモジャモジャ状態なんだろうなあと思うけど、だからといって見過ごせない。
しかしそういう私自身も、めちゃくちゃだ。モジャンボを叱るのに、パジャマ姿で顔も洗っていないじゃん!と、心のどこかで邪悪なU子さんが容赦なく突っ込んできて、朝から悲しくなる。
モジャンボに対しても、福助同様、「親ばか」でありたいと思うのだが、最初の子はどうも期待値が高いのか、ため息をついてしまうことが多い。
もじゃもじゃしてはいても、できることは福助よりずっとたくさんある。ちゃんと毛の抜けた、ホモサピエンスなのである。ただ、「何か」に、ずば抜けていないだけで。
十分評価してあげていいはずだと頭ではわかっているのに、どうも何もかも中途半端に見えてならない。半端なく目立つのは、ブルテリアみたいなブサイクぶりぐらいで、ああブサイクでかわいいなあと口にするが、その褒め言葉自体が娘に嫌われているから、どうにも褒めようがなくて困る。あ、足は細くて長い。
「カニみたいだね」
と褒めて、またまた嫌われてしまった。ちっ。親の心子知らずってヤツだ。

2008年11月26日 10:36