仕事がきちきちになっているのに、伊豆の癌センターにいったりなんだりしていたら更新がおろそかになりました。
順番にこなしてまいりましょう。なんで丁寧なんだ?
朝の早起き習慣、だんだん後ろへずれていき、土曜の昨日は11時起き。ああ、やっぱり戻ってしまったかと思うのはまだ早く、今朝は8時起きですよ。三文の得なのか。
12日水曜日。肺ガンの疑いの強いお袋の検査結果を聞きに三島。
いつもの先生が暗い表情で「あまりよくないですねぇ」と搾り出すような声で言う。
肺の塊も大きいが、問題はPETで写っていた首の影。どうやら甲状腺がんであろうと先生。
甲状腺がん! 首から上の癌で助かるのはほとんどない、というどこかで聞いた話が頭を駆け抜ける。
肺の癌が首に転移したとするなら、もう助かりようがない。
真っ暗な表情のオレ。それを見てお袋が落ち込んだ表情になる。
「明日、首の検査をオーダーしましたから。今日は外科の先生に見てもらいます」
ふううう。と大きく息を吐いて外へ。嫁に「甲状腺がん調べて」とメールする。
しょうがねえな。とお袋。ああしょうがねえ。とオレ。
外科の先生のところにいけというのは、今までの先生は外科じゃなかったの? などという話をしていると外科の部屋から呼び出しがかかる。この病院は小さな携帯のようなものが渡されて、ぶるぶる震えて呼び出してくれるスマートなシステムを使っている。
「ほら、こんなに大きいですよ」と外科の先生がお袋の肺のMRIをモニターしながら言う。2.2センチありますけど、これはね癌じゃありません。
あ、そうなんですか。
さっきの先生内科ですけど、抗がん剤とか処方するのが仕事なのね。だからもうあっちは行かないでいいですよ。これは切るか切らないか。というそういう話になりましたから。
じゃあ、切らないでもいいんですね。とオレが聞くと、
「外科は何でも切りたがってると思ってるでしょ」と笑いながら先生が言う。「そう思ってる人多いんですけど、必要だから切るんですよ。切らないでいいものは切りませんから安心してください」
同じようなことを言っても、さっきまでの内科の先生とは響きが違う。とても前向きな感じがするのである。
ただこの肺はそれほど急ぐものではないので、首を優先的に見ることになると先生。首のほうも、本来は見つかるほど大きなものではなく、PETで全身を見たから発見できた、とてもとても初期のものであるという。
「ほらね、PETってすごいでしょ」と子供のようにニコニコ説明している。
今まではほとんど話さなかったおふくろが、この先生にはいろいろ質問をしているのに驚いた。終わって出たときは、今までの暗い空気ががらっと変わって、笑顔も飛び出した。
伝え方一つでこれほど違うのだ。普通外科の先生は患者の気分を考えずに病名を告げるので、内科の先生のように精神的なケアをしてほしい。みたいな話を読んだりするが、外科のほうが明るくてよいという例もあるのだ。まあ明るい人にあたったほうが気分は楽だということがわかった。
甲状腺がんについて嫁からメール。
なんと一番たいした事のない癌で、切り取ってしまえば20年大丈夫。というようなものであるという。
肺も癌ではない。
ということは、ほっておけばよかったのか? まああんながん患者が治療に引っ越すような緑深い山に住んで癌になるほうが不思議である。
というわけで、切るにせよ切らないにせよ。まだまだ10年くらいは楽勝で生きそうなお袋でありました。
つうか、こんな長く書くつもりはなかったので、とりあえずここまで。
コメント (3)
ええーんだわ、こいで♪
信者も納得診療♪
投稿者: トロ〜ロ | 2005年10月16日 15:24
日時: 2005年10月16日 15:24
ガンの疑いが晴れてよかったですね。
「たいしたことのないガン」という言葉で思い出したのが前線立ガンです。比較的進行の遅いガンであることが多く、細胞のガン化から成長までに35〜40年かかるそうです。ガンが発覚しても治療しないこともあり、成長するまでに別の病気で死ぬと言われた人もいるとか(笑)
私の母親も難病指定の病気で、じわじわと体が利かなくなって来ていますが、のんびりと病気と付き合っていこうと話あっています。
投稿者: ひろしです | 2005年10月16日 16:33
日時: 2005年10月16日 16:33
訂正します。前立腺でした。
投稿者: ひろしです | 2005年10月16日 16:34
日時: 2005年10月16日 16:34