夏休みのバカンスに、たとえば横浜あたりのウィークリーマンションを借りて都市を遊ぶのはどうだろうかと提案して見た。
われながらグッドアイディア!
子どもはサマースクールにぶちこんで大人は街を散策して、夜は一緒に中華食べたり観覧車乗ったり。子どものための時間と大人のための時間が使える、横浜横浜、異国情緒の街〜♪にぎわい座にもいっちゃうよ〜ん♪ 勝手に鼻歌も出てきちゃう。
「俺はいかないよ」
布団かわると眠れないし、近所で十分。……この一言で夢、砕け散りましたよ。
思えば「十五年後のアジアを食う」として、上海、タイ、ベトナムあたりをまわってみようよ〜とか、この夏はいろいろなご提案でお誘いしてみていたのだが、ことごとく却下されていたのだった。
なんか父と母がこんなんだったな。旅行したがりの母に家で寝ていたい父が、渋々車を出す。
これは男と女の間に流れる深くて暗い川なのか。
実家での旅行の記憶も、中学に入り、部活が始まれば、ぷっつり途切れたわけで、P子のことを考えるとあと2年、できれば家族で団子になって遊びたいものだが。特に福助は旅行パンフが大好きな大の旅行好きだしさあ。男の子だけどな。……性差じゃないのか。
そういえば母ヨシコは私達の新婚旅行が一年間アジア放浪と聞いて、うわーいいわねぇ!と目を輝かした人であり、結婚式のときに相方の親族は新婚早々なぜそんな危険なことを……と心配していた人のほうが多かった気がする。
旅行好きは、きっと、血だな。遠出したい血なんだな。
人類である以上、みんな遠出したいんだと思っていた。
ここにいるってことはさ、人類発祥後、アフリカからシベリアを渡ってきた遠出大好きな祖先からの遺伝子を受け継いでるわけだからさ、夏になれば新天地を求めて歩き出したくなるのは天命の理なんだと思うのよ。
集団で村落作って家を持って定住というのも、人類の英知なんですけどね。
で、夏のバカンスをあきらめるために、いろいろとゴタクを並べてみる。
そらまあ、確かにね。先立つものも、ないしさ。
いきなり決定打ですか!!
税金の支払いだの、なんだのかんだので、私の口座もほぼ空っぽになったので、しばらくはカードでお買い物もできない。
あわわ、遊んでないで、働かなくちゃあ。
旅行といえば、鈴木家の場合は帰郷のついでの伊豆方面。それはそれで楽しかったが、それも小学生になって土日が埋まったために、ほとんど帰省できなくなっている。
せめて近日、着物でも着て、ちょっと寄席に。そのあとスーパー銭湯にでも寄っていくかな。
タイムスリップは、最強の遠出だわ。
福助が問題を作りました。
縦に「へてご」と書いてあり、これは国語のテストらしいと判明。
□の中に言葉を入れるらしい。お試しください。
<わるいうわさです>
1.イラスト有
にんげんは□□□□□□います。
↓
わるい。
↓
なんでわるい?
↓
それは□□□から。
2.イラストあり
やめてといったら□□□よ。
3.それは□□□□だから。
私の正解は2の、やめてといったらやめるよ、だけでしたが、特大の花丸を頂きました。
<答え>
にんげんはふりまわしています。
わるい。
なんでわるい?
それはわるいから。
やめてといったらやめるよ。
それはわるい人だから。
……福助ワールドで100点を取るのは大変に難しいです。
最近福助は、チリコというカードを発行しました。よくはしらないが、広告には「べんでぃなカードです」とかかれていました。べんでぃとは、便利のことらしい。欧米か。
いろいろなメニューがかかれていて、マッサージ・足一本、足二本、など区分が大変にユニークです。で、全サービスを受けると382円しはらってくださいと書かれています。30万円たまる貯金箱は、いつまでまっても全然お金が増えない、どうしたらお金が増えるの!と半べそで聞くので、働け。と言ったら、こういう工夫をしたようです。
福助の部屋はチリコキャンペーン一色です。
まず広告を作る、という企画屋さん的発想が、自分の幼少期を見ているようで、いとおしいです。サッカーボールを蹴るかテレビを見るかしていなければ、最近はずっとペンを握りっぱなしです。
ただ、私にはこんなぶっ飛んだコピーは作れませんでした。言語療法が必要だった人の、ちょっと卑怯な脳の使い方は、こんなにも楽しい言葉を操るところに通じていたようで。
ただし、すらすらと文章は読むし、漢字すら苦痛にしないのに、意味はまったくわからないようで、くもんの文章題でいつも泣きが入ります。計算はやたら早いのに、難儀なことです。
「そういう脳の使い方」ということなんだろうなあ。
クラスでも、お調子者の福ちゃんは、爆笑王として君臨している模様。お友達は大好きで、今日もどこかにお出かけするよりはと、代休なのに学校に出かけていきました。世田谷には、新ボップという、登録すれば無条件で学童保育のようなサービスを受けられるシステムがあります。いつでもどこでもお友達と遊びたい福助には、実にありがたいシステムです。
さて、最近の福助を見ているとあまりに明るい自閉症なので、これを自閉症として喧伝していいのかどうか迷うことがあります。
IQの高い子どもの場合、よくいう言い方に、「知的障碍を伴わない発達障碍」というのがありますが、福助の場合も今はそういうことになります。そして、そこにカテゴライズされる分には、障害という言葉にビビることなく、大変に個性的な楽しいお子を授かったに過ぎない気がします。
