奥様なら半額、と聞いて、早速駆けつけたわけです。
ルミネdeよしもと。
日曜日も運動会中止にくさらず、授業をちゃんと受けた偉かった娘と一緒に。
当日券なら、4000円が2000円になり、結局立ち見席しか空いていなかったために、私の分は1500円となりました。奥様であることを証明するものをご提示下さい、といわれて、娘を連れて行った、という向きもありますが。
いえいえ、振り替え休日は、いつも何かと我慢の多い娘へのサービスディ。べったりすごす日なんです。
ま、娘の分が3000円、ご商売上手のよしもとキャラクターグッズを買ったりゴハン買ったりで、結構散財するんだけれども、それでも2000円で1時間の漫才と、1時間の吉本新喜劇はお買い得です。
何を隠そう娘は「よしもと新喜劇」の大ファン。
ケーブルテレビで隙あらば見ているので、笑いどころと拍手のタイミングがわかっている。一方、娘と東京の一般観客は、微妙に拍手のタイミングが違うように見えました。登場するときに大物に対しては拍手する、というのが、こう、暗黙の了解みたいで、娘はひとりで先行していました。ああ、こんな所に才能が。地味な才能だ。っていうか、将来、役には立たない才能だ。あと、出て行くときと。ひとりで目立たないように拍手していて、あらら、なんか、歌舞伎に似ているのねと思っていました。かけ声こそなかったけれど。
ラインナップを見て、漫才はブラックマヨネーズを楽しみにしていたようですが、今日のネタは学歴だったので、全くわからなかった模様。テレビに出て行るあの人もあの人もスルーして、博多華丸・大吉で大いに笑っていました。
「児玉清は、アタックチャーンス、といった後、もうちょっと腕をふるわせてほしかったよね〜」
と、終わった後にダメ出ししてましたけど。
……確かに、あの腕の震えは、ちょっと気になる。
帰路、「よしもと新喜劇がそんなに好きなら、座付き作家という仕事もあるんだよ」という説明をしてみたところ、珍しくまるで食いついて来ない。
「何いってんの、あんなの考えて書くの、大変に決まってるよ。私の書きたいものじゃない。こういうものはね、見る側が一番いいの。気楽で」
お前、ヤダ。9歳でそんな通っぽいの、ヤダ。同じ犬に二回噛まれて死ね!! と、今見たネタを振ると瞳を輝かせてノリノリになり、ずーっと笑いながら、車中、実にいろいろな話をしました。
娘も私もぼけ続けてつっこみ続けるので、ちょっと疲れましたけど。
未熟なぼけとつっこみにダメ出ししながら、本来、指導するなら別のことなんじゃないか、他の小四は塾がよいし始めているのに……と、ちょっとだけ、思いました。
でも、こんな楽しそうな娘を見たのは久しぶりで。やっぱり、お笑いはいいわ。
で、明日は運動会です。
その前に、私は早起きしてサッカー見るの。なんか健康的だなあ。では、おやすみなさい。
私の親友の「はの字」(仮名)によると、「日頃の行い」と「天候」というのは大変密接に結びついているらしい。彼女は高学歴、語学力に長け、巨乳のスレンダー、童顔の玉田(全日本FW)顔、仕事もできるという、女として有利なロイヤルストレートフラッシュみたいなカードを全部揃えながら、うちの相方の親友(美術系)と結婚したという、勇気ある女性である。
勇者に対して、私は何事も反論はしない。猛者には猛者の道がある。
出逢ったのは講談社のとある編集部、彼女がパチンコをやる程度にギャンブル好きと知ってはいたが、まさか人生まで賭けるタイプとは……。いや、O氏は確かに、私が相方に「恋人にしたいので紹介して」と頼んだほど素敵な人だけれど、美術大学を出ている男性は、いろいろとクセっぽいのである。
あ、もちろんうちの相方も美術系。私と「はの字」(仮名)は、第一線でタレントのインタビュー記事を書くピカピカのライターとして出会い、十五年を経て、同病相憐れむ仲になった。
ま、それはいいんだ。
その「はの字」(仮名)と一緒に、日曜日、お友達(美術系)の結婚式に出かけた。
土曜日は雨で流れた運動会、多少の雨なら辞さず、午後からやるのもアリ、という決意が書かれたプリントを娘が学校から持ってかえってきた段階で、ああもうおしまいだ〜と思う。
楽しみにしていた友達の結婚式、久々にオサレしていくはずが、学校から運動会係の招集がかかっては、Tシャツにジャージがお似合いさ。所詮、私は運動会を優先する地域のおばちゃんなのさ。
朝、学校が陥没するほどの豪雨に見舞われでもしない限り、 目はない。
かといって、てるてる坊主を虐殺したところで、結婚式の新郎新婦にとっては迷惑この上なく、複雑な気持ちで「晴れ」を祈る。
「午前中、洪水になりグラウンドが復旧出来ず。しかし、昼から奇跡的に晴れますように」
なんて都合のいい祈りを聞き入れてくれる神様はいない。私は「はの字」(仮名)の口癖、「日頃の行い」を反省してみた。……いい子だったよぉ、ここしばらく。のん様にくらっときたけど、踏ん張ったし。ちょっと都合のいい祈り、アリなんじゃん?
そして、奇跡は起きたのだ。エクソダス!!
さあ、出千歳烏山記。
子ども達を置いて、結婚式に出かけよう。うれしい、大好きな人に直接おめでとうといえる。大好きな人たちと会える。初めて逢える人もいる。
日頃の行い、とか、ちょっと思う。ふふふ〜ん。
雨上がりだから、うーんとカジュアルにドレスダウンしなくちゃならないのがアレだったけど。正絹でも紬は結婚式に向かない……でも、雨上がりのすがすがしさには白紬、よく合う。お太鼓にしないで、寿と書かれた半幅帯で彩ろう。かっちりした西陣の草履じゃなく、サンダル履きに相当する下駄で出かけるぞ。刺繍の半襟は白に掛け直し、畳みじわを補正する時間がないことを気にしつつも、ぱぱぱっと着付けちゃえ。
シャワーに30分、髪の毛に20分、化粧に30分、着付けに10分。
なんでも五分未満の主婦としては、えらく贅沢に時間を使って、駅までかかかっと走る。むだ毛も剃って、心も軽い。なんだかとってもうれしいたのしい。
「はの字」(仮名)は開口一番、「彼ら、日頃の行い、よほどいいんだね」と言った。
豪雨で運動会が中止された同じ日の数時間後、薄日さす、新宿駅。
まあ、日頃の行いはね、友達の質を見ればわかるよ。行いの悪い者に、あんないい友達はつかない。(もちろん、私と「はの字」(仮名)を含む)。
パーティーなので久しぶりにいろいろな人の所に話しかけに行ったが、新郎の友達も新婦の友達も、そして二人のご両親も、とても「美しい人」たちだった。
ものすごく、いいパーティーだったなあ。
いや、クイズ大会で私たちのグループが賞品をごっそり頂いていったから言うワケじゃなくね。
私は、「はの字」(仮名)と自分たちの結婚当初の思い出話でも花を咲かせた。
O氏は「はの字」(仮名)の第一印象を「乙女だ……」と話していたなあ。結婚前から一緒に猫なんか飼ってて、「はの字」(仮名)はいつだって必ずおかえり〜って笑顔で迎えにでるような初々しい嫁だった。うちの庭で蝉の抜け殻見つけたO氏は、真っ先に「「はの字ぃ〜、はの字ぃ〜」(仮名)」て大騒ぎして見せに行った。なんかとっても慈しみ合っている、いい夫婦だったなあ。もちろん、うちも熱々な新婚だったよ。
過去形なのは、十年で多少風化したってことだが。
しんくん、みかちゃん、おめでとう。
十年間にはいろいろあるけど、特にしんくん美術系だから、嫁の苦労は並大抵じゃないと思うけど、奇跡的な天気に暗示されるように、あなた達の行いがいいから、きっとなんだって大丈夫に決まってるよ。そしてまあ、たいていのことは、何とかなるもんだよ。
だって、昔から「雨降って、地固まる」っていうぢゃん。
後は、「夫婦最初の共同作業」……そして、「三つの袋の話」が適当かと。
深夜にごそごそごそごそ、すごい音がして目が覚めてしまった。
体調不良の相方が青黒い顔色で、そうちょうどゾンビが屍肉を食らうように、魚肉ソーセージをくらっていた。
仕事を終えたらしい。
「食べるものが何もない」
……悲しい相方。すまんね、明日の運動会のお弁当は豪華にする。
