32-お誕生日を使うその1
お誕生日プレゼント、まだご主人から贈られる「何か」に期待していますか?
いや、あのね。すっごいセンスのいい男を持っているならいいんです。でも、ビミョーにリクエストがずれたりするじゃないですか。欲しいバッグの型番が違っていたり、スカーフの色がえ゛ーだったり、服だったりすると試着の時に「入らねぇよっ」ってことになったり。アクセサリーだとデザインに好みもあるし。
それでもそういうものはまだいいんだよ、別れたときに質屋に持っていけるしさっ! 私の過去の男たちはそういうのが全然アレで、平たく言えば貧乏で、だからリクエストは決まってお花でした。花ならどんなのでもうれしいものよね、だって、女の子だもん。
夫と結婚して、やっと消えものじゃないリクエストができると思ったのに、私の夫は時間貧乏だったのです。テニスに行く時間はあってもな。約束したものは、誕生日には決して頂けないわけです。なんかその辺、かなり不運。
でね、今年は自分で全部調達しました。かねてより興味津々だったプロのお掃除屋さんにハウスクリーニングをお願いしたわけです。多少値が張るけど、お誕生日だし。四十になって、自分のために買うプレゼントは、花束じゃなかった。これが逞しく成長した証ですね。
そんなにも堂々とした手抜きがあるだろうか。と、思うでしょ? いや、思うよ、私も。でもね、これがなんかすごかったの。掃除というのは、ここまでやって初めて掃除なんだ。と、学んだわけですね。
そしたら、ついつい、もう捨てようと思っていたブリキのバケツをクレンザーで磨いて蘇らせてしまったり、綺麗にしてもらえなかった場所が気になって、ピカピカに磨き上げたり、掃除機も手元に置いてみたり、私の生活そのものが一変。ほんの少し掃除するだけで美しさがキープできるものだから、ついついやっちゃうよ、水回り。床だってワックスかけてあるから掃除が楽だし。と、究極の手抜きは、マメ主婦に大変身する魔法だったという、いいことづくめを体験しちゃいまして。だから、これは主婦仲間に絶対お勧めなんです。力説します。誕生日には、大奮発して、プロの手ですってば。
ただし魔法が解けたときには……。
2004年10月25日 15:33