忙しさの中にも一息つく時間があってもいい。誰の言葉でしょうか、今適当に言っただけ。
そんなわけであっちこっちを待たせている間に、ちょこっと試合に出てきました。息子といっしょに親子テニス大会。嫁が勝手にエントリーしてまして、前日のPTA関係で飲みすぎた二日酔いの頭で出かけました。
言い訳に聞こえるでしょ、二日酔い。いやあ勝つ気なんてさらさらないし。息子はテニスなんて遊びで2回くらいやっただけだし。なんで試合なんて申し込むんだか。という気分でした。微妙にはきそう。
嫁は「サッカーはいつも勝つことが当たり前みたいになっているから、たまにはコテンパンに負けるのも勉強になるのよ」などと言ってる。テニスだから俺の仕事にもなるという読みらしい。
会場に行くと、意外と大きい大会で、子供と親の部で66人もエントリーしてる。コンソレ(敗者復活)もあるので、最低2試合は保障されている。なるほどなるほど。
ショートテニスというのは、スポンジボールを、かなり短いラケットで打つ競技で、コートの広さはバドミントンと同じ。サーブを赤いラインより遠くへ(これが最初わからなかった)入れるのだけが特殊なルールで、あとは通常のテニスと同じである。
11ポイント先取のタイブレーク合戦という感じであろうか。ただ気になったのはサービスが最初から2本打てることで、タイブレークは1本打ったら、その後は相手が2本ずつ、アドコートから打つ。
本来はそうすべきだと思うが、わかりにくくなるので避けているんだろうとか思ったり。
1試合目、お母さんと娘さんのペアが相手。どのくらいの強さで打つのか、子供に打ち込むのか、などなど、様子を見ながら試合するも、すっと勝ってしまった。いかんお父さんちょっと打ちすぎたかもしれない。
テニスをあまりしたことのない相手にむきになって勝負したようで、勝っても後味がよくない。子供の試合なんだから子供にもっと打たせないとな。深く反省しつつ2試合目を待つ。
試合がくるのを待っている間に昼間になる。なかなか2回戦がこないが、とっとと負けてうまいものを食って帰ろうという話を嫁としていると、息子は勝抜いてメダルをもらって帰るつもりらしい。なるほど世間をなめていやがる。隣に座ってる男の子は、世界を目指してテニスしているような話をしている。そんなレベルの大会だったのか。
2回戦。お父さんと息子ペアと対戦。おー、男ダブだ。やさしいサービスを打ってくれているので、こっちも徹底的につないでみた。子供が打ち込むのを大人が拾う。美しい試合。
走り回って拾っていたら、うちの小僧がぱんぱん決め始めた。何か目覚めるものがあったのか。どんどんフォームがきれいになっていって、とても初心者には見えなくなってきた。なんだこいつのスポーツセンスは。
11−1で圧勝。
息子はかなりいい気になっている。そんなに簡単なものじゃないんだが。
カップヌードルをすすりながら、2回戦突破を祝う。次はもう終わりだろう。
予想通りすごいのがでてきた。さっき隣で話をしていた、本気の子供である。1本ショットを見ただけでものが違うことがわかった。息子はそのショットを体に当てられて、いきなりテンションが落ちている。
痛いはずがない。相手の強さがわかったのである。さっきまでとまったく球の速さが違うのだ。
3−0になってゲームを投げてしまった。半分なきそうである。ばかったれ、試合の途中で泣くな。まだここから十分逆転はあるんだから。
相手のレベルが高いのはわかったから、息子をネットぎりぎりにつかせる。取れる球だけボレーで決める。あとはお父さんにまかせてみ。
ちょっとしこってみようかなと考えた。子供に球を集めてどんどん打たせてみよう。
がつんがつん打つけど、強すぎてオーバーする癖があるなあと思ったら、思ったとおりミスを連発し始めた。おや? もしかしてワンチャンスあるか? 大人のボールを、うちの小僧がボレーで決めた。あら、これは来たかも。
10−9のマッチポイント。相手が大人なので、初めて本気でサービスを入れてみた。向こうはこっちの子供にも強いサービスを打ってくる大人気ないところがあるプレイヤーである。フラット打ったれ。
相手のラケットをはじいてゲーム。
11−9で逆転勝利。息子半分泣きそうな顔をしながら笑っている。3回戦突破。ちょっとお父さんいいところを見せられました。よしよしこれでビールがうまい。
4回戦、ずいぶん人が少なくなってきた。相手は親子で同じユニフォームで固めている、お母さんと娘さん。前の試合を見ていたが、このコンビは強い。
面白い試合になればいいなあ。と走り回っていたら、10−10の大接戦。最後の一本、相手の子供ミスでいただいた。また勝っちゃったぞ。こんなに勝った事ないんだけど俺。息子はどんどんテニスになれてきている。
5回戦。あ、たしかショートテニス連盟のおえらいさんのはず、このひげのお父さんは。そんな会話をさっき小耳にはさみました。聞き耳立ててるなあ(笑)
娘はバリバリ打つプレイヤーで、やっぱりテニスのプロを目指しているという。このレベルの差はなんとも言いようがない。
ところが試合になるとそこそこできてしまうのが不思議なところ。このショートテニスってテレビゲームみたいだなあ。とったりとられたりしながら、8−8、9−9。ほんとかよ。子供のボディに緩めの球を集めるとミスを連発するというのがさっき見つけた方法であって、自信がある子供ほどこれを強打してミスしてしまう。ほほほ、教祖はこういう戦略を練るのはうまいんであります。
勝ちにはこだわっていないのがいいのか、すっと勝ってしまった。あー、泣いちゃったよ。そうだよな負ける相手じゃないもんな。
あれれれ。次って決勝だよ。負けてもメダルと賞状はいただき。ここまできたら優勝しちまおうぜ。一番強いのは今戦った相手のはずだから。いけいけごーごー。
決勝戦。相手はあまり強そうでない。これはもう勝ったよ。いただきだ。そう思ったのがいけなかったのか。無欲の人間に勝機はやってくるんだなあ。小僧はいつの間にか萎縮して、届く球もウォッチしてしまうようになっている。だめだだめだ攻めないと。とか言ってる間にもう10−6。勝てる相手だったんだけどなあ。なぜ差が開いたんだろう。
そうか、俺たちはずっとそうやって勝ってきたに違いない。相手は練習を重ねてきた強いプレイヤーで、俺たちは変わった場所にうちこむ変則プレイヤーである。狙いがまったく読めなかったんだろう。1試合、11ポイント先取で試合が決まるために、実力が出てくる前に決まってしまったのである。最後の相手はきっとこっちのほうが強かったんだが、逆に王道で攻めてしまったためにやられてしまったのだ。
というわけで、教祖は生まれて初めて運動でメダルと賞状をいただきました。準優勝。すげええ。
息子はこれでテニスが好きになるかな。と思って聞いてみたが、試合が怖かったらしいです。もうやらないって、逆効果じゃん。まあ、メダルを喜んでるからいいか。
もう寝ようと思ったのに、すげえ長文を書いてしまった。ではまた来週ー。