一度起きてしまうと、なかなか眠れるものではなく、といって深夜なのでmixiぐらいしかやることもなく(仕事すればいいんだけど)。
考えてみると私の人生で一瞬すれ違った何人かの方達の日常を、ネットを通じてきっちり把握しているというのも奇妙なもんだなあ。と、思う。
それでも日に二時間近くをmixiに費やす毎日を送ってしまっているのは、刺激的な方達が多いせいだ。先日はとあるサイトを教えて頂いて熟読し、自分なりの大発見をしちゃったりして、興奮した。それはそれで、また別の友を真似て自由研究の課題にしようと思ったり……。
育児に関わり始めた新米パパさんの奮闘。しょうこおねえさんのスプー絵描き歌が楽しいよと教えられて、爆笑。ものすごく娘を愛していることが伝わる父親のしっとりした一文に癒されてみたり。週末雨よ振るなと強く念じる人たちのそれぞれ諸般の事情と、思いやり。
顔が浮かぶから、嬉しかったり悲しかったり、たくさんの感情を味わえる。凝縮したごった煮みたいな感じは、新鮮でもある。日々、静かな知的興奮……はいいんだけど、ただ、時間は惜しいなあ。
あ、枝豆があったんだよ、と、今、思いだすけど、もう相方も寝ているだろう。
ここで私が酒盛りをしたら今日が台無しになるので、ぐっと我慢。
明けて運動会はどうなるだろう。天気がもてばいいな。
私も相方も「お手伝いの人」なので早く行かなきゃいけない。頑張らないと……。
さて、もう一眠り。この前、イケナイ夢の途中で、私はものすごい理性でもって目覚めてしまい、夢の中ぐらい自由にすればいいのに、と、自分の杓子定規な性格を呪った。この後、いい夢を見ちゃっても、今日こそは起きないで貪りたいわ。
げ。新聞配達の音。朝だよ……。
追伸・運動会は中止になりました。多少の嵐でも山のぼったぐらいですから、やるかなあと思っていたんだけど、東京地方、ざんざか降ってますもん、そりゃあそうだ……。そしてまたmixiで遊んでいたら、お友達のところは強行決行だそーで……。W杯の影響と思われます、全天候型の運動会。決して負けられない戦い。
で、この前の遠足といい、この時期の行事は、もはや子どものためというより、こなすことに意義があるのでしょうねぇ。子ども達も保護者の方も、風邪をひかれませんように。
何でもない日、乾杯、やっほ〜。
君と僕とが生まれなかった日、歌えなんでもない日、乾杯。
これはディズニーアニメ「不思議の国のアリス」の名曲。現題はa very merry unbirthdayです。
この曲を一番最初に聴いたのは、相方の口からだった。相方の知っている変な歌は秀逸で、鳥がそのダンスや歌声で交尾相手を決めるように、私も相方に惹かれちゃったんだと思う。鳥だったのか、オレ。そういえば、歌のうまい人に弱い。
珍妙な歌の数々、そのすべての出典は、「不思議の国のアリス」だったんだけど、それらは我が家で定番ソングになった。
思えば、この「何でもない日の歌」が、二人の出会いだったのかもしれない。……もうちょっと、かっこいい思い出の曲がほしかった。
ちょとゴソゴソするアル。そして小僧が生まれ。
丸7年前の本日、水中出産でございました。今日で6歳だよ。信じられないな。
だから、今日は何でもない日じゃないんだけど、何でもない日を積み重ねて、毎日毎日楽しく乾杯し続けていたら、福助、こんなにでっかくなっちゃった。まるでマジックだな。ちょっとしたマジックみたいだよ。
昨日は自主トレを入れて、五時間サッカーし続け。
クラブチームの練習試合では顔面にボールを受けて鼻血を噴き途中退場。しかし泣かないで血が止まるのを待ち、結果負けたので、練習後にシュート練習を始めたら、私がコーチに呼ばれて軽く叱られた。
「普通の子どもなら、ケガをしたら休みたいという。だからその根性は素晴らしいが、逆に言うとその夢中さ加減でオーバーワークさせ、将来をつぶしそうで心配だ。テレビゲームをぶっ続けでやっているのと同じで、疲れるということがわからない幼少期には、親がある程度コントロールしないと」
確かにそうだよな。どんな鬼監督なんだ、オレ。
放置していた親としての監督責任を思い、反省する。
まして福ちゃん、普通の子より、ぐっと一途な男なんだからさ。
コーチはその後、「先生のキーパーで10本シュートを入れて終わりにしろ」と言ってくださり、福助と真剣勝負を演出、大満足の福助は、その足でシズラーに行って、本当は一日早い何でもない日にお誕生日会までして、本当に幸せそうでした。
「大きくなったら日本にでます。サカーのはなしです」
と六歳の抱負を書いた福助。サカーを転げ落ちる石に苔むすことなしで、がんばってくれぃ。
さあ、今日は本当のお誕生日。明日は娘の運動会。明後日は友達の結婚式。
なんでもない日じゃない日が続く。てるてる坊主をつるそうね。
「きおつけてのっぼてね」
キュートなイラスト入りで、二段ベッドのハシゴにそんな貼り紙がしてあると、意味もなくきおつけてのっぽてみたくなるものです。福助は貼り紙マニアで、お母さんから許可が出たありとあらゆる場所に、様々な貼り紙をします。小さな頃にそうやってちょっとだけトレーニングした記憶がそうさせるのかしらね。相変わらずお店屋さんごっこが大好きで、そのルーツである狸遅参が住んでいる、「どうぶつの森」には毎日30分、歯磨きをするようにきっちり出かけていきます。
そのためにはお手伝いを何かひとつしなければなりません。
買い物、トイレ掃除、玄関の掃除、階段の水拭き、リビングのクイックル……バリエーションも増えてきました。助かってます。
「ごめんね、close」
と書かれた貼り紙は、押し入れに貼られていました、誰に謝っているんでしょうか。左目からだけ涙を流しているマークは、意匠登録したいぐらいかわいいものでした。
そういえば、サッカーボールを蹴っていないときには、ずーっと鉛筆をもっている人だと言うことに最近気づきました。くもんの宿題も、知らないうちにこなしています。
自閉症も高機能だと、うまくつきあえば、大変シンプルでわかりやすい。いえ、むしろ、かっちりしている分、感情が激変する人間味溢れるイプよりも、うーんと楽ちんかもしれません。
でも多分それは、私自身がどこかで♪自閉の国からやってきた、ちょっとチャームな女の子、だったからのような気がします。共通言語を最初から持っていたような感じがあります。快不快のスイッチング、その傾向が似ていると、一緒に暮らしていて、とても楽だからね。
自分だけが横並びのお友達と年齢が違う気がしていた、そして人とできることがまるで違っていた、なんでみんなこんな簡単なことができないのかと思う反面、みんなに簡単にできることが実はとても苦手だった、という違和感を持っていました。私はソレをうまく活かした仕事に就いて楽しく仕事をし、さらに子どもを生んだらその子が自閉症で、という、大変お得な子育て状況に恵まれています。
子どもの頃、不安だった私に、「大丈夫、ぜーんぶ、後で帳尻が合うようにできてる」と言ってあげたいなあ。
私には、持って生まれた、ちょっとばかり社会適合性に欠けた気質の他に、大変に未熟な親に育てられたという環境要因があります。そのおかげで、いらぬ悲しみに泣くことも多かった子ども時代なんだけど、そこで培ったサバイバル能力とか、言語感覚とか、仲介のうまさとか、きっと今、利子まで付いてものすごい財産になっているんじゃないかと、思いました。
そんな負の財産を娘や息子に受け渡したいとはまるっきり思わないけれども、つらいことって、いい感じに発酵する。その発酵ブツは、うまく活用すると大変にオイシイものなのかも。ということだけは、P子にも福助にも伝えたいです。日本人の智恵、おばあちゃんの智恵としてさ。
最近親しくなった友人は、ロクデナシの父親との確執を優しい心で包んで、きちんと赦せていました。
私は、その人の潔い姿勢とその器量に近づきたいと思いながら、それでもやっぱりまだ、過去の涙に縛られているところがあります。彼と出会ったことで、私は自分を見直さないわけにいかなくなって、
そろそろ父親のことも、うまく発酵させていかないとなあ……なんて、ぼんやり考えました。