検査した当初のIQは、福助君、実にボーダーでしたから知的障害の冠もくっつきましたし、変わり者加減も今の比ではなかったんですが、こういう差し足のあるケースもあります。大器晩成ってやつですね。
なので、もしも今、告知されて苦悩している方がいても、悲観は禁物よ。人間の、特に子どもの脳なんて、不可逆的なところから生還してくるぐらい、とんでもないことをやってのける可能性がある。
一般社会の国語で福助は決して100点を取れないままでしょうが、逆に、福助ワールドでは一般人が決して100点を取れないんです。基準がたまたま一般社会にありますが、見方を変えれば、なぁに、おあいこですよ。
そしてこういう基準から外れた子どもとがっぷりよつに組んで日々を送るうちに、IQなんかは実は関係なく、ちょっと変わった脳の使い方や発想や発言をする人たちってみんな、見方次第でものすごーく面白いし、ものすごーくかっこいいし、ものすごーくかわいらしいということに気づきます。私はその点で福助に視野を広げてもらいました。
唯一無二の我が子がいるだけで、とりあえず「もうけもん」です。我が家には、笑いの神様超天然版がいる。これは大変べんでぃなんです。
空は気持ちよ〜く晴れ渡り、私と相方とP子の腕と顔は真っ赤に腫れ上がり……レジャー用シートに炎天下の元、リゾート気分で横になってりゃ、やけどするって。
ビール飲みたいねぇ、冷えたダイキュリーとかでもいいななどと不謹慎なことを相方と話しつつ、子ども達がガムシャラに走ったり踊ったりするのを見るのはいいもんですね。
今年は役員なんかやってるので、全学年に友達の子どもがいる状態。こうなると応援が楽しいのなんの。ああ友達が増えるって、歓びが増すんだと言う、至極単純なことを再確認しました。
学校側のご配慮で役員としては特に仕事らしい仕事もなく、オヤジの会は朝六時から率先して力仕事を請け負ってくれて頼もしいことこの上なく、お手伝いできないことを恐縮する自分のボランティア精神の成長をめでつつ、ゆっくり楽しみました。
PTA競技もすごく盛り上がったしね。ありがたいことだよね。どこかで誰かが頑張ってくれて、だからこういうイベントが成立するんだということが少しずつわかってきたわ。
運動会は学校行事なので、なんたって先生方が大変。でも、大変顔しているしけた先生はいなくて、なんとなく皆さん生き生きしていらっしゃるのが、いい雰囲気を作ってるようです。
楽しむときは貪欲に楽しんで、楽しませる側に回ったらそれも楽しみつつ気配りして。
そこにギャラが派生してもしなくても、アクションを起こせばお楽しみが生まれるんだから、それは立派なお仕事だわ。
役員仕事は大変だって、今年の役員は意地でも言わないの。と、よくみんなで笑いながら話します。そして実際、部室に行くような期待感で、なんだか楽しくて仕方ないんだから、ものは考えようなんじゃないかなあ。甲子園球児が泥だらけで練習していても、誰も大変だわ、貧乏くじだわ、あんなに汗かいてかわいそう、なんていわんでしょ。
でも私、文化部体質なんだもん、1000本ノックとか受けられないもん。という展開はまた別の機会にね。
で、運動会の結果は、小道具を落とす子ども続発の踊りの中、落としても平然と踊りつづけた娘の舞台度胸のよさを堪能し、息子の駿足がデッドヒートになり燃えに燃えた50メートル、結果は二位ながらあとでビデオ再生をコマ送りして判定を確認したりするほどの僅差、もう手に汗握る興奮ぶり。(こんなレースをただで楽しめるわけです、馬主特権みたいなもんですね)。
子ども達のチームは見事優勝を果たし、帰宅後水シャワーで体を冷やしてから、ノンアルコールビールをかっくらい、Wiiのスライドショーでもう一度運動会を振り返って絶賛大会。
優勝して上機嫌な子ども達は、私をマッサージしてくれるサービスぶりで、至福でした。
一段楽して、福助の誕生日だったのでレストランでお祝いし、そのプレゼントのボールを持って、本日朝からサッカーへ。福助、昨日の紫外線ごときじゃ影響を受けないぐらい真っ黒だし、あの程度じゃ疲れもせず。タフな七歳だ。
午後からはP子もサッカー練習にいったらしい。彼女もすぐに真っ黒になってしまいそうだなあ。舞台、大丈夫なのかなあ。
ふたりとも毎日エネルギーがあふれんばかりに楽しげなので、とりあえずやりたいようにやらせておこう。今日は私もお昼寝したら起きられないほどの爆睡で、やりたいようにやらせてもらいました。いやー、よく寝た。でもまだ眠いわ。おやすみなさい。
昨晩、相方がお土産をぶら下げて帰ってきた。
「ちょっとおもしろいものみつけたからさ、おかあさん、喜ぶんじゃないかなあと思って。お土産」
立派な箱入り。
それは、ケーキでも、寿司折でもなく、ドリアンだった。
うわわわわわぁぁぁぁい。
二キロはあるな、いいにおいだなあ。さあ食べよう、今食べよう、アルコールは厳禁だからコーヒーでも入れよう、と大騒ぎしたのだが、追熟させるために今日は割らないという。
ちぇっ。もう十分いいにおいなんだけどなあ。相方、女の子は若いのが好きだが、果物は熟したのが好きだ。私は男は爺になってこそと思っているのだが、果物に関してはロリータ気味だ。
