P子、片足固定。
「片足にもいいことがあるよ、おかあさん」
「何?」
「片方だけしかみつからない靴下がはける!」
そして朝、私が荷物を背負っていくと、わらわらわらと植木鉢の下のダンゴムシのように、こらこら、もうちょっといい例えはないのか、えーっとえーっと、とにかくいきなりたくさん、子ども達が門に走ってきた。(いい例え、思いつかなかったの)。
口々に、P子は大丈夫か、と言う。心配で待っていてくれた由。
それから、上履きは用意してくれる、荷物は持ってくれる、松葉杖はサポートしてくれる、先生は呼びに言ってくれる、至れり尽くせり。しかもスゴイのは誰からも教えられていないだろうに、ちゃんと分業している。じゃあ私は先に荷物を置いてきてから手伝うからと、五人ぐらいは自主的に先行部隊になっていたりして、四年女子ってすごい底力だなあと感激して、泣きそうになった。
「おばちゃん、帰っても大丈夫かなあ?」
ときくと、任せてください!!と異口同音に。なので、鞄預けて帰ってきた。
階段から落ちた間抜けを、こんなにもみんなでフォローしてくれるのだ。有り難いことだなあ。
「こういう友情って、足を痛めなければわかんなかったね」
帰宅の道でP子から親切にされた話を一通りきいて、そう返してみた。通学路を通らないため、私が付き添わなければならないから本音を言うと面倒なんだけど、そんなことも久しぶりだから、悪い気持ちではない。幼稚園の時にはずーっと手をつないで、または自転車で、登園した道だ。
「うん、ラッキーだったねぇ。ああ、私って強運、強運」
……本当に強運なら、こけても痛めないと思うんだがな、かあさんは。でもまぬけと強運は、また別のお話かも。
まあできるだけ自分の力で頑張りましょう。と、いいながら、時にはこうやって人様に甘えさせてもらうのもいいもんだなあと思っていた。
松葉杖、車いす。
そんな経験、しなければしない方がいいのかも知れないけれど、おかげでエレベータの鏡や車いす用のボタンの意味がわかったようだし、かつて同じようなねんざで松葉杖をついていた友達は、たくさんのワザを伝授してくれてより一層仲良しになった様子。
この週末、楽しみにしていたタイフェスティバルに行けなくなったことだけが、とりあえず残念だけど、今のところ、いいことづくめみたいね。
ここぞとばかり「人間万事塞翁が馬」って故事成語を教えるのは・・・・まだ早いか、やっぱし。
ワタクシの一卵性双生児の兄は、小4〜6までの三年間、大嫌いな担任と戦い続けて、とてもひねた小学生として成長し、おかげで中学生になると「何言われるか、何されるか判らん」と不良達も視線を向けなかった様です。
精神年齢が高いって、対人関係的に強いんでしょうか。
どうなんだろう?
ああ、その部分カットしちゃってごめんなさい。
確かに、精神年齢が高いって、対人関係、ラクにこなせると思いますが、不当に子ども扱いされることに苛立ち、精神のバランスを崩しやすい気もします。まー、どっちに転んでも、オトナになるわけで、急ぐ必要はないけど、精神年齢大人な人には、オトナの扱いをすべきだと心がけています。
福助のように発達が遅いヤツには、遅いなりに。年齢って、目安に過ぎないよね。そうよ、私の41歳だって、目安。目安。
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