なんだか出会いというのも、ちゃんと必要なときに必要な人が配置されるのね。
さあ、今日はどんな日になるんだろう。
どんな人と出会えるだろう。
福助やP子の、どんな名場面を見られるだろう。
なかなか、いい感じで晴れてます。
♪タワータワー 東京タワーに登っタワー。
……ベタな歌なのだが、これが耳について離れない。寒空はだかさんの東京タワーの歌ですね。洗濯を干しながら口ずさんでいる自分にびっくり。最後の決めポーズは、さすがにこっそりと小さく決める程度に。デュワ〜。
うちにあるソースには「ポール・スタア」と書いてある。コレを見るたびに脳内で八神純子が発動されて、「ポーラ・スター 愛しい人ぉぉぉ」と歌い出す。
ワールドカップに出場する国名で、「セルビア・モンテネグロ」と見るたびに、「乾杯 モンテネグロ 好きよアナタが楽園」と、庄野真代の声で歌う自分がいる。
……疲れているんだろうか。
今日の午前中にはママさん英会話の体験入学があるんだが、英単語はタワータワーの合間から出てくるんだろうか、ちょっと、怖い。
ポカスカジャンのタマ伸也さん、ソロでフォークサミット@ゴールデン街劇場。
超満員で桟敷まである客席には入りきれず、いきなりお客さん数人を舞台袖にすわらせる、劇団四季のような演出。回転舞台じゃないんだが。
しかも、その袖からいきなりコーラス隊を編成してみたり、客層にミュージシャン率が高かったのかそのコーラス隊の一人はいきなりギターソロはとってみせたり、なんかとってもアットホームで楽しい雰囲気でした。
ゲストはワハハ本舗の経理部長・大福神さんと、同じくワハハの楽珍トリオから久弥君。
そして、どん尻にひけぇしゴージャスなシークレットゲストは、真空ギターの寒空はだかさんでした。
舞台でハイになると、タマちゃんには笑いの神様が降りてくる。
その一挙手一投足が、その噛み噛みな言葉が、非常にアヤシイ標準語が、爆発力を持って笑いに転換する時、多分これはライブじゃないとあり得ないすごーい充実感と腹よじれる感を満喫できる。計算じゃないところがね、もう、ホント、はまるとクセになるんだよ。
PSJのタマちゃんを語るとき、私はそんな風に紹介します。
でも、昨日のタマちゃん本体は、お笑い芸人さんというよりはもうちょっと、アーティスト寄りでした。
それでも、人柄なんだと思う、ひたすら温かくて楽しい雰囲気が劇場を包んでいて、なんだか懐かしくて、嬉しくて、楽しくて、いい時間でした。
さだまさしのコンサートと同じぐらい笑って、長渕剛のコンサートと同じぐらい感動して、松山千春のコンサートと同じぐらい耳に心地よく、それで1800円はお得でした。ああ、私のフォーク歴がモロバレで恥ずかしいじゃん……。スリーフィンガーだって練習したよ、Fで第一の挫折が襲い、カボを紛失した段階で、完璧に挫折したけどさ。ああ青春の蹉跌、コード、F。
不特定多数に支持される売れっ子芸人さんでも、寄席やライブでは、びっくりするほどつまらない人というのがいます。案外、大勢ね。
反対に、テレビでは今いちでも、ライブはすごーくいいという人がいます。きっと、ライブがいい人って、特定多数が得意なんだと思うんだ。
タマ伸也という人は、多分、ファンを全面的に信頼して、自分を全部さらけだして、自分を全部使って、見に来た特定多数の一人一人を喜ばそうとしてるんじゃないかしらと、手拍子しながら思っていました。
ライブがつまらない人って、そういうサービス精神が欠けている、どこか冷たい人なんだと思うんだ。
そういうのって、寝たときにヘタそうでイヤだ、私は。
……ええーっと、タマちゃん、ギターの指使いももライブの持って行き方も上手ですけど、もちろん、床の方は知りませんから、証明はできません。
演歌歌手ではないので、この先長く歌っていけばいつかはきっと春がくる、というもんでもないと思うんですが、(そんな苦節何年みたいなの、ファンとしてもイヤだ、あはは)、ただ、こんなアーティスト寄りのソロ活動もこの先、少なからずあるんでしょう。
ポカスカジャンとしては、七月には歌手として、ムーンライダースの白井良明さんとコラボレーションしたCDもでます。仮に、アーティストとしての評価が、お笑いの評価より高くなってしまったら……それでも、きっと彼らはどこでも、やっぱりサービス精神旺盛に、楽しいライブをやってくれる気がします。
そんなわけですんで、機会があったらぜひ一度、ライブハウスで彼らとひとときを共にしてみることをお勧めします。特に疲れた人には、とっておきの癒し系だと思います。笑って心をほぐしてもらって。
ソロでも、トリオでも、いい感じですよ。
晴れたかと思ったら、突然の雨。
そんな日だったから、夕方やんだ後、こりゃあすごい夕焼けがみられそうだと期待して、子ども達と手をつなぎ、公園に散歩に出かけてみた。
「ん〜、特にどうということもないねぇ」
しばらく待ってみても、ものすごい夕映えなんてのはまるでやってこなくて、まだらな青空に雨雲が早く走るばかり。わずかに木立から金色の光が見えるけれど、その木々も風でざわざわと揺れていて、落ち着かない感じだ。
「しょうがない、お買い物して、帰ろうか」
不発の夕焼けショーをあきらめて、さあ行こうとしたときに、
「見にきてくれてありがとうって、言ってるよ」
と、空を指さして、福助。
「ん?」
「お空がね、見に来てくれてありがとうって、言ってる」
天体ショーは見られなくても、毎日毎日、可愛い子どもたちでショー。
手をつないで三人で歩いた。こんな何でもない幸せが、ずーっと続くといいのに。
「家に帰ると、すごいコトになってたりしないの?」
とライブハウスの喧噪の中で聞かれて、
「いえいえ、ぜーんぜん」
と自信満々に答えていたのだが、帰ってみるとすごいことになっていた。
お片づけしてから寝る、というのはもう、言わなくてもわかっているんだと思っていたよ。
かあちゃん、甘かった。なんか、突然、12時の鐘が鳴ったシンデレラみたいな気分だ。
お城のそばで魔法が解けた瞬間は、そこらじゅう、カボチャの馬車の破片とかきらめくドレスの破片とかネズミの破片とか飛び散ってて、きっとシンデレラさんだって大変だったと思う。
校了後のゲラは、子ども達の落書き用紙になっているのだが、無尽蔵に何枚も、トミカの停まる駐車場と、電車の線路が描かれて、リビングの床に散らばっていた。
特に線路は可愛い。ものすごい枕木の量。浜崎アユミのつけまつげぐらい、もう、枕木みっちみちに描き込んである。
「三たか」棒線、棒線、棒線×五万回、「おにくぼ」棒線、棒線、棒線×五万回、「あたみ」……って、何故!? これ、中央線じゃないの。ねぇ。と聞いてみたいが、まるっきり夜遊びせずに直帰した十時半、小僧も娘も熟睡していた。
P子からの玄関置きメッセージは嬉しかったが、「このかみはすてないでください、さいせいします」って、一体何が狙いなの。と、笑う。このように、私は私の日常を大変愛しているのだが。
第一回吉祥寺冗談音楽祭に行ってきた。
第一回で、吉祥寺で、冗談で、音楽祭なら、いしかわじゅんさんにチェックしてもらわなければなるまいと、お誘いしてみる。私の愛するポカスカジャン、生まれて初めて初めて「追っかけ」をしている「のん様」も、ぜひ、いしかわさんに見て頂きたいのよ。
と、いつものん様のために締め上げていたすべての下着が、いかした殿方とのツーショットということで、連れとして恥ずかしくないボディラインを作るために、使用されることになった。となると、ステージから微笑みをひとかけら頂くために締めるのとは、ちょっと違う。
ウェストニッパーをワンサイズきつめに締める。ぎう。オシリはガードルで固める。みみみ。胸は脇の肉まで使って持ち上げる。わしっ。とっておきの網タイツをはく。ぱつぱつ。
意識だけは、出演者のだるま食堂さんの体型が他人とは思えないような状態に。
……でも、コレ、笑うと苦しいのね。
しかも、このコムサのワンピース、頑張った割には、体型が出ないのだった。