ああ、悩ましい。
じゃあ、ビール飲んじゃおっと。
ドリアンには、食べながらアルコールをとると死んじゃうという食べあわせ伝説があるのね。
で、晩酌しつつ、デスノート1.2を見て大興奮。気になったところや気に入ったところを大盛り上がりで話す。一度も映画鑑賞というデートをせずに結婚して、14年たって時間があるとこんなことばっかりしている昨今。お互いにクセの強い者同士ではあるけれど、こんなにも気のあう友達と結婚できて本当によかったなあ。相方は、デスノートに私の名前を書いたりするタイプじゃないし、ドリアンもお土産に買ってきてくれるしさあ、ゴキゲンだよ。
そのまま寝てしまったため、今朝のリビングは、キッチンは…。
何より問題は、今、家中、ドリアンのにおいがものすごくその存在を主張していることで。娘さんと息子さん、明らかに不愉快そうに朝の準備をしていた。
好きな人にはたまらなくかぐわしいにおいなんだけど、俗に言ううんこのにおいだけに…。
小僧の大好きなにんにくたまりしょうゆ漬けと納豆のにおいは娘がダメで、娘と相方の大好きなたくあんのにおいが私はダメだ。そして相方と私の好きなドリアンは子供たちがだめ。みんな好みも性格も特技もちょっとずつクセっぽくて、でも、それでいてなぜか気が合う。
食卓はいつもにぎやかだ。お皿の数は寂しいが。
ああ、うきうきしているのはドリアンがあるからかも。
相方、早く起きてこないかなあ。
……と書いたのが午前中で、あけてみたけど、んー、若いのにお嬢さん、タイから日本にきて無理したんだね。という感じのお味でした。
香菜にひき肉の甘味噌いためをかけて食べると、ものすごーくうまい。
いやー、美味しいものを食べると本当に幸せ。
それから、小僧を相方に託して、私は駅に向かう。
本をゆっくりゆっくり選んで、喫茶店でコーヒーを飲みながら買ったばかりの本を読む。
習い事で遅くなるP子を駅前で待つ間、マッサージにしようかカラオケにしようかちょっと迷ったけど、これが正解だったな。誰にも邪魔されない時間があるなんて、夢のようだ。
P子はご機嫌。一緒に帰りながら、今日の報告を聞く。
思春期のP子だから、大人と子どものハザマでそれなりに不安定なこともあるようで、面白い質問が出たので、お母さんが考える大人と子どもについて話してみた。
自分を愛する気持ちを心のコップの中に注ぎ、それがあふれて初めて他人を愛せるようになるんだよ。自分を愛していない人は、他人を愛することができないんだ。あふれないからね。
だから、今は、自分をしっかり愛そうね。それが、子どもの一番大切な仕事。無理して大人に愛されよう、気に入られようとなんかしなくていいんだよ。子どもの時代はね、自分のしたいことができる、だからこそ自分を大好きになれる、大事な時期なんだから。
そんなふうに、自分のために全部の時間を使って生きるのが子どもだとお母さんは思う。
そして、あふれた愛の分で、誰かのために生きたくてしょうがなくなるのが、大人なんじゃないかなあ。
急いで大人になる必要はないけれど、たくさんコップの中に愛する気持ちを注ぎいれておきなさい。そうすればきっと、いい大人になれると思うよ。
空には三日月。
私は連日サッカー女子マネージャーと役員仕事で、くたくただ。歩く足取りもちょっと重い。
だけどどんな仕事も、子どもに仕える事はそれがダイレクトに喜びになるから、精神的には元気を与えられていると思う。大変といわれれば大変だけど、大変な分楽しさは増すばかりだ。役員室では連日笑いが絶えなくて、今更また部活みたいな友達が出来始めちゃってるし、夜、徒歩でお迎えしなければ、今日のきれいな月夜の散歩も、P子との会話も、なかったわけだしさ。
ウェルカム、大変な日々。それはお楽しみの種だ。
乳飲み子抱えているよりはずーっと楽になってる。たいていの大変さは、たいしたことなくなってきている。大丈夫、私は大人としても、ちゃんと進化しているみたいだ。
何が心配といって、P子が突然サッカーを始めてしまったことだ。
彼女には、運動神経というものがないのである。
ないものはないのだから、高望みしないのが吉。クラブも委員会も思いっきり文科系。いいともさ、君には君が輝くステージがあるんだもんね。
かくしてスポーツは体育の時間だけという日々を送っていたのだが、誘われてやってみたら楽しかったという理由で、始まってしまったのだ、P子のサッカーライフ。
か、かなり無謀だよお嬢さん。
今は小5、俗にゴールデンエイジといわれる人生で一番運動機能が発達する時期なので、何かスポーツをやるのはいいと思う。何かやろうよ、とテニスかスイミングを勧めたよ、確かにお母さんが勧めました。
で、まさかのサッカー。
まあね、サッカーは走るし、頭は使うし、何よりチームプレイだから、わいわい楽しいだろうな。鍛錬にはよい。大変によい。
しかし鍛錬だけですまないのがサッカーの怖いところで、練習の終わりには練習試合があり、なんというか、補欠クンの動きはかなり手に汗握るものがある。小僧とはまた別の意味で。
大変多角的に、選手の母の気持ちを味わえたのは大収穫だ。
うまい子には確かに価値があるが、どんな子でも一生懸命やっている子がすばらしいという境地に確実に立てた。P子のおかげで広がる世界。がんばれ!
