日記046 戦いすんで日が暮れて

6月21日(火)
5時半起床。平和がやってきたことにまだ体が慣れていないので、長く寝ていられない。
とりあえず英会話の本を読んでみたり。

髪の毛が伸びっぱなしなので床屋へ。
高地キャンプから降りてきた登山者のように、歯ブラシや石鹸などドラッグストアで消耗品を買う。
ゴキブリを凍らせて殺すゴキジェットを見つけた。
これ発売禁止になったと思ったら、また出てきたんだ! とレジに持って行くが1800円もすることに気づいて、すいませんこれやめます。とひっこめた。
だったらスリッパではたくわ。

TSUTAYAにふらっと入ったら、新作含めて5枚で1000円。とあったので、「スターウォーズ」「オデッセイ」などをごっそり借りてしまった。1週間で見ることができるだろうか。
オデッセイは3Dバージョンが2枚あったがどちらもレンタル中。
1週間貸出し、というのはソフトが空かない、ということでもある。数が少ない3Dは2日くらいで返却してほしい。
ちなみに3Dの映画は、ソニーのヘッドマウントディスプレイで見てます。

これ3Dメガネで分離しているのではなく、両目それぞれに画面を映すしくみなので、普通の映画館よりくっきり飛び出して大変に美しいです。

嫁も息子もこのヘッドマウントディスプレイが苦手で、数分見ると気持ち悪くなってしまうそうで、無理やり2時間の映画を見せたら俺のベッドで吐き戻したからね(笑)
VRの普及はそこにも弱点がありますなあ。

吉祥寺あたりまで出かけようかと思ったが、思ったより体力が落ちていて、やけに眠いので、家に帰ってビールを開ける。眠くて2時間の映画を見るのはつらいので、真田丸を見る。

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6月22日(水)

朝からザーザー雨が降っている。
今日はテニスの予定だったのに。と舌打ちしながら英会話。
アップルウォッチを見ると午後から雨が上がるという。おや? もしかしてできる?
やる。
とフェイスブックで連絡があり、テニスにゴー。
初めてTHETAを持って撮影してみた。

一枚で全部撮れるカメラは注目度が高い。フェイスブックが360度撮影画像を表示できることも大きい。

アップしてみたらnoteは動かせる写真としてはアップロード出来ない仕様ですね。これをスマホの特定のアプリで動かすと、VRになる。
まわりに見せると評判もいい。
VRは何万円もするPSVRやヘッドマウントディスプレイより、スマホを装着するだけの数千円のゴーグルから火がつくかもしれない。
VRエロ画像が置いてあるところはだいたい把握したが(笑)、日本で買うと高いね。やっぱり撮影に何人も必要だからかしら。早く数百円でダウンロードできるようになればいいのに。

テニスの後は銀座へ。
さいしょ。というお店でうに三昧。
1万5千円で飲み放題ついて、うにがしこたま出てくる。

昔の銀座のイメージだと、この肉巻きうに「うにく巻」ひとつで、この値段になったんじゃないですかね。いろんなものがお安くなっているのは、悪いことばかりではないのです。
当分うにはいらない。というくらい堪能。360度カメラも撮りまくった。
某売れっ子漫画家さんが「テレビのドラマが終わると作品が終わってしまったと思う人が増えて困る」とこぼすと、某売れっ子漫画家さんが、「ほんっとそう! 映画もそう。漫画は何年もかけてキャラクターを育てていくのに、テレビや映画は3ヶ月単位で消費していくからつらい」と次元の高い会話をしていた。
この前島本先生も「ドラマになっても漫画の単行本は全然売れない」とこぼしていたが、そんなもんなのか。
帰り道、下北沢のバーでちょっと飲んでから帰宅。もちろんバーも撮影した。
カメラ撮りたい欲は十分満喫した。

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6月23日(木)

英語2時間。「ぜったい音読続挑戦編」難しいなー。途中から難易度が跳ね上がる感じ。まあまだ1周めだからぼちぼちやろう。
ジョギングやってボイトレやってのんびりしているとすでに午後2時を回っている。あー、のんびりした日常だ。
とりあえず、借りた映画を消化しなければと「オデッセイ」