さらに、本日、のん様の微笑みは受け取れず、最後に出口付近で会うこともできなかった。何のためのメイク! なんのための……。
何より、いしかわさんには二十代の超可愛い嫁がいるのは吉祥寺在住者なら誰でもが知っていることだから、さすがに誰を連れていようが、多分、その辺は本当にどうぉぉぉでもいいのだった。
それでも、大雨の中、帰路のタクシーで思ったのは、「主婦には、いかにチャンスがないか」ということだ。
男の人の目にさらされるチャンスがないと、人はどんどん衰える。
例えばセンスのいい男性と二人きりになるチャンスがあれば、恋愛感情は関係なくても、とりあえず、厳しい目に、醜い肉塊として映らないよう、それなりに気を遣う。
けれど、主婦には、ちゃんとマスカラもして髪の毛もきっちりブローして甲冑(かっちゅう)のような下着をつけるという、今日の私のようなチャンスがないのだ。
普段幼稚園にお迎えに行くときには考えられないような「正装」は、なんか背筋もしゃきっとするし(猫背になれないの、何しろ甲冑だから)、笑顔に気合いも入るってもんだ。ハイヒールで走り回れば、マメもできるがカロリーも消費する。そうやっているうちに、1サイズぐらいダウンするし、肌のコンディションも良くなるはずなんだ。
ときどき、こういうコトって必要なんだと思う。ちょっと緊張する、異性に会うこと。
あーあ、ライブ、終わっちゃった。
ナマは、夢の中にいるようで、とってもいいんだけどなあ。
楽しかったなあ。鉄平、美形だったなあ。バイオリンの音色と指使いがまた、素晴らしくて。
PSJは相変わらず楽しかったし、素敵だったなあ。
ううう。夢から覚めたら、これでまたしばらくは現実なのだ。
リビングも散らかって、そして、体中がかゆくなる。
あー、かゆい。と思ったら、もう、全身がものすごくかゆい。かゆいったら、かゆい。
下着をとった肌がね、縄文式土器のようになってしまっていて、かゆくて仕方ないのだった。
ああ、これが現実なのね。と、ぽりぽりいろいろなところをかきながら、思う。
ついでに、マメも痛いのよ。
ああ、現実って、厳しいナ。
就学相談、というのが始まります。
障害を持つ子供が、どの学校に行くべきか。
知能身体検査や心理テストを経て、教育委員会が判断し、親の意向とすりあわせるために、3回、相談所に足を運ばなければなりません。
そして、その結果を持って、最終的には学校長と保護者が話し合うことになります。
来年度からは、特別支援教育が始まります。
「障害者も普通学級に」というノーマライゼーションの推進ということですが、都では石原都知事が身障や養護学級の意義を認めているため、世田谷区でもそれに準じるそうです。
軽度発達障害や、高機能自閉症、学習障害や注意欠陥障害など、語弊を怖れずに言えば、検査の精度がこれほど高くない頃には障害枠に引っかからなかったかもしれないレベル、だけど一般社会ではやっぱり多少生きて行きにくい特徴とハンディを持った子どもたちを、普通学級でその特徴を理解した上で受け入れていく。というシステムです。
でも、正直、興味のない人の方が多いと思うし、そんなのぱぱぱっと説明されたところで身内でもいなければどうしていいかわからないし、どう見てもわがままに思われがちな障害種なので、普通に受け入れられる道は、険しい気がします。
そのあまりの山の高さと険しさを思って、くじけそうになっています。
特別支援の対象になるような子どもの中には、親が「隠してしまう」「楽観している」「放置してしまう」など、就学相談に来ない方も大勢います。
そういう子にこそ、必要なことだと思うのだけれど、親の見栄や事情や都合があるのでしょう。
黙って普通学級に入れてもらうより、事情は把握して頂いた上で、より指導力のある担任をつけてもらった方がいいに決まっている。同時に、障害は治るものではないのだから、受け入れられた上でつきあってもらう必要がある。周りの方と折り合うためにも、障害を理解して頂くためにも。
と、冷静になる反面、入学準備は楽しいことと可能性に充ち満ちているのに、まず劣っている部分を客観的に認めていかなければならないわけで、正直、しんどい作業です。相談しない選択をする親の気持ちが、わからないでもない気さえします。
福助の聴覚による理解力は、最近やっと三歳レベルに達しました。
つまり、言葉で聴いただけでは、話の大半が理解出来ていないということです。
とても上手にわかったフリはできる。それは訓練で、かなりついて行けるようになりました。でも、本人にとって、現実として明らかに大きなハンディを抱えています。
目が悪い人がメガネをかけるように、足の悪い人が松葉杖を使うように、ハンディは補う必要があります。しかし、とてもわかりにくいこのハンディを、どうやって補うべきか。それをどうやって、忙しい公立の、40人を相手にしている先生に理解して頂くか。
ひらがなもカタカナも漢字も、それなりに書きます。何でもすらすら音読します。算数も大好きです。知能指数も問題なしです。
サッカーでは今日、4点をあげ、飛び級を勧められました。連続して二時間になるので多少疲れも見えた上のクラスの体験入部、その練習試合で2得点し、次週から小学生の中学年クラスで練習が始まります。
親ばかが炸裂しそうになりますが、逆に、抱える問題の大きさと重さを感じてしまって、素直には喜べません。天気が悪いせいなのか、よりよい指導方法の工夫が発案出来ないからなのか、昨日の300本シュートの疲れなのか。
特出してイイコトと、特出して駄目なコトがあって、平均点ではトントン。という、福助の個性を、容認してくれる、教育委員会や学校関係者に出逢いたいと祈っています。すでにそれが難しいような予感があり、くじけそうになっているんですが……。
いや、ここで、がんばらないとね。
この社会では、特出して駄目なところを抱えている人には生きて行きにくい。
ちょっと冷たくもある。
でも、駄目な分、きっとどこかいいところがある。駄目なだけの人なんか、いないんだから。
水曜日レディスディ1000円の特別鑑賞券で映画を見てから、小僧を迎えに行く。
サッカー部はすでに試合終了になっていた。見ると、小僧は泣いていた。
負傷ということだったが、打撲していようが流血していようが試合中は気がつかないようなヤツが、痛いからと言って泣くはずがなく、案の定、負けてしかも初の無得点試合というのが悔しいのだった。
子どもだから言い訳をする。しかし、先生はいい子いい子してくれても、この星一徹(サッカー版)が、言い訳を許すはずがないぜ。
「弱いから負けたんだ。負けて悔しかったら、強くなれ」
と、千尋の谷に突き落とす。この泣き虫め、そういわれて悔しかったら練習だ、ナカタが泣くか? 小野が泣くか? 巻はどうだ、ものすごく練習したからこそ全日本に残れたんだぞ。……くわしくは知らないんですけど、一応仁王立ちでもっともらしくそう言うのだ、一徹ちゃん(サッカー版)は。
「いいと思うまでシュートしな。練習するならつきあうから」
というと、「じゃあ、300本」と、大きく出やがり、小雨の中、小一時間も一緒に球を蹴った。蹴っているうちに楽しくなってきて、一緒に笑ったりなんかしていい感じだけど、これは明らかにオヤジの領分だと思う。
ひげでも生えてきたら、どうするんだ。
子どもができたら、一緒にキャッチボールをしたかった。
もちろん小僧用にも娘さん用にも、子供用グローブは揃っている。球も柔らかいのから堅いのまで、大きさだっていろいろ……。でも、娘も息子も、野球には興味がなかったのね。
まあ、そうしたもんです。
ピアノの連弾とか、バレエや日舞の発表会とか、ア・カペラだとか、楽しみにしていたことはいくつかあったんだけど、子どもには子どもの嗜好がある。元気に生きているので、それ以上は望まない。
大人になったらやりたかったことも、恋人ができたらしてほしかったことも、たいてい叶っているから、そこで満足しないとね。あ、婚約指輪をもらってプロポーズされる夢は叶っていないけど……今さら覆水、盆に返せないし。アレ? なんか、言葉ちがってる?