……どうもお気に入りのボーイフレンズは、みんなサッカー少年らしいから、共通の話題作りにも最適みたいで。うまい。シュートは下手だが、そこらへんは上手い。
「シュートなんてそう簡単にできるもんじゃないってわかったよ。福助ってすごい」
と弟を尊敬する、素直な初心者Pちゃんである。
始めたからには一年、けがをしないように、しっかりやっていこうね。書割の人形だって壁の練習素材になるぐらいだから、とりあえず枯れ木も山の賑わいだからね。
かくして鈴木家は、一丸となってサッカー漬けだわ。週末はたいてい誰かの練習か試合だ。リフティング練習中の相方は、今は世小Pのソフトボール大会が控えていて、練習に余念がないし。
マネージャーとしては週末のトリプルブッキングをどうさばくべきか、苦悩中。
さて、今日のランチは線路向こうにある赤い海老(仮名)というレストランである。
ここがもうすぐなくなってしまうと聞いて、慌ててそこでランチを設定するあたり、鉄道オタクの廃線に乗りに行くアレと同じ発想なのである。
初めて食べたジャンボエビフライは大変に美味しかった。
近隣にいて、今更、初めて海老食べてちゃダメじゃんとは思いつつ、尻尾までばりばり頂いて大満足なのであった。最後に食べておけて、よかった。ご馳走様でした。
そして、このジャンボエビフライをご馳走してくださった男性が、これまたジャンボな方なのだった。
身長190センチ弱の巨漢である。一緒にいた私が、きっとタイニーに見えたに違いないのだが、座ってしまうとそんなにかわらないというのはいかがなものか。
勇気をもってカミングアウトしよう、私の座高は高校時代、学年で一番高かった。
そして、体の厚みが人格や信用と比例して大変に厚い私は、ジャンボな彼と一緒にいても多分あまり遜色はないのであった。
その彼は、そんな体躯を持っていながら文科系という、なんだかとっても惜しい気のする殿方なのだが、何かあるとすぐさま飛んできて解決してくれる、ジーニーのような、気はやさしくて力もちを地で行く方なので、惜しむには及ばないのだった。
で、話の主題から全然離れた、その彼が100キロ代から20キロダイエットしたという話に驚愕した。
知り合った頃から、ちゃんとやせつづけているのである。すげぇ。努力家……普通に出来ることしかしていないと謙遜するけど、お酒飲んだらご飯を食べないとか、甘いものをやめるとか、アタクシには到底できなくってよ。パンがあってもケーキも食べればいいのに、というアタクシにはね。
この世の中、食べる楽しみをとってしまったら生きるかいがないわと思うのである。おなかがすいていると悲しいのである。夕方になるとおなかがすいて涙が出そうになるのである。乳幼児並みの忍耐力である。
でも相方は刻一刻と痩せつづけていて、今では何か悪い病気なのではないかと心配されるほどほっそりとしてきている。
もちろん、筋肉はぱんぱんについているので、近づけば病気じゃないことはわかるのだが、病気でもない限りコツコツ努力してジョギングでやせるなんて発想は、私を含む普通のオバちゃんにはもてないのである。
黄色い手袋して、変な短パンはいて、にこやかに踊っているピリーのブートキャンプを見て、これだ! なんて決心しているのは、流行り病にかかって熱にうなされている人のように思えてならないのである。
最近すっかり健康オタクと化している相方は、西は井の頭公園のあたり、東は浜田山界隈でも目撃情報が出ており、一体どんだけ走っているんだといっそ不安にすらなる。テニス熱がやんだら、ジョギング&ブート熱。おなかなんか、割れてきている。体使うこと、実は大好きだったんだね。運動会には校舎が燃えてしまえばいいと思っていたくせに。
運動会の花形だった私は、もう走れない。割れていた腹筋がカバのように丸みを帯び、カモシカのような足が象化した今、走りたいなんてビリーの毛先ほども思わない。一生分走り倒したから、きっともういいのである。何かプライズのために走りつづけると、プライズがなくなったとたんに人はそれをやめてしまうのである。純粋に走るのが好きだった大昔にはもう戻れないのである。
美味しいエビフライを堪能して動けなくなっていたとき、学校から呼び出し電話が。
福助、体調不良で動けなくなっているので、迎えに来いとのこと。早速走る。走る。走ってるんだよね、こうやって無理やり。相方はいつも楽しんで走り、私はいつも苦しんで走るのである。おんぶした福助は重たいのである。ジャンボな彼が落とした体重分ぐらい、あるのである。(この分落としたのか!)