うん! やっぱり面白い。
雰囲気は「ゼロ・グラビティ」に近い。そこに「アポロ13」をまぶした感じでとても好物。
ブルーレイ3D買おうかなやんだけど、まあ買わなくても借りればいいかな。
「ゼロ・グラビティ」は買って見て、とてもおもしろかったけど、1度しか見てないからなー。もう昔のように同じ映画を何度も見る元気はなくなっている。「ルパン3世カリオストロの城」は20回以上見ているし、「未来少年コナン」も数えられないほど見た。宮崎アニメばっかりか。
「12人の怒れる男」「アマデウス」「エイリアン」「ブレードランナー」「シャイニング」あたりも、ビデオが珍しかった時代に人に見せるたびにいっしょにみたのでほとんどのセリフを記憶してしまっている。
もういまは見たかったらその度に借りた方が安上がりだ。
ビール飲んで転がったらすぐに夜中になった。
平和だ。

イギリスの国民投票でEU離脱が過半数を超えたというニュース。へええ、どうなるんだろう。

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6月24日(金)

英語1,5時間、ジョギング1時間。ボイトレ40分。そんなこんなで午前が終わる。
筋トレも始めたいが時間がない。やることいっぱいあって困るわ。
「スターウォーズ7/フォースの覚醒」

映像のクオリティは期待以上。おー、画面綺麗。と思ったが、お話があまりにエピソード1に似すぎじゃね?
ずっとどこかで見たような既視感との戦い。
ファンはこういうのが見たいんだろうけど、うーむ。
公開と同時に劇場に行った「ジュラシック・ワールド」も、CGはものすごいんだが、お話が「ジュラシック・パーク」(パート1)の焼き直し感が漂いすぎててがっかりした。
もっと新しいお話が見たいのに。と描いていて、そういう新作が好きな人はシリーズもの見て文句言っちゃいけないのかもと思い直した。
所詮シリーズものなんだから、同じ雰囲気で作らないといけないんだろう。
映画館で見なくて正解。ジュラシック・ワールドなんてAmazonプライムで見れるしね。

続けて「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

タイトルが無駄に長いので期待していなかったのだが、これは傑作だった。
時間軸が3つあり、主人公アラン・チューリングの学生時代、戦争中、戦争後。
それぞれのエピソードががあっちこっちへ飛び回る。
実話に基づくストーリー、という重ったるそうな話なのに、緊張感にあふれていて、謎がだんだん解き明かされていく経過に鳥肌がたった。素晴らしい脚本。
これどこまで本当なのか、映画終わって思わず検索しまくった。いやあ、そうなのかー。実際もすごかったんだなー、と思ったが映画の見せ方はそれを超えてうまかった。

満足してワインを半分開けた。半分で止めて偉い俺。
株がべらぼーに下がって、ほとんどない資産がまた少し減った。
大人になったら年齢と同じ率で分散投資しなければいけない。50歳なら株や証券に50%あるのがバランスのいい資産の分配方。という意見にころっと騙されたわ(笑)
最近は全部塩漬けにしているが、ここらで損切りしてやり直したほうがいいのか。などと言っても100万ちょっとしか株は買ってないんで大したことはないのであるが。

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6月25日(土)

英語2時間。
嫁に「イミテーションゲーム」を見せるためにPS3をお茶の間に運んだ。家でブルーレイが再生できるのはPS3だけなのだ。そろそろこれを上に置いて、下の仕事場にPS4を導入するのはどうだろうか。って誰に聞いているのだ。嫁も娘も読んでるからなこの日記(笑)

「イミテーションゲーム」嫁も面白かったそう。
オレは「ビューティフル・マインド」に似てると思ったが、彼女はそうでもなかったらしい。

ビューティフル・マインドの主人公、数学者のジョン・ナッシュの描き方は、十分に境界線を踏み越えた人だったが、イミテーションゲームのアラン・チューリングの描き方は甘くない? と嫁。
学生時代にいじめられるのは、あちらの人たちによくあることで、人とうまくやっていけない、境界線上の人たちは、びっくりしすぎてしまって、リアクションが普通ではないので、それを面白がる人たちにいじめられることがとても多い。
イミテーションゲームは、その書き込みが少なかったよね。と嫁はそこのリアリティが物足りなかったよう。あれじゃ、いじめられた説得力もないし、いじめによって能力を発揮したようにも見える。
それが原因で恋愛感情を得た。ようにも見える。
本質的に生まれつき持っている異質な才能を、後から獲得したように描いていないか? というところが気になったよう。
なるほど。それはその通りだが、もっとぶっ飛んだキャラだったはず。というのもある意味思い込みなんじゃないかな。というような意見を交わしながらディスクチェンジ。

続けてスピルバーグとトム・ハンクスの「ブリッジ・オブ・スパイ」

これも、実話に基づくストーリー。と最初にキャプションが入った。
東ベルリンに壁が作られた時代、アメリカで逮捕されたロシアのスパイと、ロシア軍に捕まった米軍のスパイパイロットを交換するネゴシエーションを描いた映画。
地味ながら面白い。たまたま時代背景が似ていたので続き物のよう。スピルバーグとトム・ハンクスのコンビで外れるはずがないが、イミテーションゲームのほうが断然面白かった。
そういえば「ターミナル」はこのコンビで実話を元にしていていまひとつだったっけ(笑)