それでも、生まれ変わっても、きっと相方を見つけ出して、きっと相方と一緒になりたいと思う。
何を突然言い出すのかというと、今日、韓流チングの会で、映画「連理の枝」を見に行き、なんとなくそんなことを思っていたからで。
映画そのものは正直、ありがちな悲話で、どうということもない出来だったけれど、最後のタイトルロールに流れる歌で涙が止まらなくなってしまったのよ。やられちゃったわ。さすが韓流。
「生まれ変わりなんか、ない!」
と、相方には、笑い飛ばされるんだろうけれども。
更年期のせいか、エストロゲンが減り、どんどんオヤジ化&一徹(サッカー版)化が進んでも、ときどきロマンティックな映画を見て、涙を絞るのはいいかもしれないわ。
一徹ちゃん(サッカー版)の目にも涙。だって、女の子だもん。大昔はね。
日曜日は母の日、どこのお店も混んでいてさぁ。と、各方面で聞き、ああ母の日というのは外食をするものなのかと知る。今月はもう、そんな予算がなかったので、質素倹約。
でも、ごちそうは、子ども達を両手に抱いて、ゆっくり話をして笑い合ったこと。こんなに素敵な母の日のギフトは、ちょっとないと思うよ。
ところで義母に何をプレゼントすべきかものすごーく考えて考えて考えて、どうしようもなく浮かばなかった。プレゼントって、考えすぎてしまってすごく苦手。自分のアイディアのなさにも驚く。
じゃあ義母は私に何を送ってくれるかというと、大好物の米に始まって、彼女の作る何が好きかを、多分彼女は熟知している。
ああ、思う以上に思われているというのはなんて心地がいいことなのかと思う。
「親にしてもらったことは、子どもに返せ」
義母のくちぐせだ。
だから私は、娘に対しても、息子に対しても、片思いと決めている。
子ども達からは何も欲しがらないようにしようと思う。
かけられた愛情を返すべき相手は、 親ではなく、自分の子どもだ。
そうやって川が流れるみたいに、自然に、上の代から下の代に愛情がダダ漏れしていく感じがいい。
娘が三分で作ったカードと、二人合同でクーポン券を作って、ギフト。定番、定番。いいねぇ。
「あら。このスペシャル券っていうのは、何に使えるの?」
と、もぎって福助に渡したら
「あ゛ーっ、切っちゃった、ひどい、切っちゃったぁぁぁぁ」
と、号泣され、クーポン券を取り上げられてしまった。泣きながら、クーポン券をなで続ける福助。
なんとなく、ゴメンと言わなくちゃならない状況……なんというスペシャル・サプライズ。
「P子、ちゃんとクーポン券の意味を教えてから作れよ」
と苦笑すると、
「わかった。じゃあ私のでサービスしとく」
と、今度はものすごーく使いでのありそうなシートを単独で作ってくれた。マッサージ券、かいもの券、ん? 随所に、切らないで券? 危ない券?
裏に注意書き。
「すてるけん、あぶないけん、切らないでけんはさいごにお使いいただきますようご了承願います。切らないでけんは切らずにお使いいただきますよう、おねがい申します。また、じじょうによりおことわりする場合がございますこと、ごりょうしょういただきますよう、心から申し上げます」
……もう、いいや。日本語、変だし。
無敗伝説、破れる。
私が応援に行かなかった今日のサッカー部、四月から始まった福助のチームが初めて2-1で敗れた。
ところが小僧は「僕は一点いれたからいい。アイスクリームが食べたい」といいやがったので、しっかり正しておく。
君の一点は君自身のため以前に、チームのためにあるのだ!
そして、今日は私主導で、100本シュート。……オレを星一徹と呼んでくれ。
久保が落ちて、巻の名前が。
さあ、ワールドカップ!! 小僧がサッカーを始めるまでは、オフサイドもろくすっぽわからなかったくせに、こういう親バカもある。お楽しみがふえていいもんだな。思いこんだら試練の道を行くが男のど根性である。
あれ、野球?
20分だけ空き時間があったので、10分・1000円カットに寄ったら、悲惨なことになった。
ああ、明日からどうしよう。でも、一徹は、泣かないんだもん!!
P子、片足固定。
「片足にもいいことがあるよ、おかあさん」
「何?」
「片方だけしかみつからない靴下がはける!」
そして朝、私が荷物を背負っていくと、わらわらわらと植木鉢の下のダンゴムシのように、こらこら、もうちょっといい例えはないのか、えーっとえーっと、とにかくいきなりたくさん、子ども達が門に走ってきた。(いい例え、思いつかなかったの)。
口々に、P子は大丈夫か、と言う。心配で待っていてくれた由。
それから、上履きは用意してくれる、荷物は持ってくれる、松葉杖はサポートしてくれる、先生は呼びに言ってくれる、至れり尽くせり。しかもスゴイのは誰からも教えられていないだろうに、ちゃんと分業している。じゃあ私は先に荷物を置いてきてから手伝うからと、五人ぐらいは自主的に先行部隊になっていたりして、四年女子ってすごい底力だなあと感激して、泣きそうになった。
「おばちゃん、帰っても大丈夫かなあ?」
ときくと、任せてください!!と異口同音に。なので、鞄預けて帰ってきた。
階段から落ちた間抜けを、こんなにもみんなでフォローしてくれるのだ。有り難いことだなあ。
「こういう友情って、足を痛めなければわかんなかったね」
帰宅の道でP子から親切にされた話を一通りきいて、そう返してみた。通学路を通らないため、私が付き添わなければならないから本音を言うと面倒なんだけど、そんなことも久しぶりだから、悪い気持ちではない。幼稚園の時にはずーっと手をつないで、または自転車で、登園した道だ。
「うん、ラッキーだったねぇ。ああ、私って強運、強運」
……本当に強運なら、こけても痛めないと思うんだがな、かあさんは。でもまぬけと強運は、また別のお話かも。
まあできるだけ自分の力で頑張りましょう。と、いいながら、時にはこうやって人様に甘えさせてもらうのもいいもんだなあと思っていた。
松葉杖、車いす。
そんな経験、しなければしない方がいいのかも知れないけれど、おかげでエレベータの鏡や車いす用のボタンの意味がわかったようだし、かつて同じようなねんざで松葉杖をついていた友達は、たくさんのワザを伝授してくれてより一層仲良しになった様子。
この週末、楽しみにしていたタイフェスティバルに行けなくなったことだけが、とりあえず残念だけど、今のところ、いいことづくめみたいね。
今日だとばっかり信じ込んでいたライブは、来週5月19日(金)なのだった。
なんか十分間に合いそうだから、告知しておこーっと。吉祥寺はかつての地元である。地元のお友達、いかがでしょうか? 私の愛するポカスカジャンを、見に来ない? (スタッフなのか?)
