梅雨明け
嫁はさっぱり天気図がわからない。
いまどき珍しいと思うが、高気圧と低気圧の違いもよくわかっていない。ヘクトパスカルってなんじゃそら。ミリバール? それはバールのようなものか。くらいのレベルである。
気圧配置図をみても理解できないので、降水確率だけを見て、天気がいいだの悪いだの言っている。では確率はわかっているのか、ということは怖くて聞けない。
風呂に入りながら、明日の天気はいいの? と何気に聞いたら「雨じゃない?」と言う。
ああ、予報を見たんだね、何パー? と聞くと「見てない。勘」
天気図も読めないような人間の、適当な相槌のような天気予測を聞きたいと思うのか? 知らないと答えろよ。夜中につい気色ばんだ。
だってすごい雲が、こんなにごーごー(と両手を動かして)流れてたんだから、雨。違いない。
だからお前の予報はきいてねえよ。
次の日雨だった。
「ほらね」
猫の予報かよ。ほらねじゃねえ。オレはある程度信頼の出来る筋の信頼の出来る話として聞きたかったので、天気の世間話をしたいんじゃねえの。わかる? はあはあ言いながらつい興奮してしまったが、嫁に聞いたのが失敗であったと反省もした。
ただ、反省が続かないのが教祖のウィークポイントであるので、またつい聞いてしまった。
もう梅雨明けたの?
知らない。
ね、これで正しいんでしょ? 知らない、くくくくく。こんな冷たい言い方がいいの。くくくくく。
などと勝ち誇ったように笑ったのが昨日の夜のことだった。
今朝関東地方も梅雨が明けました。