映画を2本見て、ビールを飲んでいたら、日本映画チャンネル(だったかな)で大泉洋の「駆込み女と駆け出し男」をやっていたのでちょっと流してみた。

1日3本映画を見るのはしんどいので、ちょっとさわりを見るだけのつもりだったが、やけにマニアックなセリフ回しとこってりとしたキャラクターに引きこまれてしまった。
これも「実話に基づくストーリー」実話三連発!
最近流行っているんですかね。
いつでもやめるつもりで、つい最後まで見てしまった。なかなかの名作でした。
「殿、利息でござる!」も見たい。今は数ヶ月でレンタルになるので、ちょっと待つだけだ。

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6月26日(日)

そろそろ仕事しないといけない。と思ってマシンを立ち上げてみたが、どうもiMacに入れているWindows7の調子がよくない。
ペンが引っかかって、タブレットから離しているのに、線がつながってしまう現象が度々おこる。原因がわからないのだが、Surfaceにタブレットをつなぐと、特に不具合がない。
というわけで、Windowsを入れ直すことにした。
またぞろ失敗するかもしれないので、今回は慎重に。
しっかりバックアップをとって、上書きではなく10のクリーンインストール。

ここで大失敗。
iMacの「BootCampアシスタント」で消さなければいけないところを、「ディスクユーティリティ」で消してしまった。
ほんのちょっとの違いなんだが、パソコン的には大きな違いだった。
あれ? なんで消えないんだろう。と思ったがそのままマックの書式でフォーマット。そして全てがコントロールできない領域に行ってしまった。
起動ディスクなので、消したり足したりゆでたり蒸したりすることはできない。茹でることは度胸があれば不可能ではないがやらないほうが安全。
ここから3日間。実に24ページの作品が完成するほどの時間がかかって、元に戻すことはできなかった。
もう進むしかない。
検索して試す。検索して初期化。散々繰り返す。
いろいろ試してみてわかったことは。検索して出てくることはたいていあてにならないということ。ノイズが多くて困るのが今のネットである。
何度、後から「こうすればよかった」という答えを発見してホゾをかんだことか。

MacOSは、起動ディスクをいじれないのは当然だが、USBメモリや外付けHDDから起動しても、ディスクユーティリティからではBootCamp領域を消すことはできない。
それをできるのは「ターミナル」なのだが、うちのiMacはフュージョンディスクを使っていたので、通常のターミナルコマンドで消すことができない。これがわかるまで2日かかった。解決したのは火曜日深夜。
ちなみに家での正しい順番は以下のとおり。

1,Macのバックアップを外付けHDD「タイムマシン」で記録(保険)
2,16GB以上のUSBメモリにMacOSをインストール(8GBでもいいらしいが家ではエラーを起こした)
3.Altを押しっぱなしにしてUSBメモリから起動(糞遅いのでUSB3対応が望ましい)
4,ターミナルで「diskutil cs list」(フュージョンドライブの場合このcsが重要)
 消したいディスク領域の論理ディスク、UUID(32桁)をチェックする。
5,ターミナルで「disuutil cs delete <UUID>」で不必要なディスクを消す。
6.ディスクユーティリティで見えるようになったディスク領域を「消去」
これでMacが単独フォルダになるので、そこから「BootCampアシスタント」を使ってWindowsを入れる。

わかってみたらくそ簡単。
英語サイトしか説明がない部分もあり、英語勉強しててよかった。と心から思った。

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6月26日(月)

セブ漫画を描かなければいけないのだが、メインマシンのトラブル対応で時間ばかりが過ぎていく。
いじってみてダメならアップルに送って初期化してもらう手が残っているので、仕事の時の切羽詰まった感はまったくない。
これもうまくするとネタになるかなー、なノリで、一日マシンの前であーだこーだやっても苦痛に感じない。オレはPC関係の仕事をしていたらよかったんじゃないだろうか。
今頃大変だったとは思うけどね。

いじっているうちに、Macも立ち上がらなくなってしまって、もうただの黒い壁になりつつあるiMac。
翌日(火曜)は東大キャンパスでVRを見に行く。「内定ゲーム」の単行本発売は近いのに書き足しは間に合うのか。広告漫画は?
たくさんの仕事を残しつつ、6月が終わって夏がやってくる。
みーんみーん......。
まだセミは鳴いてないな。
以下来週。