2007年03月14日

明日できることは

明日やれることは今日やるな。
と、思った。

卒業式にスーツを新調できないのなら、十五年前のブランドスーツ(びちびち)より、スーパーの安売り特大サイズより、お嫁入りのときに持ってきた着物がいい。というわけで、江戸鮫小紋のひとつ紋。持っている着物の中でご五本指に入る高級品の、たたみじわをとるためにぶら下げておいた。
裾を引きずらないようにと、クローゼットの手前に暫定的にひっかけておいたところ、相方が無造作にクローゼットをあけて、ぶわさっと落とした。
なんでなんでなんで!
普段この時間にクローゼットなんてあけないのに。
普段この時間に私の仕事部屋というかクローゼットルームには入ってこないのに。
普段そんな親の敵みたいにクローゼットを乱暴に開けたりもしないのに。

着物の袖が落ちた先は、すずりの上。
さらにどう飛んだのか、裾と胴回りに墨、墨、墨。
きゃーっ。
洗面所で泣きながら洗剤原液をつけてごしごし。もう普段着にだって着られるかどうか。
卒業式には何を着たらいいの。思い切り華美な訪問着でも? 涙がとまらないわ。
お嫁に持たせるなら、娘は年をとるものだということを前提にしたラインナップがほしかったよ、母ヨシコ。

それにしても。
普段この場所では筆耕なんてしないのに。
普段筆ペンつかってて、毛筆書きなんてめったにしないのに。
普段すずりはすぐ始末するのに、本当にほんのちょっとだけ作業中断して、明日のためのメール書くために一時しのぎで置いただけなのに。
どうして、今日!
っていうか、普段、着るものそろえるのなんか、前日だよ。明日は謝恩会だよ。着物の準備している場合じゃないのに、突然着物にしようとひらめいたんだよね。

間が悪いときというのは、こんなもんです。
P子の組曲のワンピースにも墨がとんだ。
福助のと相方のには墨が飛ばなかったのは不幸中の幸い。もっとも相方の礼服ならいくら墨が飛んでも目立たないわ。

明日の謝恩会の厄払いだと思えば……痛い、厄払いだなあ。
成功させたいなあ。もう、やるべきことは全部やった。人事を尽くして天命をまとう。


2007年03月14日 22:56
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