「運動会に間に合うといいんですが。福ちゃんクラスで一番足が速いんですよ。誕生日ですし、大活躍を願ってるんです」
と、担任の美人先生に言われ、ああつまんないとこ、似てるなあと思うのである。私も活躍が期待される本番直前に発熱したり体調を崩す、プレッシャーに弱いへたれ学童期をすごしてきたのだった。なのにプレッシャーがかかればかかるほどいい成績を出すという、見られて燃える露出狂タイプで、最終的にはプレッシャーがないと全然ダメという困った体質で、そんな変なとこも、似ているのだった。
足、速くなくてもいいから、一生楽しんで走れたほうが実はお得な気がする。サッカーも、私のスポーツのように燃え尽きるのではなく、遠赤外線の炭のようにホクホクといつまでも懇意でいて欲しいと思うのであった。
いやまあ今はとりあえず、そんな未来のことよりも、お腹の調子をなんとかしてあげたいのであった。お腹がすかないなんて、それはそれでかわいそうすぎるもの。
駅前で子どもをとんでもなく怒鳴りつけている母親がいて、一緒に手をつないで歩いていた福助がびびってカチカチに固まってしまった。
怖くないよ、悪いのは福ちゃんじゃないよとなだめながら、とんだとばっちりだなあ。と思う反面、こんな怒られ方がダメなら、少年団のサッカーなんか続けられないんじゃないのかしらとヘタレぶりが気にかかる。今は低学年だからいいけどさー、体育会系は、いろいろなあ(遠い目)。
そういえば最近、私はほとんど怒鳴っていないなあと思う。
子どもたちが大きくなってきたから言い聞かせようというのがその最大の理由だと思うんだけど、ひとつには自分の老化というのもあると思う。もうね、怒鳴りつける元気がないのよね。あれも若さだったんだ、じじばばの育児が優しいのは、体力低下のせいもあるんじゃないかしらと思う。
エネルギーなら、有り余っている。特に皮下脂肪として大量のエネルギーを備蓄している。なのに、すでに、よぼよぼ育児なのだ。うまくはいかないものね。
子どもたちもゴールデンウィーク以降、なんとなぁく体調不良だし、まあいいか。体力ないと姉弟喧嘩も反抗的な態度や言葉もなく、平和である。内戦地帯に、浦島太郎の玉手箱を持っていってあけてみる、というのはひとつの解決策かも…なんて、ぼんやり考えた週末。
相方が取材ででかけたものですから、小銭貯金箱をがちゃっとあけて、小銭をわしづかみにして、回転寿司にいってきました。
はい、子どもには一貫ネタはダメときつく言い聞かせての贅沢です。
そうです、そんなにしてまで寿司が好き。
なんだってここんとここうもお金がないんだろうか。まあ、天下のまわりものだし、心配すんな。見ろよ青い空白い雲。
……今月は、カードの支払い分が引き落とせなかったらしく、通知がきたよと相方に言われました。
仕方ないので、私のへそくり貯金から補填して、とりあえず事なきを得たいなあ。たりなかったらどうしようかなあ。
相方、あんなにコツコツ働いているんですけど。
私も、そんなに浪費家じゃないと思うんですけど。寿司、食いすぎだろうか。
ないものをくよくよしても仕方がない。今日のおいしい糧をありがとうだ。
で、それはいいんですが。
帰り道で、よーいどん!と徒競走をしてみたんですね。
ここらへんは、もうすぐ運動会です。
本気で走ってびっくりした。小僧に勝てない。……私はともかく、P子も。
Pさん、現役なのにあまりにもやばくない? という疑問はさておいて、(食べ過ぎて重かったんだよね?)いやあ福助、毎日走っているからなあ。
毎日の積み重ねって偉大だわ。運動会は小僧の走りっぷりと、P子の踊りっぷりが楽しみです。おかあさんは当日、お弁当、五合炊きしておにぎりのにぎりっぷり、がんばります。
追伸・コメント機能が壊れています。レスできなくてすみません。
いつもありがとうございます。
久しぶりに猿テニスでした。
猿のようにひたすらテニスをするから、猿テニス。
で、くたくたです。やってるときは楽しすぎて気づかないんだけど、考えてみればほとんど運動らしい運動をしていないのよね、最近ね。いきなり動いて体がびっくりしています。自律神経が戸惑っているのを感じます。ははは。こういう、ダイレクトに体を使う刺激も、たまには与えないとね。ここんとこ、なーんにもないもんね。
あ、でも先日、自転車がなくなってしまったので、歩く機会が増えるんだ。その日は大荷物の日だったから一瞬途方にくれたけど、メタボ撃退天の声だわ。体に刺激を! がんばります。
うちから小学校、その往復以外、歩くこともなかったからね。
駅前だったから撤去されたのかとも思って集積所にも見に行ったんだけど、見つけられなくて。うむむ、あんなボロ自転車、誰が乗るのだろうか。鍵、かけていないと、ダメですね。
というわけで今日は多分熟睡だ。
久しぶりにお会いできた猿テニス協会のメンバーの皆さん、いずれの方もとっても素敵でした。みんながみんなかっこよく見えちゃってまいった。排卵日のせいかしら。…でも、女子もとってもとってもかっこよかったわ。あ゛ー、楽しかった!
