Amazonで漫画を出版07

値段設定について

「限界集落(ギリギリ)温泉第一巻」
値段を日本で100円にしましたが、アメリカでは5ドルに設定しました。
今年の1月は円ドル相場が揺れ動いていて、毎日レートが変わっていて面白いんですが、この日本語のみの漫画本をどこの外国人が買うのか。買っても現地に住む日本人だけだろうと思い、全巻5ドルという値段に設定してみました。
100円という値段は日本だけのお値引きとなります(テレビ通販の声で)

以前つぶやいた通り、70%ロイヤリティを設定する場合には、いくつか制限をうけます。
1,250円以下の値付けはできない。
 100円で本を売りたい場合は自動的に35%ロイヤリティとなります。
2,読者のダウンロード料金を、容量に応じて負担すること。
 1MBあたり1円。漫画は30MBくらいなので30円が経費として引かれる。
3,「KDPセレクト」に加入、本が無料でレンタルされることを了承すること。
※13年1月の段階ではまだ日本でレンタルは始まっていません。
4,「KDPセクレト」はキンドル独占であり、他の電子書籍ストアと併売はできない。
 これを書き忘れていましたが、70%の場合は「キンドル独占」が条件となります。
※Kindle独占は「KDPセレクト」に加入するための条件。結果的に70%ロイヤリティは「独占」となる

ここで一つトラブル発生。
日本で35%で売っている「ギリギリ温泉1巻」ですが、なぜか世界では70%ロイヤリティになっていて、KDPセレクトに加入させられているのです。

USドルで値段を設定すると、他の国はUSドルをその国の値段に自動で変換してくれるしくみがあり、日本以外はそれをつかって、一律5ドルにしています。
70%ロイヤリティは、ダウンロード分の通信費を負担しなければいけないのですが、海外はこれがとても高いんですね。5ドルのうち4ドル70セントも通信費として取られる!
なんだそれ。とおもいますよね(笑)国のボッタクリの宝くじだって半分しか持って行かないのに。
5ドルの本のロイヤリティ70%で30セントほどの利益。というのは通信費がベラボーだからです。35%なら通信費は請求されないので、1ドル70セントの利益。

30MBを超えるような漫画は、ロイヤリティ35%の方が断然お得なのです。

「ギリギリ温泉1巻」は、日本で35%なのに、世界で70%設定になっているのはおかしい。世界でも35%を選んだはずなのに。
何度やってもできない。
Amazonにメールして、これはどういうことか。と尋ねたが、なかなかこっちの言うことがわかってもらえない。
日本語で丁寧にメールしても、なにかずれた「翻訳された日本語」みたいなものが帰ってくる。うーむ。
しかたないので、箇条書きにして、シンプルに説明。
昨日やっと「理解しました」とメールが戻ってきた。

バグでした。
日本では当初70%がなかったため、システムが完備されていないようです。今直しているそうです。よかったよかった。

2巻以降は日本でも70%で売っているため、この問題は発生しません。
でも昨日「限界集落(ギリギリ)温泉第四巻」をアップロードして、5ドルで設定したら、4巻は24ページ増えて221ページなんですが、通信費が上がり、利益0円。になりました。
利益0円なら、最初から0円の本にするわ! と思ったけれど、海外だけ35%にすることもできず(これもバグかもしれないので、近く直る可能性はあります)4巻は7ドルにさせていただきました。英語圏の人すいません。