どうしよう。
どうしよう。
引退表明した息子が家での自主トレをしなくなって今日で四日目なんだが、そんなことはこの問題に比べればささやかなことだ。
幼稚園にインフルエンザが猛威を振るいだし、今日来た福助のお友達は、今日から徹底的に手洗いを始めてくれることになった。みんなにもインフルエンザを水際で止めろ大作戦を流布してくれるという。
というのも、姪の受験が近づいているのだ。
そのため、今日のママ友のテーマは、全部姪の「ショーコちゃん」のために、私たち幼稚園ママに何ができるか。であった。
ショーコは東京の大学を受ける。そのため、10日間ばかり我が家に下宿する。
そう、我が家は受験生のお宅になるのである。そりゃあ、神経もとんがる。
それぞれがそれぞれの受験経験と照らし合わせて、何に注意すべきかひとしきの語り合ったあと、しかしそんな大事な人生賭けた決戦のお嬢さんを預かりながら、幼稚園児ごときから風邪をうつしてしまったら申し訳なさすぎるという話になり、水際大作戦へと話が続いたのであった。
大きな不安は菌だけではない。
彼女は渋谷の大学を受験するのだが、予備校の短期講習すら通っていないので、おそらく京王井の頭線の朝のラッシュを知らない。決戦の前の死闘が、まず電車の中にあるのである。東京はまことにもって、物騒だ。
そして、渋谷の、磁場がゆがんだような複雑な地形と、東京人の不親切さを知らない。そういえばワタシは18のときに受験前に下見に行った、渋谷は辟易としたという話が飛び出す。そういえば私も、18の時、JR新宿駅南口から丸の内線に乗り換えられなくて一時間も迷ったことを思い出した。
経路は前日にチェックしておくべきだが、彼女は試験前日にやってくる。間の悪いことに、その日は、P子と福助の遠方習い事DAYのため、毎週お惣菜を買うかお弁当の夕飯という、私にとって週に一度の忙殺の日なのである。……つきあえない。
大切な前日に、買った弁当を食べさせるというのもどうかと思う。けれど、下手に私が凝ったものを作って、腹を壊してもいけない。
くりあげて、何日か前から滞在してはどうか、初めての家ではよく眠れないかもしれないのだし、一週間ぐらい前から東京入りし、気温にも雰囲気にも食事にも慣れてから試験に臨む方がいいのではないか。と提案してみたのだが、義理姉は、こっち、期末試験だからさ〜と落ち着いたもんである。期末と受験、試験と名はつくけれど、ずいぶん意味合いが違うではないかと思えて仕方ないのだが、まあ、無理に来させてそれこそ風邪でもひかせたらいけない。しかし。が、しかし!
はらはらはらはら。どきどきどきどき。
卓球部での遠征には慣れているみたいだが、今度は先生も友達もいない。本当に大丈夫か。
「早めに出れば何とかたどり着くじゃ」
と義理姉は余裕で笑っているが、早めすぎたとき、時間をつぶすすべも知らないだろう。アクシデントでぎりぎりになり、あせってしまって実力が発揮できなかったらどうするのだ。
そんな話で盛り上がると、ママ友たちもまた、ものすごい力こぶしを振り上げていたのだった。
ショーコちゃんの勉強の妨げになりそうな小僧どもは、誰かの家にお泊りさせたほうがいいか、誰の家がいいか。とにかくまず福助に風邪をうつすな強化週間をクラス中に伝達。当然、ショーコちゃん合格祝いはどうするか、などなど、話題は尽きず…。みんな、ショーコのこと、知らないのになあ。
なんていうか、幼稚園ママ友、みんな情が厚いのよ。ありがたい。
……なんだか自分の受験以上に気合が入ってしまうなあ。彼女が五歳のときに私は嫁いできて、大きくはなっても、かわいい小さく頼りない、姪っ子なのだ。
大人になった、ってことだな。
18の女の子を見ていると、危なっかしくて子どもに見えて、保護したくてしたくて、仕方ないんだもの。それは私が大人になった証拠だ。
自分が18のとき、いっぱしの大人のつもりだったくせにさ。新宿では迷子になったけど。
ちょうど新宿で迷子になっていらしたときに、埼大行きのバス停が判らずに、人にも恥ずかしくて聞けずに30分ウロウロした馬鹿がここにいます。デニーズで、「何名様ですか」といわれて、そんなこと聞かれるのか!と、固まったり、大学の下見に行って、団地のような風景に落胆したり。
いっぱしの大人気取りでしたが、超が100個くらい付く田舎者&ガキでした。
でも、青春を振り返ると、一番楽しかった関東での4年間でした。
姪っ子さんの合格を祈念しておりまする。
ちんげちんげ。あ、ちがった。
まんげまんげw
ゆうこさんご無沙汰してます。
私は、OL時代に姪の受験のお世話をしました。
参考になるかわかりませんが、その時のことを。
たぶん、私の母親が断わったのでしょう。
あるいは、最初からそうだったのか記憶にありませんが、姪は都内の受験生受け入れホテルに滞在しました。
で、私が一緒に泊まって、受験会場に送りました。
行くまでにパン屋さんでサンドイッチを買ってもたせました。
たいしたお世話をしたわけでもないのに、たいそう感謝され、見事合格もしました。
最大限出来ることでお世話する、というスタンスで十分じゃないでしょうか。
小さいお子さんがいるのに、そういう家庭は「バイキンの巣」であると認識するのが一般常識ではないかと。
お気持ちはわかりますが、無理なさらずに。
姪御さんの合格をお祈りしています。
おお。ありがとうございます。
楽しい大学時代を送って欲しいと思うあまり、気負いすぎてましたね。受験戦争とはいえ、銃後の守りはそんなに必要ないのだと心得、まあ普通にお世話します。
楽しい4年間だけは確約して。(笑
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