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24

お正月は静かにずっと「24」を見ていた。
教祖は今もまだジャック・バウワーです。今日はもっとも長いコメントになりそうだ…。

いまさらだが、このドラマは信じがたい。
リアルタイムで物語が展開する、というのは考えているよりずっと厳しい制約である。
ちょっと考えてみただけで、その難しさはハンパではないことがわかる。
A地点では主人公が敵のアジトに踏み込もうとしている。
B地点ではそのバックアップのために、部下が衛星からデータを落としている。
C地点では大統領候補が家族のトラブルを解決しようと、会議を始めた。
D地点では敵の大ボスが飛行機で移動している。
というように数箇所で同時進行していることを、時間を戻さずに見せなければならない。A地点で主人公が走っている間も、別の場所の場面はリアルタイムに進行しているが、主人公が走っている所を映している間は、別の場所で同時に行われることは映せない。2箇所で同じ時刻に会話をかぶせてはいけないのだ。
爆弾の話を作ろうと思えば、リアルタイムの難しさはすぐにわかる。
あと1時間で爆弾が爆発する。という話を1時間で作るとする。
通常、緊張の密度は後半につれて上がっていく。爆弾処理や、いろいろなドラマの集中する「爆発まで5分」あたりを集中的に書きたいため、残り時間40分、くらいは駆け足で描き、爆発直前という場面がこってり長くなる。
リアルタイムで作ると、前半が間延びしてしまい、残り時間がなくなるほどあわただしくなり、ドラマが書ききれなくなる。
緊張は残り数秒で最高潮になるが、爆弾コードを切って、残り0.2秒でカウントを止めても、番組も残り0.2秒で終了してしまう。
リアルタイムは実に難しい。

そして毎回CMタイムが入る。
約4分という日本では考えられない長いCM時間が1時間番組の中に2回入るのだ。
この間ももちろんリアルタイム物語は進行している。4分経っても状況が変わらないように、複数の場面を調整しなければいけない。ある場面では車の移動時間に。別の場所では「珈琲でも入れよう」と画面から消えたり、CM中は物語が動き出さないようにする必要がある。そして番組の区切りである1時間の終わりには緊張感を最高潮に高めなければいけない。
リアルタイムはこのように、決して「リアル」ではない。むしろドラマの「リアリティ」は落ちるかもしれない。なぜそんな危険なことにチャレンジするんだろうか。
1話の途中まではそんな風に懐疑的に見ていたが、ところがこれが。
奇跡としか思えない。
恐ろしい脚本と演出の能力。
リアルタイムだからこそ伝わるテンションがあったのだ。ついついテレビから目を離して横の時計をちらちら見てしまう。残り時間3分でどうするんだこれ! ちゃんと最高のクライマックスで次回に続いていく。
こんなことができるとは!
リアルタイムはとんでもなくリアルなキャラクターたちのために必要だったのだ。
キャラクターのリアリティが信じられないほどあがるのである。
お話を展開させるのがとても難しいシステムなのだが、ドラマの中のキャラは同じ時間の中にいるのである。自分の1分もドラマの1分も同じ。それがこんな意味を持っていたとは!
4時間も見るとすごさに打ちのめされますから未見の人はぜひ!

コメント (3)

UKIN:

そんな人気の中、私の仲間内ではいかにストーリーが崩壊しないように24を短く見るかを競っていたり(笑)
#基本的に娘のシーンはほぼ全部カット(笑)

tm:

そろそろシーズン5が某国で放映開始です。
今年の秋頃には日本でもDVDがでますかね?

シーズンが進むにつれて、犯罪レベルでかくなっていってますが、そんな必要はないと思いました。
事件のでかさより、ストーリー展開が
面白いのに〜。
残念!
シーズン3まで観て思いました。。。

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2006年01月06日 06:29に投稿されたエントリーのページです。

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