車だったのでビールはお預けで、早速帰ってきました。さあ今から晩御飯作りだぜ。
すごい。メダカ、生きてた。
これで我が家のメダカ暦、丸三年目に突入。
違法建築の建蔽率ぎりぎりに置いた、睡蓮鉢の「勝手にビオトープ」、冬場は完全に放置状態だったのに、水位なんかも半分ぐらいで藻がドロドロだったのに、先日見たらメダカが立派に泳いでいるんだもん、すごい感激。
その数、8匹。
以来、せっせとえさをあげています。魚に初めて感情移入する、三年目の春。いとおしいよ、あいつらが!
相方にはいつ片付けるのかとせっつかれたりもしたんだが、あまりにドロドロでひるんだままだった。いや、ひるんでいて正解。
クロレラってすごいのかも。あの藻がクロレラというわけではないんだろうが、葉緑素いっぱい摂ろうという気になりました。
世界一幸せなお母さんへ。
と書かれたメッセージカードをもらう。どういう意味なのかなと問うと、娘は、
「だってこんなにいい子たちに恵まれました」
とにっこり笑って答えた。そのあまりにも自信たっぷりな自画自賛ぶりについうっかり、笑ってしまった。
それは、児童館かどこかで習ったと思しき手作りのカーネーションが一輪、猿の模様の植木鉢に入った観葉植物に突き刺してある、なんともエキセントリックなギフトであった。
が、大変にP子さんらしい気もして、とても……いやまあ、その、ほどほどに、うれしかった。
小僧は夜、買い物に付き合ってくれて、荷物を全部袋づめし、運んでくれた。
「母の日だからね、やさしくしてあげるんだ」
と、意味がどこまでわかっているのか。
母の日じゃなくても、たいていしっかりお手伝いしてくれているじゃん。
母の日じゃなくてもたいていゴールを決めるのだが、今日の小僧はサッカーの親善試合に出場しており、そのゴールはすべて私のためだと勘違いするにちょうどいいシチュエーションだった。
4試合中、3試合は各1ゴールずつ得点し、強豪相手に、チームを勝ち点10に導いた。
独壇場というほどには目立たなくなったのは、周りがぐんぐんうまくなっているからだ。それでもまだ、全体を見る眼とルールの熟知度と、シュートの精度はダントツで高い。それで私は十分ハッピーだった。
ところで、試合後、小僧が今日もっとも興奮したことがあると報告を受けた。
それは和式のトイレで始めてウンコができたこと。
三試合目の無得点の後、トイレにこもっていたらしいのだが、ちゃんとできたのだという。四試合目、どうりで体のキレがよくなっていた。敵は体内にあり、だったのね。
よしよし、成長、成長。ウンコが何よりのギフト、というのも、アレだけどさ。
母の日じゃなくても、いつも、たっぷりギフトをもらってる。
あなたたちが生きていて、笑って、食べて、眠って、泣いたり苦悩したり悶絶したりして、また楽しそうに笑っていたりすると、ホント、それこそが日々ありがとうだもの。
どんな人も、生まれてきただけで十分親孝行だと思うんだ。
元気に生きていれば尚、結構。ただ生きているだけで、誰かの役に立ってるって、ちょっとすごいなあなんて、考えてみたりした母の日。
役員やってて何がいいかって、学校に毎日行けるから子どもたちの様子がよくわかることだ。
授業は無理だけど、休み時間にどうやって遊んでいるか、日常的な先生方の対応はどうか、案外、まるっとお見とおしになる。
参観日だと、その日だけ特別お化粧が濃かったり、言葉遣いがやさしくなる先生がいるそうだが、さすがに毎日いっていると地がわかる。今日は、小僧の担任の先生(若くて美人)にでれでれまとわりつく男子軍団が本当に鼻の下を伸ばしているのを見て笑った。男ってヤツはこんな頃からオトコなのよ。
子どもたちと一緒になって体を動かしておられる校長先生と、遊んでいる生徒の本気で楽しそうな様子を見るにつけ、、いい学校だよなあと、今までよりもっと学校が好きになる。今日、小僧は友達と楽しそうにドッジボールを蹴っていて、私の姿を認めるとちょっとだけ近寄ってきて後ろから一度だけぎゅっと抱きしめ、また友達の方に行ってしまった。
母親が手の届く範囲にいるというのも、子どもにとってはなんとなく安心なのかもしれない。
役員仕事は部活みたいだ。
メンバーが楽しい人ばかり揃ったせいで、なんだかずーっと笑っている。最近ではそれぞれキャラも濃くなってきたのでネタに困らず、こんなに笑っていたら免疫力が上がるよねと言い合ったりしている。ちゃんとお化粧もするようになったから、女力も多少あげあげかもしれない。
子どものためになって、自分も成長できるなら、一石二鳥だわ。
近く飲み会も計画されているから、もっと親しくなれるといいな。
子どもも介さない、共通の趣味ではなく特定の信教も同じ学校というくくりもない。ましてや世代も違う。仕事のような利害関係もない。距離のとり方も初めての、とても新鮮な関係だわ。ただ、大半サッカーママだったり、何らかのスポーツ好きが多いので、割と最初から話題には事欠かないんだけどね。
なるほど、役員仕事に、はまる人ははまるんだろうなあというのが、わかり始めたマイリボリューション。