ポカスカに興味がなくても大丈夫。音楽、特にピアノやらバイオリンを親の見栄のためにむりくり習わされた経験を持つ私たち世代には、「杉&鉄」は、ものすごーく響くと思うわ。
すべて、音楽を愛する人へ。
「第一回・吉祥寺冗談音楽祭」
19:30開演
STAR PINE's CAFE(吉祥寺 駅より徒歩5分、三越の五日市街道寄り付近)
出演はもちろん、ポカスカジャン、寒空はだか、だるま食堂、杉ちゃん&鉄平、玉川美穂子他
前売りは2600円 当日3000円
予約とお問合せは STAR PINE's CAFE 0422-23-2251 まで。
というわけで、今日のお楽しみがなくなって、ぽっかり。
でも、どんな暗闇にも、光が差す場所があるはず。そここそが空気孔で、洞窟で生き残るならそっちへそっちへ歩いて行くべきなのよ。べつにそんな大変な、洞窟に閉じこめられているわけでもなんでもないんだけど、オーバーな比喩として。
洞窟ほどではないけれど、ちょっと滅入った、暗い気持ちにもなってたかもなあ。ついてない時は、ついてないもんなのよ。
仕事だったので、かっちりしたワンピースを着ようと思ったら、ファスナーが自力でしまらない。むりやり上げると、今度は座れない。仕方ないので去年買った別のスーツを……これもスカートがダメ。先日、大型のお友達に頂いた服に救われた。ガードルに肉をむりむり押し込んでサマーパンツ(骨盤周りはそんなに変わらない)を息とめてはき、走る。この後、京塚昌子のような肝っ玉母さんを志すと、被服費がかさむのだという現実を知る。
ある方のお話を伺う。
だが、この方、大変ご高名な作家らしいんだけど、自分のお子様のご自慢しかなさらない。いやあの、感動的なお話をされていた気もするのだが、その感動が、「なんと感動的な(うちの息子の)(あるいは我が娘の)言葉でしょう!! 」と言われるたびに、なんとなく冷え込んでいく私の心。最後には、聞き手として感動しなくてゴメンナサイという気分になり、いやあの、聞き手にそういう気持ちを負わせるのはどうなのよ? と責任転嫁の一つもしたくなり……。
時間のなさに、下準備せず、つまり彼女の作品を 読んでいなかったことが敗因なのに。
原稿に仕上げる仕事ではなかったので気を抜いたのがいけなかったなあ。
しかし、何よりの敗因……それは、講師が、「あまりに主観的」な母ヨシコに似ていたせいかもしれない。それは感動出来ないわ。わくわくしながら風俗に行ったら、嫁とそっくりの……みたいなもんですか。ははは。
そのあと、福助を幼稚園からひきとって、一路サッカークラブへ。ところがこの辺り一帯、午後一で雨が降っていたらしく、中止だった。もう晴れ間までのぞいていたのに。ショック。
帰宅後、にんべんの、派手なカツオがはじけるTシャツ(ユニクロ企業コラボ商品)に着替えて、きついパンツから下半身を開放してやると、まもなく電話が鳴った。娘の学校から呼び出し。
取り急ぎ、最近買った巨大なジーパンをはいて、このTシャツでは学校はまずいだろうとあわてて上も着替えて、走る。保健室には車いすに乗った娘がいた。階段から落ちたらしい。あまりに痛がるので病院に行くことに。再度家に走り帰り、今度は車で緊急搬送した。
学校に行くときにはきちんとした格好を心がけていたのに、あわてて着替えたシャツは、やはりユニクロ、「刷毛の江戸屋」で……。走り込んで息も荒く、こんな格好で、校長先生に初対面。ああ、もー。挨拶もろくにできずに、走り回ったのがたたって、病院では私の腰が痛くなって、泣きたくなる。
結果、娘はねんざ……だったのだが、松葉杖を使わなければ歩けない状態。しばらくは要介護の人である。まあ、大事に至らなくて良かったよね。
で、帰宅後、ライブが12日でないことを知り……。
とまあ、そんなこんなの一日でした。
今日は今のところ、順調だわ。
京王電鉄は、明大前駅の工事看板裏に迷い込んだ子猫を助けるために、大金かけた看板をめりめり撤去したという話を友達からきいて、ちょっと光が差した気分。まあ、企業イメージ守るためには撤去するよなあというオトナの考えもあるが、ここは素直に感動したいと思う。
だって、京王ですもの。
P子が赤ん坊の時に、JRでベビーカー巻き込みの事件があり、駅には「ベビーカーは遠慮しろ」という貼り紙が一斉に貼られたことがある。それ、ベビーカー利用者としては困る旨をJRと京王に、ハガキで書いて送った。(ああ、時代を感じるわ。)そしたら、JRは無視だったのに(まあ、順当だね)、京王は、なんかとってもエライ人がわざわざ電話をかけてきて、そこで一時間ぐらい話をして、ほどなく再度電話を頂き、貼り紙撤去を知らされた。以来、ものすごーく企業イメージがいい。多分、同時多発的に同意見が寄せられたにせよ、一介のおばちゃんの意見をだよ、こんなに丁寧に扱ってくれる企業って、ありえないと思った。
人の心は、いいもんです。
ついてないときには、そういうので潤うのがいいね。
すごーくどうでもいいことなんだけど、ものすごく太ってしまったらしく、ユニクロの企業コラボTシャツ、メンズのMなのにかなりピチT。ちょっと小さめなの? それとも、私が大きくなっちゃったの?
先日、我が家で家庭内寿司をやった。相方が握ったんだけど、全部、食い尽くした。
五合のすし飯を、5歳と9歳と41歳と、42歳で。一日五合というのが標準だったのに、一食で五合はいくら何でも……。
41歳の春だから? なんかこう、いろんな欲をあきらめたんだが、食欲だけが最後まであきらめきれないってことだろうか。
なんかさー、こう、冬眠あけの熊のように、むさぼり食っていたら、こんな体になってしまったわ。こんな……って、見えないですね。婦人サイズのジーパンがはけなくなった程度よ。こうして、男だか女だかダルマだかわからなくなっていくのだわ。
もう泣きながら絞るより、いっそ加速度をつけて、太りたい。と思った。
私の好きな人に、人としての器量が大きく、体躯もでかい人がたくさんいる。にっこり笑って、ぜーんぶ受け止めてくれそうな、そんな素敵な。
もちろん、細くてかっこいい体型の友達も大勢いるけれど、わたしはもう、そっちの国の住人ではない気がする。
お義母さん、いつもお米をありがとう。
今週末は母の日です。ああ、まだ何を送るか決まっていないよ……。明日、手配しないと間に合わないのに。……ああん、食べ物しか浮かばないよ。どうしたことだ。
福助の連続ゴール記録は、昨日、途絶えた。
サッカー部、見学だったからである。休めばいいのに、わざわざ見学に行くところもどうかしているが、気が済まないのだから仕方ない。そして、小雨の中、「気持ちはジーコ」の一時間を過ごしていた。
なんでそんなことになったかというと、また、球蹴ってて何がどうしたのか柱蹴っちゃったんだよね。
インステップというか右親指の付け根の辺り、打撲。
さすがに痛くて走れないし、球も蹴れない。昨日は我が家に静寂が訪れていた。ああ、いいなあ。ドカドカ球蹴りの音がしないって、こんなに平和だったのね。
で、今日の日中。福助、ものすごーく珍しく、便秘に苦しむ。ちょっと動かないと、内臓までおかしくなるんか、君は。
というわけで、まだ一部、真紫なんだが、腫れは多少引いたし、明日はまたサッカー部に行こうと思う。このまま便秘がひどくなったら大変だ。
ただ、どうせ痛くて蹴れないね。ケガは無理しちゃダメだから、痛かったら休むよ、というと、
「うん。痛いとできないから。でも、アウトサイドとインサイドのキックは使えるよ。あとは左もあるから」
と、こともなげに答えた。それは何語? なんでサッカーの時だけ、流ちょうな日本語?
サッカー手帳に勝手に書き記された、福助の今年の目標は、「ブラジル人になる」ことだ。
そして、15歳の時には「サッカーバカになる」そうだ。
さらに50歳の時の夢は、「パスパスがうまくできる」らしい。……時間の概念、どこ?
とりあえず、ブラジル人以外は軽くクリアしてる気がするけれども、まあいいか。
ブルガリア戦、福助の解説で見る。とりあえず、福助は解説者は目指しちゃいけないよと、引退後は必ず、釘を刺したい。……引退後って何?!
村井の、稼動域を超えて自爆してしまう瞬間を見て、泣きそうになった。アレックスよりいい動きでアピールばっちり、これは多分、生涯そう何度もないチャンスだったのに!!