でも来年は仕事するんだぞと思う。娘も六年生になれば、真剣に物入りだ。
だから今年のPTA役員仕事を丁寧に、ひとつひとつちゃんと申し送りできるようにいつくしんでいこうと思う。来年改善すればいいや、ということはひとつもないつもりで。
PTAの研修会も興味深いしさ、あれは長い人生、ぜひ一度出ておくといい。
事務仕事は死ぬほど苦手な私には、ちゃんと台本書きとか折衝とか司会とか、別の仕事を振ってもらって。それぞれの特技を生かして仕事進めていくあたりなんか、まるで青春小説のようだ。
気づいたら、もう金曜日だって。早っ。
月日のたつのが異様に早いのだけが、ちょっと困りもの。来年、玉手箱をあけたら、白髪のおじいさんになったりはしないんだろうか。
絶対に、それはないな。……私はおじいさんにはなれないからね。
週末はまたサッカー。なんか、上等な毎日だぜ。へへへ。
どこに行くにもマイ座布団を持っていけ。
これが診察後の治療の最たるものだそうで。
こんなにふわふわの肉座布団があって尚、マイ座布団。どんだけ手厚く保護されるのか、マイ尾骨。
尻に直接パットをくっつけてしまうのはどうかと相方に言われ、女王アリのような自分を想像する。
しりもちで痛んだ尻は打撲の後、坐骨神経痛になった模様。
「ヒビぐらい入ってるんじゃないかと思いました」
と無罪放免に意気揚揚といってみたら、
「こっちの痛みのほうが厄介ですよ、長い人は長いですから」
といわれ、生活改善策をこんこんと諭された。マイ座布団の持参、座っていい素材、ダメな素材。日常生活の中のタブーな動き方。しゅん。
ついでに加齢のせいか最近右ひざも痛むんですといったら、レントゲンを見て、さわったりねじったりして「これは捻挫ですよ」といわれ、ひどいすっ転び方を思い出す。
サンダルで走リ出すのは危険ですから、やめましょう。
夕べは平日だったけど、ものすごーく懐かしい友達と飲んだ。
なんかもう、顔見てるだけでも幸せだった。
その間、子ども達はひたすら落書きしていた。
福助はなぜかニュース原稿を書いていた。
「続きまして、ニュースです。みぎはらいビョーン、おなかが動いたようです、おったい、おったい」
得意げに読み上げるのだが、あまりのめちゃくちゃさに意味がわからない。
「(略)目をつぶっているおじさん。あごまわって、おちます。かおにざろがばくは、かべけりころんだ、てんしが回ったよ。まずここ!(くりかいし)」原稿ママ
私の混乱の表情に気づいて、原稿を見せる福助。一番上にかかれていたのは、
「※しらないことばをつかっています」原文ママ
だった。……じゃあ、しょうがないね。って、知らない言葉をニュース原稿に使うなーっ。
どこに行くにもマイサッカーボール持参の福助だが、時にはサッカーボールを持たせないのもいいもんだな。そのおかげで内容はともかく、大量の文章を書く歓びをゲットした。
さて、私にはマイ座布団。これはもたずにいいことは何もなさそうだから、手ごろなのを買ってこよう。
起きたら8時だった。
うはー。
深夜に落語三昧で寝不足っていうのは全体、どういうこったい、おまいさん。って、誰だい。
遅刻児童を送り届けて、多少自己嫌悪に陥りつつ、幼稚園の会長時代に買った一張羅のワンピースを着る。
今日は対外的な目もある、役員関係のお集まりなのだ。一応、きちんとした格好をしていかないとね。
と思ったら、ファスナーが届かない、腕がぱんぱんで。
ええい、いいや、上着着ちゃえばわかんないから。
で、そういうときに限って暑いじゃない!
帰宅後ハンガーにかけたら、サマーウールの背中になんと、虫食いが。
うわーん。PTAコスプレ用の衣装、これしかないのにぃぃぃ。
なぜ、太る。
そんなに食べてないのに。
なぜ、太る。
食べてないつもりで食べてるからよ。
ああ、苦悩は人を詩人にするね。
そして苦悩から逃れるために、今日は落語はやめて、FOXドラマにしてみた。
それでこんな時間になってて、明日は起きられるのかなあ。
サッカー三昧の黄金週間が終わった。
親子サッカー大会では相方が、ついでに娘まで女子サッカーにかりだされるが、運動音痴のP子のゲームに至っては、サッカーという名の、違うスポーツを見ているような気がした。あたふた感がとってもキュートで、キッズサッカーの真髄を見たね。
小僧はいよいよ華麗で、晴れた日も雨の日も、そこだけ後光が差している。
私はサポーターを通り越してフーリガンと化しそうなほど目が曇り始めている。バカ丸出しだよな、さすがにまずい。大人の常識として。
それにしても、男の子っていうのはこんなにもこんなにも母親から溺愛されるのかと。それはね、嫁なんか勝てないわ。下田のお義母さん、ワタシ、白旗です。
一年になって小僧が始めた水泳教室。
短期講習の継続とはいえ、初回からさっさと水に潜って遊ぶ福助に、コーチが今月末の進級試験の話をしにきた。
でも、正直水泳は見ていてもサッカーほど楽しいスポーツじゃないんで、今ひとつ燃えない。淡々とサッカーのための体力作りをする位置付けである。
P子は何かやりたいスポーツはないの?