そんなときにケガをしないようにと、包帯でガチガチに固めた福助の右足を見て思う。……そんなときって、どんなとき?!
ああもうホント、すっかり親バカで、すみません。
ちなみに、私の今年の目標は、何か一つ、仕事を形にすること。
15年後、56歳の目標は、現役で仕事をしていること。
45年後、86歳の目標は、まだ生きていること。
そして、コレを書き続けるのだ。ふっふっふっ、末永ぁぁぁぁく、おつきあい下さいませね。
夢のようなお仕事、終了。
仕事と言っても、ギャラの話をしっかりさせてから引き受ける私が、今回はただ「やらせてください!」で始めちゃったわけで、そういう意味では、お仕事と言ってはいけないのかもしれない。
しかも、採用のお電話を頂いた後に事態は二転三転、結局作った作品はことごとく採用されなかったのだから、これは趣味としても、見方によってはかなり厳しい結末なのかもしれない。
でーもーさー。
なんだろうね、この幸せな気持ちは。
きっとシンデレラは王子様と結婚するなんてどうでもよくて、踊り狂っていたら12時になっちゃった、でもとっても楽しかったわぁぁぁぁ。てなもんだった気がする。あわよくばお后に、というよりは、ただもう舞踏会デビューってことに夢中で。そのあと王子様が迎えになんか来なくてもさ、一生舞踏会の思い出だけでホント十分っすよ。みたいなね。
ちょっと、そんな気分に近いかと思う。
それは、私にとっての王子様(クライアントさん)が、きちんと私の力量をずーっと認め続けてくれて、くるくる踊らせてくれていたことが大きい。
ああ、おもしろかった。せっかく新しい肩書きができそうだったのに、それは逃しちゃって残念だったけど、ああ、おもしろかったー。これが一番の報酬。
ずいぶん前には、それなりのお金も頂いて、完成した別の仕事もあったのに、それはこんなに幸福感をもたらしてはくれなかった。今でも、それに全く触れたくないと思っている。
私はそのときの王子様(クライアントさん)たちが大好きだったが、その人たちは私の書くものを嫌ったようだった。舞踏会までは確か今回と同じようなときめきだったのに、作品を仕上げるにつれて、みるみる盛りさがって行く。そして、結局、とてもドライに割り切り、舞踏会から帰って普通の日々を送っていたのだった。
でも、ずーっと引っかかり続けていたんだ。あの夢中になりかけた舞踏会は、一体なんだったんだろうって。
おそらく、中途半端に仕事が終わったことが、私には耐え難かったんだと思う。
まあ、それもまた仕事だ。金額次第では、そんな冷たい関係にすら、平然と尻尾を振る私でもある。
まるっきり私の存在がない前提で動くプロジェクト。百歩譲ってそれはいいとしても、完成後に、そのプロジェクトに参加した以上協力するのは当然だといわんばかりの事務的なレジュメを受け取った時、とても悲しくなった。最初のひとことはさ、「お疲れ様」と「ありがとう」なんじゃないかなあ。
ま、そういわれるべき、力がなかった。ということです。
誰かを本気で喜ばせることができたら、それが何よりの対価であって、実は、それこそが仕事の本当の意味だ。
相手を喜ばすことができずに、でも没にもならずに、ちゃんとお金にもなって、影ながら世に出た作品がある。
たった一人の相手がとても喜んでくれて、でも没になって、仕事とは呼べずに、世には出なかった作品というのもある。
で、私は前者に泣き、後者に今、酔いしれている。
……だからお金持ちになれないのかもなぁ。あはは。
次の舞踏会はいつだろう。
主婦にとっての仕事は、ちょっとした舞踏会。やさしくしてね、王子様。
5月5日
恒例となりつつあった早朝、P子宛のお友達からのお誘い電話……はなく、ああ日本全国津々浦々、子どもの日。今日はどの子どもも家族にかまってもらうのねと思うが、うちは相方も私も仕事で身動きがとれなくて、こういう日にこそかけてこんかい! とちらっと思う。
公園で遊べ。と、子ども達を所払い。大盤振る舞いで、一人150円の自販機缶ジュース代を渡したのだが、わざわざスーパーに出向いて、98円のを買ってシェアし、あとは貯金するという。
うう、なんか不憫。鯉のぼり出すのも忘れたし。せめて晩ご飯後に大好きなものを一品つけてあげよう。と、夕飯の支度を終えてから福助だけ連れて、特別、柏餅を買いに近所のスーパーへ。なんでもいいよ、好きなモノをひとつ、買ってあげるよ。桃の節句にはP子にも買ってあげたんだ、今日は、端午の節句だからね。(昭和っぽいなあ)。
「ん〜じゃ、ぼく、餃子」……と、お総菜コーナーに走っていった福助。くぉらっ。ダイニングキッチンにはたっぷりおかずが並んでいたでしょうがぁっ!
ところでこの日、菖蒲湯の菖蒲が売り切れていたので代わりにニラを買ってきたら餃子になったような気分だった、という友達の日記を読んで笑う。とりあえず我が家は前日から菖蒲を確保していたが、小僧、サッカーの南米リーグか何かの試合を見ていて、入らずにそのまま寝た。どちらが邪気払いになったかと言えば、それはもう絶対にニラ風呂に入った方なわけで、イベントに対して真摯でいられない母を許して。まあいいか、餃子、食べてるし。邪気払いにはなってるだろう。健やかに育てよ。
5月6日
早朝、仕事を終えて、なんかとっても幸福な気分で眠ったら、その直後、ガメラが攻めてきたのかと言うほどの振動で目覚めた。(正確には四時間後、でした)。
いよいよご近所の工事が始まったのだが、……ああ、しょうがないなと思う。子どものモーニングコールには怒髪天突きなのに、なぜにこんなに寛大かと言えば、ここの家主が一週間前にパンセ一箱を持ってご挨拶に来ているのだ。
パンセというのは、この辺りで知らない人はいない地元の有名菓子である。しかし私たちはまだ食べたことがなかったから、それはそれは嬉しく一家で毎食後のお楽しみにして、頂いたのだった。
うまい。と思ったのは、パンセではなく、その頃合い。
ちょうど食べ終わった頃を見計らったかのように、工事開始である。パンセが工事と同時に届けられていたら、早朝の騒音には敏感な私たち、受け取らないかも知れない。あるいは前日だったりすれば、まだ食べてもいなくて、ごあいさつこそあっても、なんだよもう!と怒ったりしたかもしれない。まだ途中でも、なんとなくそれ以降のパンセを美味しくは頂けなかったかも。しかし、ぜーんぶきれいさっぱり、食べ尽くした後、二三日して始まっちゃうと、「まあ、食べちゃったんだし……」と寛大な気持ちになってしまうのね。
菓子折、というのは、正しい日本の文化であるなあ。菓子折で頭を下げる、というのがもう、記号。コレを受け取ったら甘受、みたいな。そこに、老獪なタイミングという心理戦でこられたら、もう、私のような若造はイチコロさ。
その直後、またやっぱりモーニングコールが鳴り、まったく小学生はしょうがないなあと思う。娘が慌てて出ていたが、小学生、パンセで命拾いをしたなと、苦笑。もし電話が先だったら、かあちゃんきっと怒鳴っていた。年寄りには感謝して生きてゆけよ、小学生め。
さて、この日の動き。
Tシャツラブサミット(というTシャツブランドの若手デザイナーによる毎年恒例のイベント)→科学技術館(中で遊ぶも、子ども達いまいち興味薄。お昼ご飯はカップヌードル!!)→後楽園ラク〜ア三周年記念無料イベント・ポカスカジャンライブ(娘、大興奮)→スターバックス(諸々説得のためにアイスクリーム)→ラク〜アのお店(誘惑が、誘惑が)→後楽園おもちゃ王国(最後までいた。福助、ずーっと同じ遊びだった)→アジアン食堂(駅ビルの一度行ってみたかった個室レストランで大盤振る舞い)→帰宅。
無類の温泉好きの息子が後楽園にある風呂の存在に気づいてしまい、「お風呂に入りたい、のんちんも終わったらお風呂にはいるってゆってた。手ぬぐい持ってるし」とダダをこねたが、小学生にならないとダメなんだよと説得する。外出には必ず手ぬぐいを持参、そこいらのおねえちゃんより、公衆浴場のルールを熟知、厳守する渋いガキでも、君はまだ幼稚園児だからね。