と聞くと、テニスだという。せっかくのゴールデンエイジ、ただ本を読んでるばかりじゃ惜しい気もして、それではテニスに申し込もう。と、食費を一万円減らし、ゴールデンウィーク明けに申し込みに行く準備。
ところがゴールデンウィークが終わったら、P子はサッカーと迷いだしてしまった。あたふたはあたふたなりにも楽しいのがサッカーなのね。食費も二千円減らすだけですむしね。
聞けば、少年団にはママチームもあるらしく……テニス復帰よりもサッカーかしらと揺れる想いがあったので、P子の気持ちはよくわかる。
しかし私の場合はいずれにしても、お尻の検査待ちだ。立ち上がりのダメージは相変わらず強くて、なんだかおばあちゃんのようなの。よれよれはよれよれなりに楽しいんだろうか、シニアサッカー。
どうなんですか、経験者の皆さん?
ズッキーン、と痛む。
おしりが痛む。
といっても、痔の話ではなく、尾てい骨だ。
普通に生活できるし、横になっていれば別に平気なんだけど、寝返りうつと、ズッキーン。
立ち上がろうとすると、ズッキーン。軽く走ったりもできるのになぜか自転車に乗るのは苦痛なズッキーン。
四月の中ごろ、新しく出来上がった表札に浮かれて、コンクリの階段で足踏み外し、滑り降りてしまって以来、ずっと続くこの鈍いズッキーン。でももともと腰痛持ちだし、風邪もひいて鎮痛解熱剤を飲んでたりもするし、耐え難い痛みではないので、そのまま放置しているのだけれど。
ひょっとして折れているのではないか。と、ズッキーンのたびに思う。
だとすると、どうせ安静を申し渡されるだけなんだから、まあいいか。と思う。だが、診断書次第では保険が降りるのではないか、とも思う。半年に二回も折ったら、保険金詐欺だと思われて痛くもない腹をさぐられるのではないか、とも思う。痛いのは尻である。
あの老人であふれかえる病院で、半日待ち続ける気力と暇がないしなあと言い訳しながら、ズッキーンと戦っている。
ああ、これがいっそ、恋の痛みならいいのに!
弱っている自分のために豪華な花束を買ってみた。
そんなの、ものすごい久しぶり。
主婦にしちゃ、ありえないかもしれない贅沢だ。ドキドキ。
でもねー、効果絶大!
往復タクシーでスーパー銭湯にいって、
風呂上りのビール付、旅行気分満喫の方が……とか、
エステは無理でも、せめてたっぷりマッサージの方が……とか、
子どもたちと和牛を腹いっぱい……とか、
一瞬迷ったけどね。
これはいいわ。お勧めよ。
さあ、掃除しよーっと。
もりもり、仕事しよーっと。
小僧にはもはやサッカーしかないような気になっているから、思うように活躍しないとちょっと重苦しい気分になってしまう。大きな大会で、初めて無得点。いいとこなし。ちぇっ。
しかし、写真をとっていた方が早々にアルバムを届けてくださって、ああ結構頑張っていたのだなとわかる。そういえば、コーチも、一番走っていた、といっていた。写真を見ると、ディスフェンス、ゴール前、コーナーの隅っこからセンターサークル付近から、蹴る。蹴る。蹴る。確かにものすごく走っていたのねとよくわかる。記録より記憶だ、なんていって、写真もビデオも撮らないのだが、記録は意外なことを教えてくれるものなんだなと再認識する。
記憶はうそをつくからなあ。
それしかないと思うから、ちょっとしたミスが気になって仕方なく、勝てなかった試合に情けない気持ちで帰宅したのだったが。
でも、大会のあと、少年団の方にも出かけていき、さらに帰ってきてから100本シュートを練習して、本人はスッキリした顔をしている。しかも、ストレッチをしても、マッサージをしていても、特に問題はなく。
風邪気味なのに、すごい体力。
ああ大丈夫だ、サッカーがダメでも、このとんでもない体力があれば、肉体労働系の仕事に何か道があるかもしれない。
と思ったら、なんだかちょっと明るくなったよ。よし、この体力を大切に育もう。
ついでに私も、体脂肪ばかりでなく、筋肉を育てるのはどうだろう。私にも今は「母親」仕事しかないのだから、常に活躍できるように体力という準備が必要で、いつか引退したときにはきっともっと肉体がモノを言うと思うのだ。
子どもも大きくなって、相方も死んじゃって、一人になったとき・・・その体が役に立つ。若いイケメンを誘惑しなくちゃならないからね。←って、それは無理。
体を鍛えるにはいい季節。さあ、明日から。←今日からやらんかい。
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