それにしても。
財布を忘れてラブサミで可愛いTシャツを見るだけで何も買えないという禁欲アクシデントに見舞われ、その反動で、途中のATMでおろして以降、値段見ずに買ったり食ったり飲んだり。これで風呂にまで入っていたら、なんだか小旅行だったわ。ああ、子ども孝行って大変。
5月7日
この日を待っていたわ。黄金のデイズが終わる日を。明日から学校だ〜。
本日は「ゆず展」最終日。マンガ家・須藤真澄さんのファンである私としては、絶対に行かねば。と、思っていたのだった。
折しも日曜日。朝、礼拝に行ってゆずのご冥福を祈り、出向くという段取りはどうだろう。好都合なことに、浅草橋には私が心底惚れ込んだ牧師夫妻がいるし。と、ほくほくしていたのだが、今朝、娘の友達からのモーニングコールはなく、目覚めたら一時だった。
……娘の説得、効を奏したのね。最終日にして、やっと。
さて、慌てて会場に行くと、そこは長蛇の列。最終日はプレゼントがあるから、その抽選会に並んでいるのかと思ったら、「展示を見るために」並んでいるのだった。
一時間待ち、と言われ、雨も降ってることだし、正直帰ろうかと思う。察知したP子(ゆずファン)が「おおお、おかあさん。ディズニーランドのアトラクションだと思えば何でもないわ。それに一時間と言って、ほら、本当に一時間待つことはなかったでしょ」と勇気の出る言葉と事情通な言葉で私を誘惑したものだから、勘違いした福助が「ゆずてん、ゆずてん」と、妄想をもくもくふくらませて元気いっぱい、いやむしろ無駄な気合いまで入れて、(どんな妄想なの?)待つことになってしまった。
でも実際、待ってみる価値、あったわ〜。福助はゆずの顔出し看板に夢中で、何枚も携帯で撮らされ、P子は「すごい、作家ってすごい」と、なんだか微妙に違うところで、うっとり浸っていた。そしてご記帳してから、ちょろっと目を離した隙に子ども達が書いていた言葉をチェックすると、
「ここのえがぜんぶほしい」P子
「ねこわかわいい」福助
……おまいら、それでも、私の子かっ!! いえいえ、気の利いたことがさくっと書けないのは血なんです、私のもひどいもんで、もー、ますびさん、すみません。
名乗るやいなや、初対面の須藤さんにぐわばっとハグされ、なんかその夢のような感触にまだ酔いしれています。いやー、なんか、かっちょいい人だった。
こういう役得があるので、嫁稼業はやめられない。相方にちょっと感謝。こんな時ばっかり。
とにもかくにも、慈愛が水色のエプロン着て歩いているようなゆずママと、そのママに愛された美猫、ゆずにいっぱい逢えて、うれしかった。ゆずの遺影は、私が飼っていたチビ(白黒)と張るほどの美形ちゃんであった。恋人との別離に伴い、チビの親権を放棄したため、私はチビの最期を知らない。こんなに愛されたゆずがいて、一方でチビのような猫がいて。ううう、チビ、ごめんよ。
その後、あまりに近所すぎるので素通りできないよなあと言いつつ、夕方、教会にちらっと顔を出す。牧師先生にこのゴールデンウィーク、どこに行ったの?と聞かれたP子、
「ええーっと、特に……。福助と、公園に行ったかなあ」
と答えているのが、大ショックだった。
5月2日雨
きょうは、サッカー部の打ち上げでした。
しょっちゅう打ち上げてばかりいるのですが、今回は一応、お別れ会なのでちょっとさみしかったです。
幼稚園の帰りから即集合し、歌って飲んでまた歌って、子ども達は都合8時間歌いっぱなし(途中一時間ぐらい食事)だったんですが、これは児童虐待でしょうか。その分親は飲んで、はじけて、結局帰る頃には記憶がありませんでした。
ただ楽しいっ!! という学生ノリだけでなく、心を許した証拠に愚痴なんかも言い合い聞き合うコトになるわけですが、それもまた、いい感じ。大人の女に必要なのは、大人の女友達です。ダンナはオールマイティーじゃないからね。
みんな悩んで大きくなった。と、思います。大きいわ、大物よ。そりゃあね、中年女性、魅力的ですよ。半端なく、辛酸なめたり甘いモノ食べたりしてますから。
5月3日晴れ
なんか勘弁して下さいな電話が、朝からけたたましく。
二日酔いで起きられないところに、娘宛ての電話が鳴るわけです。一緒に遊ぼうのお誘い電話にしても、我が家に午前中かけてくるのはずっと前から御法度なんだから、それをお友達にはちゃんと説明しておくようにと、大人に都合のいい法律をかざして娘を叱ります。
「ちゃんと説明したよ! 」
と反論するものの、電話を聞くとはなしに聞いていると、なんだかだらだら甘い顔してしゃべっている娘に腹が立ちます。ビシッといわんかいっ!! 相手が男の子なのでなおさらです。君にはショーン(仮名)というボーイフレンドがいるだろうがっ。←浮気にトラウマのあるかあちゃん。
結局、家族でお出かけをするからと断ったらしいのですが、行ったのはマックとドンキホーテだけでした。でっかいフィットネスボールを買ってきて、最初は一家で争奪戦でしたが、すぐに飽きられていました。どうするんだ、この巨大球……。
風邪が悪化しそうだったので、いい子に静養、静養。相方はオヤジの会の会合。子どもにしてみたら、つまんねぇ親だろうなあと思いつつ、どこも渋滞だし大混雑だよ、おうちが一番だねと言ってきかせました。
5月4日晴れ
今朝もまた、九時頃、けたたましく電話。こんなモーニングコールは望んじゃいないのにっ。と、むっくり起きあがったところで、切れる。誰だったんだっ!!
突然31度になったって、困るよなあ。心の準備がないままに、真夏日。
それでも制汗剤はバッチリさ。
だって、今日のランチはタイ料理なんだもん。こんな暑い日には、汗をだらだらかきながら、わしわし食らうのがピッタリですね。
気を遣わなくていい友達、って、決め手はなんだろう。
今日はゴハン食べながら、ダラダラくだらないおしゃべりをしたんだけど、彼女と一緒だと愚痴すら有意義な気になるから不思議なのよ。大事なカウンセリングをうけたような、心の隅にたまっていた垢をちゃんと落としました、ピカピカだよ〜みたいな、さっぱりした気持になってね。
帰宅後にお昼寝しちゃうほど、心のマッサージは効果大であった。
そういえば、先日、とある男性と半日を密室で過ごした。とか、字面で見るといやらしいのだが、なんかもういやらしさのいの字もないぐらい、前世で兄弟かなんかだったんじゃねぇの? というぐらい、リラックスした時間が嬉しかった。彼とじっくり話すのは考えてみれば、2度目だった。なのに、こう、彼に漂う空気感が私にはめちゃめちゃ心地よかったのだ。
一緒にいて、わくわくしたりドキドキする人っていうのは、わりとたくさんいる。特に私の周りには刺激的で個性的な人が多いから、うわーどうしよう大好きだ〜と叫びたい人が幸い、たくさんいる。
でも、ほっこりするタイプというのは、そう大勢いるわけではない。誰かにとってほっこりでも、私にとってはどんよりだったりする場合もある。
今日の女友達も、先日会った男友達も、ある人にとっては、ひたすら刺激的な、人を熱くするタイプのような人と称されるべきな気もするんだが、私には適温というか、こう、いい感じなんだなあ。大好きには変わりないんだが、叫ばなくても、大好きだなあとじんわり思うだけで効く、みたいな。
うまく説明出来ないんだけど。
そういう人と出会えた。そういう友達がいる。一緒にタイ料理を食べたり、デリバリーのピザを食べたりしながら、くだらないことを真剣に話して、笑いあって、楽しい。
なんだかこういうのって、とても贅沢な友情だよなあと、思った。
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